16.男性と女性の脳の働きで最も異なるのは男性は思考に当たって右脳と左脳を別個に使用するのに対して女性は左右の脳の連携プレーに長けているとのことです。そのせいか女性が「彼こそわたしの運命の人!」と思って追いかける相手は大体ハズレのことが多いとか(笑)。左脳データベースに貯まっている「こういう人は誠実」とか「こういう人がわたしのタイプ」という客観的(?)情報が情動を司る右脳に影響するからだからだとか。。。 そういう目でこの作品の高所恐怖症の主人公スコティを見るとかなり女性的な感性の持ち主のような気がします。そして依頼人の妻マデリンの尾行を開始した後に彼女を追って入場した美術館で彼女そっくりな女性の肖像画の前のベンチに打ち捨てられた、肖像画の女性が持つのと同じピンクの薔薇のブーケと肖像画の前でたたずむマデリンの美しく結い上げられたプラチナブロンドの髪の渦巻。。。 監督のヒッチコックは「何の意味もなく打ち捨てられたものに恐怖が感じられるように映画を撮影する」と言ったそうですが、確かに黒猫や髑髏や短刀などのうわべだけの怖さを与えるものよりも一層恐ろしい世界が再現されていました。モノクロ映画を卒業してテクニカラーの時代に入ったモノクロの巨匠の面目躍如たるものを見ることができます。でも恐怖の源泉をカッコで括ってマデリンを追うことに専念するスコティの行動は男性的でやはり元犯罪捜査官です。 【かわまり】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2020-03-26 11:41:00) (良:1票) |
15.印象的な目のカットから始まり、バーナード・ハーマンによる不気味かつ幻想的な音楽により一気に引き付けられる。 そして、物語が始まるや否やジェームズ・スチュアートが宙ぶらりんになるあの恐怖演出。 そこに説明的台詞などは無く、映像だけで彼の高所恐怖症を語っている。実に分かりやすい演出だ。 本作は主人公が犯罪に巻き込まれるといういつもの巻き込まれ型サスペンスではあるが、かなりラブストーリー的な要素が強い作品であると言える。 ミステリー要素もあるものの、醍醐味であるトリックなどは途中であっさりネタバラシされるので謎解きとかを期待すると少々がっかりな作品かもしれない。 しかし、高所恐怖症を表した階段の俯瞰ショットとか、主人公の心情を表した夢のシーンとか、とても凝った演出が多くて見逃せないし、主演2人の演技が素晴らしいのでとても好きな作品である。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-02-13 19:33:19) |
14.テレビでマラソン中継見てて、前を走る車からランナーにズームしていくと「めまい」の効果が出ることがある。まだこの映画を知らないころも、この不思議な感じいいな、とドキドキしながら見てた。その後、テレビドラマや映画でしばしばその手法を目にし、やがて本作が本家と知った。車の追尾シーンの素晴らしさは、何と言うか、マジックハンドで糸巻きに糸を巻きつけていくような興奮と言うか、決して急かさない、ゆっくりゆっくりとしかし正確に進行していく興奮で、この映画全体に言えることだ。町の女性が死んだ女になっていくところも、急かさないテンポ。どうして現代のスリラーはアレグロばかりになってしまったんだろう、スリラーはスローがいいという代表作。ただ観客に正体を知らせるのが少し早すぎる気がするのだが。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-13 09:41:43) |
【のりまき】さん 8点(2004-12-07 20:49:57) |
12.いいですね~!最後、女が死んだのが、スリルがあってよかった! 【Takuchi】さん 8点(2004-09-25 21:03:34) |
11.ミッジとジョンの現実的な明るい会話部分と、マデリンとスコティの謎めいたサンフランシスコ巡り、ジュディーとスコティの執拗な心理追跡、バランス良く配置されていたと思う。キム・ノヴァクのファッションもメイクも古い映画ならではの逆に新鮮で楽しめた。スチュアートはかっこ良いのに、天然ボケ的な味を感じるのは私だけだろうか。ミッジとの笑いを含んだ部分と後半の病的なところ、多面的で面白かった。 【こみち】さん 8点(2004-07-12 21:17:07) |
10.今まで見たヒッチコック作品の中ではベスト1でした。 こんな展開が待っていたなんて!とか思いながら見てました。 でも最後の塔から落ちるのとシスターが鐘を鳴らすシーンが、いまいちよく 分かりませんでした。。 【すごろく】さん 8点(2004-07-11 21:42:48) |
【ボバン】さん 8点(2004-04-10 00:41:19) |
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【魚弱】さん 8点(2004-04-05 19:13:02) |
7.期待通りのハラハラ感が楽しめました。特に後半! 【よしふみ】さん 8点(2004-02-20 00:41:17) |
6.テレビ放送をちらちら横で見ていた妻が、ラストを見てひと言。「ヒッチコックって、女性嫌いだよねー。好きの裏返しの嫌い、かなぁ」・・・スルドイ。「鳥」でも同じだが、女性への、女優への屈折した思いが感じられるストーリー。後半のジェームズ・スチュワートはまさに監督自身か。スタイリッシュさの中に重厚さがあり、細部まで計算され作り込まれた傑作。 【眠い悪魔】さん 8点(2004-02-04 01:20:57) |
5.バラや髪の毛、階段等主人公が翻弄される”らせん”にこだわった直接的または暗示的なカットに見るものまでをも不安にさせる所にうなずかされます。オープニングも中々渋い。物語前半までは輪廻転生とキーワードを用いて主人公が追い込まれくサスペンス、後半ではキム・ノヴァクの心の葛藤をベースに切ないラブストーリーを展開させる。見ていてグイグイと引き込まれます。登場人物が少ないなかしっかりとした人物描写を描きながらも息苦しくなり過ぎない。教会の螺旋階段で主人公が高所恐怖症に襲われるカット、オプチカル処理で表現した悪夢など実験的な映像も忘れていない。ロマンティックで程よいサスペンスをお求めの方にお勧めです。キム・ノヴァクのブロンドとブルネットの演じ分けも別人の様でした。ヒッチコックらしく金髪の彼女に対するこだわりはこの作品でも現れています。金髪のキム・ノヴァクを幻想的な存在感のない永遠の美として登場させ、真の姿であるブルネットの彼女はラストであっけなく死なせてしまう。それゆえにキム・ノヴァクは金髪でこそ彼女だと感じさせられます。逆にジェームス・スチュワートはクールな姿よりもおどけたり、怯えたりするいささかかっこ悪い表情が彼らしくて印象的でした。 【さかQ】さん 8点(2003-01-09 03:13:22) (良:3票) |
【イサオマン】さん 8点(2002-12-19 23:51:06) |
3.かなり面白かったです。最後は手に汗握ってしまいました。私も高所恐怖症なのでジェームズ・スチュワードと一緒になってあのトラウマを共感して背筋をさむ~くしてました☆ 【くまたん】さん 8点(2002-02-01 22:32:02) |
2.個人的には、最初観たときは決して面白い映画ではなかった。しかし映画評論を見て再度観てみると・・・なるほどそう言う意味やったんか。分かり易く謎解きをしてくれるヒッチコック作品の中では、手が込んでいて、う~~、ちょっとめまいが・・・(ん?マネっこ?) 【イマジン】さん 8点(2001-04-18 12:15:31) |
1.キム・ノヴァクは超有名な大根女優でノーブラだったらしい。ロケが絶妙。 【プリン】さん 8点(2000-11-21 17:43:19) |