1.やっぱり映画的ダイナミズムを感じられないことが大きなマイナス・ポイント。舞台的な二人芝居とCGシーンの馴染みが悪く、チグハグな印象も受けます。そして問題のラスト・カット。これは余計だったんじゃないでしょうか(そんなことはないんでしょうけど、一瞬、私は二人とも死んでたのかと思いました)。と、映画としては不満もありますが、それでもこの二人芝居は見応え充分。原田芳雄の豪快で飄々とした演技と、31歳(!)の宮沢りえの初々しさ。特に原田の一人芝居「原爆一寸法師」の部分だけで、この映画を観る価値は十二分にあると断言できます。ということで、7点献上。