9.これもかなり前に観たなあ。金曜ロードショーがまだ水曜ロードショーだったころです。なので記憶違いなこと言ってたらスミマセン。今にして思うと、人間の本能を見せられた感じ。暴力性、残虐性って誰でも生まれながらに持っている本能でしょ、人間は肉食だしね。言葉や態度も悪意を持てば暴力になる。でも人間はそれに対する罪悪感、嫌悪感、罪の意識を学習する、普通はね。だから殆どの人は無事に生きている。けれど何かがきっかけとなって隠れていた暴力性がむきだしになるのね。あの男を引き渡せば事はすんだかもしれないのに、それをしなかったホフマン。ここがポイントのような気もするのよ。自分と同じく普段まわりからバカにされ、いじめられていた男だったよね?? でも決して正義感からじゃないの、これだけは明確だと思う。 この監督さんは人間の残虐性や暴力をリアルに描くことで暴力を批判しているタイプだと思います。そこのところがキューブリックと似てると感じる、キューブリックの描く暴力のほうが不快であり、ペキンパーには娯楽性があるけど。 そこのところを理解して観ないとちょっと怖いですね。 【envy】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-09-11 14:14:39) |
8.映画開始直後からずっとハラハラしていた。何も起こってないのに『なんかヤバイこと起こる!!』って。ああ疲れた。才能ある人の映画を見るのは疲れる。 【キュウリと蜂蜜】さん 8点(2004-11-17 00:11:09) |
7.ダスティン・ホフマンの演技は顔の表情でなく空気でその変貌をつたえてる。この人さすがと言うか、他の映画でも表情はあまり変えない。静の人である。だからこんなギャップ系の映画ではコクのような物が出てるんだと思う。で、さらに他のバイオレンスとちょっと違うのは奴はもともと勝ち組だったということ。転落人生。だからさらにコクがアップしてかなり美味い映画に仕上がっている。 【モチキチ】さん 8点(2004-08-29 22:48:39) |
6.今回はじめて鑑賞。30年前の作品とは思えない出来映え。 レイプシーン、バイオレンスシーン迫力あり。 ただ、このような町、世界には成らないことを祈る。 【ご自由さん】さん 8点(2004-06-19 21:46:48) |
5.狂気の映画は受けつけないはずが、気がつくと見入ってしまう自分がいる。例えるなら殺害現場を両手で目を隠しながら、指の間から垣間見る心境。サム・ペキンパーは嫌悪感の先にある好奇心をくすぐるのがホントに上手い。心の裏を見透かされている、そんな錯覚に陥らせる作品だ。 【ゆたKING】さん 8点(2003-04-04 16:44:54) |
4.最後のホフマンのセリフがなんか切なくてジーンときた 【E】さん 8点(2003-02-24 14:03:54) |
3.ホフマンが変貌していく様子がスリリング。誰にでも超えてはいけない一線というものがあって、それが彼にとっての「我が家」ということだったのだろう。個人的には、暴力に対抗するのは暴力しかありえない、ということがこの映画のメッセージだろうと思います。賛美してるわけではないでしょうが、ああいう無法地帯みたいなところだとそうでしょう。それとホフマンの妻役の女優が凄まじく綺麗で感激。 |
2.ペキンパーの初めての現代劇にして、凄くメッセージ性の強い作品。ただこの映画は決して暴力を美化しているわけではない、いやむしろ主人公の変貌ぶりの恐怖を描いているのだろう。ホントに〝ここは僕の家だ。絶対暴力は許さない〟と言ってた主人公が、ラスト近くでは〝全員倒した〟と言う変貌ぶりは怖い、私はそう感じた。ペキンパーは本当に暴力に対抗する手段として暴力とは常とう手段なんだと言いたかったのだろうか?あまりに周囲がそう言うので、とても疑問に抱いている。 【チャーリー】さん 8点(2001-04-26 19:23:40) (良:1票) |
1.若い魅力的な人妻に目をつけ、やがて精薄の青年を追っかけてきた村のならず者たちを、自宅への侵入を防ぐため自らの知力と体力の限りを尽くし皆殺しにする数学者。都会から逃れて新天地の田園での平穏な生活を求めてやってきた主人公夫婦だったが、しかしこの世の中、何処へ行こうとも暴力の危機からは逃れられない。S・ペキンパー監督は、主人公が大惨劇のあと精薄者を車に乗せて霧の中を彷徨うラストに、当時のベトナム戦争末期のアメリカの姿をダブらしているかのように描いてみせる。 【ドラえもん】さん 8点(2000-10-15 14:59:48) (良:1票) |