3.文部省推奨的、オーソドックスな作りのヤンキース打撃王ルー・ゲーリック伝記映画。野球選手というよりは、たまたまプロ野球選手という職業を選んだ一人の男の人生行路といった趣です。わかっていながらも、ラストの引退セレモニーシーンは目頭が熱くなってきました。クーパーは若い頃より、当時の実年齢に達して衰えの見え始めた頃からぐっと良くなりますね。そもそも彼は腰がデンと据わってないような感じなので野球選手にはまるで見えないのは辛いんですが・・・。晩年の、苦渋に満ちた表情や痛々しさが目立つ(「真昼の決闘」「昼下りの情事」あたり)彼しか知らなかった自分にとっては、颯爽とした姿が見られるだけでも嬉しかったです。妻役テレサ・ライトも好演。野球選手の映画で嫁姑問題が絡んでくるとはまさか予想も出来んかったがW。