11.兄弟が最高の演技を魅せている。脚本も秀逸。 日本映画はこういった作品で海外と勝負するしかないと改めて感じました。 【Junker】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-11-01 16:11:06) |
10.西川美和監督の代表作という事で今更ながら観賞。ある種独特の飄々としたローファイ感漂うタッチで綴られてはいるが、この女流監督が突き付けてくる提起はいつもながら舌を巻く程に鋭い。対照的な生き方をする主人公兄弟を通じて見えてくるもの。都会と田舎。モテと非モテ。優越感と劣等感。そして、抑圧と解放。一億総中流社会と言われる中でぼんやりとだが確かに存在している「格差」と、無配慮と誤解の積み重ねで瓦解へと至ってしまう「人間関係(血縁関係)の危うさ」。兄弟の葛藤はやがて観る側の感情をも巻き込んで不安定な吊り橋の様に“ゆれる”。最終的な結論を受け取り手に委ねる作風が賛否両論を呼んでしまう事も多いが、控え目ながらも確実に物事の核心を射抜いてくる彼女のスタンスが私は好きである。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-01-08 20:13:13) (良:1票) |
9.香川さんと真木よう子さん目当てで何の情報ももたず観たのですが、良かった。兄弟だからこその微妙な関係性、緊張感がこっちにもビンビン響いてきました。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 8点(2012-07-30 16:26:31) |
8.まず、映像が美しい。 この映像、演出は女性監督だから撮れたものだと思う。 オダギリジョーは本当に役にハマっていて、違和感がなかった。 1つの事件から起こる、人間の心の曖昧な部分をよく描いている映画だと思う。 |
7.そう。結局兄香川照之は自らの希望を叶えたのだ。弟オダギリジョーは兄の化けの皮をはがしたいと思ってたのに、まんまと術中にはめられたのだ。ほんとうの意味の自由を得て兄はこれから幸せな人生を送るだろう。そう解釈しました。 【とと】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-09-18 12:36:20) |
|
6.重く、痛く、辛い。人の心はかくも弱い・・・的な映画でした。二度はみたくない。けど、また見てしまうかも。オダジョーみたいな顔が良くて自由で要領の良い弟は絶対もちたくないな。兄ちゃんドンマイ。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-10-20 17:44:17) |
5.役者、脚本、撮り方、どれも私の好みでした。いろいろと含みを持たせて解釈の幅が広いのも好きです。それだけに最後のオダジョーの独白は要らなかった。 父と叔父の間にも同じような確執が見えたり、魚の目とか、細かい演出も良かった。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-01-21 00:42:42) |
4.オダギリジョーの調子のいい弟が、次男である自分とだぶって見えてしまい、鑑賞中はものっすごくゆれた。映像と音楽と間がとっても心地よいバランスの作品。 【Keicy】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-05-14 00:30:29) |
3.警察や裁判所まで巻き込んだ壮大な兄弟げんか!主演二人の演技は本当にすごい。兄の土下座シーンは鬼気迫るものあり・・・ 【サイレン】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-03-03 23:07:38) |
2.2時間があっという間に感じました。本当は何が起こったのか?兄貴は偽善者なのか?と観ているこちらの気持ちも揺れていました。監督が2年かけて書き上げた脚本ということですが、非常に繊細に緻密に兄弟、周囲の人物の心情を描写しています。主演のオダギリジョーもよかったのですが、兄役の香川照之は本当に素晴らしい役者だと改めて思いました。それとキム兄の粘っこい検察官役も意外とよかったですね。スタンドで無人のホースが水を噴出しながらゆれるシーンはD・リンチのブルー・ベルベットを思い出しました。 【ジム】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-26 18:24:27) |
1.大根だと思っていた役者の演技に脱帽。一人一人の役者の演技がとてつもなく凄い。役者の演技を見ているだけでも本当に楽しかった。邦画でもこういう作品が作れるんだと感心し、そして嬉しく思った。内容もとてもいいと感じた。物語の進み方は邦画ならではの淡々とした構成なのだが、全く飽きる事無く最後まで引き寄せられっぱなしだった。おもしろいと感じた事の一つに食事のシーン。これがまた、どの食事のシーンも全くおいしくなさそうなんです。まさに砂を噛むと言うか、ゴムを食べている様な重苦しい感じが実にうまく表現されています。人間心理の描写が本当にうまい監督なんだなと感じました。 【はむじん】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-08-27 01:14:26) |