1.パッケージの雰囲気から子供向け映画かな?と勝手に想像していて鑑賞が遅くなりました。改めてパッケージ裏をよく確認してみると出演陣がやたら大物揃いなのに驚きます。本作は家族ドラマの仮面をかぶったサスペンスで、予想していたよりずっと素晴らしい映画でした。(後に夫婦役の二人が実際に結婚したことを考えると、コテコテのラブストーリーともいえます)
今や当前の凝った脚本で、オチが二段落としになっています。ネタバレするので色々書けませんが、やはり小さい子供の親御さんでしたらかなり感情移入できると思います。(独身の方でも綺麗な奥さん(レイチェル・ワイズ)とかわいい子供たち(本当の姉妹)のおかげで十分に感情移入できます)
幽霊モノかと思えば犯罪の匂いがするし、犯罪モノかと思えば違うかもしれないというストーリーの曖昧さが秀逸で、ご近所の主婦アン・パターソン(ナオミ・ワッツ)が出てきてますます話がミスリードさせられます。結果的には二段目のネタがちと陳腐でしたが、全体的には怖さの中にラブリーな雰囲気がプンプンしていてなかなか素敵な香りがする良作でした。
考えようによっては誰の身にも起こりうる非常に恐ろしい事件ともいえます。男としてウィル・エイテンテン(ダニエル・クレイグ)のように行動できるのか?と妙に考え込んでしまいました。とにかく絶対にネタバレせずに見ていただきたい映画です。久々のヒット!