1.主役の二人が決して美男美女でないところがリアル(それでも中村麻美は充分かわいいけど)。ホントに存在してそうな不安定な駄目さ加減。トラブルが起こってそれを何とか乗り越えていけ!と観てる我々は主人公に感情移入する訳だが、主人公は我々の期待ほどにはがんばらない。がんばってなんとかなるのは物語の中ではよくあることだが実際にはがんばってみてもそうそう事態は好転なんかしない。それがリアル。うまくいかないことが多いけれどそれでもせかいは終わらない、せかいがおわることでもないかぎり自分の思うとおりになんかならない。地味だけど、都会の片隅に生きる現代人の多くの人にとっては共感できる良い映画。