11.定時制高校についてはよく知られているが、「夜間中学」の存在を知る人は少ない。教育に籍を置いた私ですら、恥ずかしながら知らなかった。この映画はその「夜間中学」の物語である。 戦後の混乱期、生活のために働かなくてはならず、学校に行けない子どもたちや、不遇な環境で小学校しか行けなかった者、あるいはそれすら満足でなく、大人になって漢字も読めず計算もできない者など様々な人たちがいた。そういった人たちへの教育の場として1947年に大阪から始まったのが夜間中学だった。 その夜間中学は一時期のピークをすぎ、今では数少なくなったがそれでも今もなお存在するという。 この映画でわかるように夜間中学に通う生徒は、年齢も環境も大きく異なり、それぞれの人生がある。この映画の内容は作られたものだが、実際の夜間中学のドキュメンタリーもあるそうな。しかしこれはこれで良い映画であり、山田監督らしい人情味が光る。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-08-22 07:22:38) |
10.文部省推薦みたいな話かなと思ったけど違ったな。でも良かった。こういう話って、そりゃあそうだけどさ、という気にさせるもんだけど、素直にいい話だったよ。今、不況で失業者や自殺者対策が課題となっているけど、学歴社会や世の中の流れに乗れない連中はけっこういるから、そういう対策も必要だよね。ただ学校作ればいいという訳ではなく、中身だよね。先生の質かな。実際、ヤンキー先生みたいな人がいるんだし。世の中に適用できなくて、犯罪や自殺に走る人たちの駆け込み寺みたいな所がいるよ。夜間中学もそのひとつだよな。世の中は、外国人にもやさしくない面があるよね。文化が違うと理解しにくいなあ。甘やかすという意味ではなくて、お互いを尊重するという事だろうな。ルールはルールとして、偏見や差別をなくすっていうかさ。このシリーズが楽しみになった。食わず嫌いは良くないね。それが偏見ていうことか。 【もがみとくない】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-01-10 14:32:20) |
9.学校というタイトルからして、非常に説教臭い作品を想像していましたが、いやはや僕の想像はあまりにも浅はかでした。授業を通して人間の成長を描き、それでいて山田洋次という人は、人間を深く理解しているのだ実感しました。人が人を変え、教師が生徒に気付かせ、生徒が教師に気付かす、そんな今まで見た事も聞いた事もない構図がそこには存在し、生徒と教師が同じ目線で授業を作り上げていく、その素晴らしさ。演技や台詞の一つ一つからその素晴らしさがヒシヒシと伝わってきます。あんな先生のいる学校なら僕も真面目に毎日授業を受けていたような気がします。美しい映画でした。 【ボビー】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-12-09 17:32:33) |
8.初めて見た山田洋次の映画。中1で見るには少し地味すぎたが、なんか印象に残る映画だった。田中邦衛も初めて見たのがコレで、今でもこの映画の彼はよく覚えている。「いけー!オグリキャーップ!」 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 8点(2005-05-11 23:51:51) |
7.ややドラマチックなクラスメイトばかりだけど、人情味があって心温まる映画。音楽も良い。何気に自分が西田敏行を好きになった作品。 【流月】さん 8点(2004-03-17 03:08:36) |
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6.感動の名作だが、その後のシリーズでのパワーダウンにはちょっとがっかり。とは言うものの、この作品の評価が下がることはないだろう。登場人物それぞれに魅力があるが、やはり田中邦衛の演技は秀逸。オグリキャップの件は現実の感動をすら超えてしまった感がある。 【もとや】さん 8点(2004-03-09 13:47:48) |
5.山田洋次監督、人情ものを撮らせたら日本一!ですね..涙、涙、でした..田中邦衛、メチャメチャはまり役でイイ味出してます..この映画は心にしみる秀作ですね..邦画好きの方、オススメ!! 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2004-01-29 12:17:28) |
4.西田敏行と田中邦衛のやり取りがメチャ好きです。心温まる作品です。 |
3.夜間中学を舞台にした感動の作品だと思う。人間模様が、よく描かれていたねこれは、現代の中学生に見て欲しいね。 【XXX】さん 8点(2003-06-04 15:23:05) (良:1票) |
2.亡き淀川さんは惜しい映画だという意味で「小学生の作文みたいな映画」と言われました。淀川さんは、山田監督の意図を尊重した上でこう言われたのでしょう。山田監督は、まさに「小学生の作文のような映画」を目指したのでしょう。原作にあたる「学校」というルポルタージュを読んだけど、様々な年齢層の生徒が書く字、文章は、まさに小学生並のレベル、でもそこに彼等の喜び、怒り、悲しみが凝縮されている。彼らがノートをベコベコにして懸命に書いた作文を映画にしたのが、この作品だと思います。贅肉をとことん削ぎ落とした脚本は骨組みだけみたいにシンプル。山田作品は、けっこう賛否がなかばするんですが、この映画ほど、それが極端な作品はないのでは?確かに意地悪に見ようと思えば、いくらでも突っ込めるんですよ。かなりひどい罵倒も読んだ事があります。でも、この映画は、それに対して何の言い訳もしない。今井正、山本薩夫などが撮る話もあったらしいけど、やはりこれ山田洋次監督でないと撮れない映画だと思います。確かにバランスのとれた傑作とは言えないかも知れないけど。「教育」というものがいまのままの問題を抱えてる限り、古臭いこの映画は、いつまでも古くて新しい映画として、常に賞賛と批判の中で生きていくんだろうなと思います。この映画を見て「わたしはこの映画に感動しなかった。だって、これは私たちの映画だから」と逆説的にこの映画への感動を語った登校拒否の女子生徒の言葉が一番胸を打ったコメントでした。 【ひろみつ】さん 8点(2003-04-11 00:06:27) (良:1票) |
【ボバン】さん 8点(2002-02-12 15:29:04) |