2.かなり酷評を受けていますが、良い出来の映画だと思いますよ。スキャンダラスな同性愛者の偽装結婚とか前半のコメディータッチとかの見かけに惑わされてはいけません。「真夜中のカウボーイ」の時もそうだったように、この監督は一見すると最新のライフスタイルを謳歌している社会の異端者を通して普遍的な人間性を扱います。初めはコメディーでラストはやり切れなくなるというのも常套手段ですね。恋愛関係や友情が脆くも崩れ去って行くのに対して、子への愛だけがどんな困難にあっても手放せない主人公の悪あがき。切ないラストもあれはあれでハッピーエンド?主役のひとりがマドンナでなければさらに評価は上がったはず。