1.まさに戦車版「U・ボート」ヴェネチア映画祭で金獅子賞を獲ったのもうなずけます。「プライベートライアン」みたいなかっこいい戦闘シーンはまったくない。すべて戦車内部からの視点なので客観的にどうなっているかがわかりづらい。しかし、そこがこの作品のすばらしいところ。まだあどけない兵士たち。人を殺すのが怖くて仲間を死なせてしまう。勇気を出して砲撃すると、車に乗ってたのはただの民間人。などの不快な、でも真実なシーンが目白押し。戦争の愚かなところが満載です。ラスト、戦車から初めて降りて若者が見たものとは?