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藁の楯

[ワラノタテ]
2013年上映時間:125分
平均点:5.35 / 10(Review 69人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-04-26)
アクションサスペンス犯罪もの刑事もの小説の映画化バイオレンスロードムービー
新規登録(2013-04-28)【ヒナタカ】さん
タイトル情報更新(2017-01-17)【イニシャルK】さん
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監督三池崇史
助監督渡辺武〔監督〕
キャスト大沢たかお(男優)銘苅一基
松嶋菜々子(女優)白岩篤子
藤原竜也(男優)清丸国秀
山崎努(男優)蜷川隆興
岸谷五朗(男優)奥村武
伊武雅刀(男優)関谷賢示
永山絢斗(男優)神箸正樹
余貴美子(女優)由里千賀子
本田博太郎(男優)大木係長
諏訪太朗(男優)タクシー運転手
仁科貴(男優)
並樹史朗(男優)
藤井恒久(男優)
長江健次(男優)
高橋和也(男優)
菅原大吉(男優)
音尾琢真(男優)
坂田雅彦(男優)
本宮泰風(男優)やくざ
山口祥行(男優)やくざ
小沢和義(男優)やくざ
原作木内一裕「藁の楯」(講談社文庫)
脚本林民夫
音楽遠藤浩二
作詞森雪之丞「NORTH OF EDEN」(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
作曲氷室京介「NORTH OF EDEN」(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
編曲氷室京介「NORTH OF EDEN」(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
主題歌氷室京介「NORTH OF EDEN」(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
撮影北信康
製作ワーナー・ブラザース(製作幹事/「藁の楯」製作委員会)
日本テレビ(製作幹事/「藁の楯」製作委員会)
講談社(「藁の楯」製作委員会)
OLM(「藁の楯」製作委員会)
読売テレビ(「藁の楯」製作委員会)
プロデューサー坂美佐子
奥田誠治(エグゼクティブプロデューサー)
配給ワーナー・ブラザース
特撮BIG SHOT(ガンエフェクト)
納富貴久男(ガンエフェクト)
美術林田裕至
編集山下健治
録音柴崎憲治(音響効果)
あらすじ
政財界の大物・蜷川隆興(山崎努)は、自分の愛しい孫娘を殺した清丸国秀(藤原竜也)の首に10億円の懸賞金をかける。身の危険を感じた清丸は逃亡先の福岡で自首する。警視庁は身柄を48時間以内に東京に護送すべく、SPの銘苅一基(大沢たかお)と白岩篤子(松嶋菜々子)ら5人を護衛に付ける。機動隊員350人と共に、彼らは高速道路を東京に向け出発する。
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2.休日の午後、昼寝明けの映画鑑賞は至福だ。
ただ、そういうタイミングで観るに相応しい作品選びには、なかなかのバランス感覚を要する。
自由になっている残り時間を考慮して、あまり重々しすぎず、期待値もそれほど高くはない映画を気軽に観たい。でもだからといって、折角の休日のひと時を無駄にするようなどうしようもない駄作も避けたい。
動画配信サービスのリストと、録画したままになっているHDDのリストの中から、慎重に作品を吟味し、本作の鑑賞に至った。

存外に面白く、決して揶揄しているわけではなく、このタイミングで観るに相応しい映画だった。こういう一連のプロセスも含めた映画鑑賞における“当たり”は、映画ファンならではの満足感を覚え、多幸感すら感じる。

2013年の劇場公開をスルーして、6年経った今に至るまで未鑑賞だったわけだから、正直なところ期待値は低かった。
「三池崇史」という監督のクレジットを見ても、その期待値が大きく修復されることはなく、なかなか食指が動かない作品の一つだったことは否定できない。
その大きな要因は、キャスティングに対する悪印象によるところが大きい。
大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、メインビジュアルにも大写しになっているこの3人の人気俳優に対する、個人的な期待値の低さが、作品へのそれにもダイレクトに影響していたことは間違いない。

だがしかし、結果的には、この3人のメインキャストの「熱演」が、映画世界のテンションに合致し、作品の価値を高めていたと思う。
決して彼らの他の出演作に比べて特別に“巧い演技”をしているというわけではなく、映画世界の異常な状況に合致した大仰な演技プランと、彼らの俳優としてのスター性が、映画の空気感に呼応し、観客を引き込むことに成功していたと思う。少なくとも僕は引き込まれた。

映画作品としては、挑戦的で、ある意味独善的でもあるストーリーテリングの豪胆さが、昨今の国産娯楽大作の中では抜けていて、素晴らしかったと思う。

“怨み”や“憎しみ”は、大切な「誰か」のために生じるものではない。
怨みも、憎しみも、それを晴らそうとする行為は、常に「自分」のためだけに存在する。何故なら、死んだ人間は何も喋らず、何も感じないからだ。
怨みを晴らすために敵討ちに大金を投じる老人も、怨みを圧し殺して職務を全うしようとする主人公も、その行為の根本にあるものは、実は同じなのではないかと思う。
詰まるところそれは、自分自身が耐え難き痛みを抱えて生き続けるための、本当にぎりぎりの“手段”だった。
この映画は、終始一貫して、そういう人間の脆さと普遍的な内なる葛藤を情け容赦無く叩きつけてくる。

どんなに真っ当に生きていたとしても、藤原竜也が演じたような理不尽な凶悪は、必ず存在し得る。
もし万が一そういうものに直面してしまったとき、人間として、何ができるのか、そして何ができないのか。
無論、その答えは出ないし、考えたくもない。が、その禁忌を、映画的娯楽の中で問答無用に突きつけてくる本作は、見事なエンターテイメントだと思う。

三池崇史の作品に対して、失礼なことだが、想定外に傑作だった。
鉄腕麗人さん [インターネット(邦画)] 8点(2019-10-22 19:03:06)
1.予告を見た時は「どうせダークナイトの二番煎じでしょ」と思っていましたが、結講見応えがあって良かったです。どちらかというと、昔の西部劇(「決断の3時10分」など)を、現代日本でやるとこうなる、と感じました。それに「ダークナイト」よりも、大衆が襲ってくる動機やプロセスを丁寧に描いているので、一般市民を単なる衆愚として描いてない点はいいと思いました。結局、私刑するにしても止めるにしても、金次第なのかと思うと見終わってゲッソリします。同じところを何度もぐるぐる回る議論も見てて疲れたー。「十三人の刺客」や「悪の教典」でバッサバッサ殺しまくってたのがウソのようです。
最近の三池監督の作品は良い意味で「一般ウケ」する作品が多く、このクオリティの娯楽映画がもっと増えればいいなあ、と思います。主題歌の選曲で大人の事情が露骨に現れてますが、それで予算が下りて本編が充実するなら、少しくらい我慢しまっせ(笑)。むしろ監督、わざと露骨にやってる?
ゆうろうさん [映画館(邦画)] 8点(2013-05-04 03:56:57)
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【点数情報】

Review人数 69人
平均点数 5.35点
011.45%
100.00%
268.70%
345.80%
4913.04%
51217.39%
61927.54%
71217.39%
845.80%
911.45%
1011.45%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review3人
2 ストーリー評価 6.00点 Review6人
3 鑑賞後の後味 5.50点 Review4人
4 音楽評価 4.66点 Review3人
5 感泣評価 5.00点 Review3人
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