2.「切腹」を未見なので、この映画の素直な感想ですが、非常に良かった。
一見ミスマッチかと思われた、海老蔵の演技も時代劇中ではピタリとハマリ、満島ひかりのパッチリした目も静かな演技で違和感無し、竹中は抑えた演技で見事に脇を支え、役所は堂々たるもの、青木、新井、浪岡も一瞬見せる表情が命の役を上手く演じた、瑛太は一番役に合っている感じ、皆上手い大満足。
緊迫した静かな演出でドップリ引きこまれ最後まで釘付けだった。
津雲(海老蔵)の言い分も解るが、斉藤(役所)の言っている事の方が正論ではある、しかしそれでも捨てられなかった武士の魂に対する自分への怒りが、命に代えてまで主張をし剣の腕のみを存分に見せつけることで侍の最期とした、結果若者3人は十分追い込まれた訳だが、太平の世に戦闘が本来の仕事である武士という職業、そこにある不条理を目の当りにさせられる、お見事。
上映スケジュール的に2Dでの観賞、引きの町並みなど3D向きのアングルが多々あったがそれほど気にならず楽しめた。