5.ミュージカル&水兵さん、と言われて思い浮かぶのはジーン・ケリー。
一方アステアの水兵さんはちょっと華奢に見えるけど、それもアステアらしくてまた良しです。
アステアと言えばジンジャー・ロジャースをはじめとして、パートナーの美女と華麗に優雅に。
一方ジーン・ケリーと言えば男同士で陽気にパワフルに、というイメージがありますが、
本作は作品の半分は戦艦の艦上ということもあり、アステアと水兵達との陽気な絡みも楽しい作品です。
勿論アステアのパワフルなソロも、ジンジャー・ロジャースとのペアの舞いもたっぷりと堪能できます。
ストーリーはやっぱり典型的ないつものアステアとロジャースの映画。でもこの2人の映画はそれでいいんです。
セーラー服姿をはじめ、正装ではないアステアとロジャースのダンスも新鮮。
でも、ラストはやっぱり正装に身を包んだ2人の優雅なダンスが素敵です。
この頃のアステアは映画の中で陸海空軍、全てに入隊しています。
この2人が活躍した時代は戦争の暗い影が世界を覆っていた時代と重なります。
しかし、軍隊生活を描きながらもひたすら陽気。
そんな時代だからこそ、こんな映画の存在も必要だったんだろうなと思わされます。