5.あらゆる意味で格式高い一本。あくどい犯人相手に嫌味な態度で臨む「二枚のドガの絵」よりも、同情できる犯人に敬意を持って接するコロンボが見られる本作こそ、個人的には最高傑作に推したい。 【かんたーた】さん 8点(2004-11-15 19:31:24) (良:1票) |
4.いつものコロンボを見ていてコロンボが良い奴だとは思ったことがほとんど無いのだけれど今回のコロンボは意外に良い奴だった気がする。ネチネチとへばりつくことも余り無く、ワインについて勉強したりもしている。どうしたコロンボ?犯人に同情か?いつもは同情のフリだけじゃないか!ま、確かに今回の犯人は心底悪ってわけじゃないけどね。そう、コロンボはいつも犯人より悪いやつなのだ(それが面白いんだけどね) 【taron】さん 8点(2004-08-22 12:03:18) |
3.その昔友人から、今テレビでコロンボが1番面白いと言われ、初めて見たのが、運がいいのか悪いのかこれだった。結局、これを超えるものはその後1本も見られず、後からこれがコロンボシリーズの最高傑作と言われている事を知った。この犯人が他の犯人と明らかに違うのは、決してワインだけではない人生そのものに対する深い洞察力である。犯人の方がコロンボより知的で、単なる事件の解明、知恵比べには終わっていない。それゆえ、ラストシーンの台詞も生きてくるのだ。テレビドラマとしては忘れ難い。 【大木眠魚】さん 8点(2003-11-26 22:17:45) |
2.コロンボシリーズ『最優秀作品賞』と『最優秀主演男優賞』にノミネートされて然るべき作品。主演男優賞はもちろん、ドナルド・プレザンスです。この作品、何と言うか他の作品とは『匂い』が違います。通常コロンボ作品の興味はコロンボが如何にして犯人を追い詰めるのかに集約されますが、本作は一つの優秀な『ドラマ』として観るものを引き付けていきます。そうなんです。これはミステリーというよりも正に良く出来たドラマです。それともう一つ。映画的な手法が見受けられます。たとえばカメラワーク。ワイナリーでコロンボとエイドリアンが別れるシーンでは、二人のアップから一気に引いて遠距離からのツーショットになりますが、これはブドウ畑を空撮していると思われるシーンとあわせて他のコロンボではあまり見られないシーンです。オマケにもう一つ。テレビ放送版では無かったと思うのですが、DVD版ではレストランのマネージャーとソムリエが思い切ったボケをかましてくれてます。まぁとにかく、この作品は推理物としてよりワインが大好きな男と、一人の刑事の極めてよく出来たドラマとして評価するべき作品です。警部、乾杯です。 【pony-boy】さん 8点(2003-11-22 14:01:54) (良:2票) |
1.コロンボシリーズの良いところは、犯人は大抵が社会的地位のある人間なんだけど、ヤムニヤマレヌ事情で犯罪に及んでしまうという場合が多い点だと思います(個人的意見ですが)。だから、ついつい犯人サイドに立って観てしまう作品があるのですが、この作品もその一つでした。よく出来た作品だと思います。8点! |