1.話題切替時にアイキャッチ的に挟まる漫才など、嫌がらせかというほど面白くないシーンがいくつかある以外は、総じて面白いと思いました。非現実的な設定と展開の中に、日常的にありがちな些細な出来事を織り交ぜて、じわじわと可笑しみやバカバカしさを感じさせることが、基本ラインとなっているようです。個人的には池脇千鶴が演技が上手いのに驚きました。温泉旅行3人娘のエピソードは結構好きなので、後半にも出番があれば良かったかなあと思いました。笑い以外の要素についても結構丁寧に描いているので、それは例えば、ちょっとしたところでにじみ出る色気であったり、不思議な踊りであったり、クリーチャーであったり、それらを節操なく混ぜ込んでいるので、人によって琴線に触れる部分が大きく異なりそうな作品ですね。2時間半の長丁場ですが、まったく退屈はしませんでした。