1.100パーセント私の想像ですが、こういう知的障害のある人って、周囲から刺激を受けたりしないと、好奇心や生活能力が健常者より早く落ちるんだと思います。そして回復するのに時間がかかるんだろうと思います。入院前のサビーヌが、ピアノを弾いたり海外旅行に行ったりして生き生きとしている姿を見ると、家族はなんでサビーヌを入院させちゃったんだろうと思いますが、家族からしたら自分たちの生活を守るために他に方法がなかったことも分かります。監督の女優さんはプロフィールを見ると90年代半ばに数年映画に出演していなくて、妹さんのことが影響しているんだろうと思いました。この映画にはサビーヌ以外にも何人かの自閉症の人が出ていますが、見ていて家族の献身的な愛を感じます。ひとりの親の「息子に対して罪悪感がある」というのは印象深かったです。わたしは未婚ですが、子どものいる人が見たらまた違った感想がありそうな映画。