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紙の月

[カミノツキ]
Pale Moon
2014年上映時間:126分
平均点:6.06 / 10(Review 52人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-11-15)
ドラマサスペンスラブストーリー犯罪もの小説の映画化
新規登録(2014-09-28)【目隠シスト】さん
タイトル情報更新(2023-06-04)【イニシャルK】さん
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監督吉田大八
キャスト宮沢りえ(女優)梅澤梨花
池松壮亮(男優)平林光太
大島優子(女優)わかば銀行行員 相川恵子
田辺誠一(男優)梨花の夫 梅澤正文
近藤芳正(男優)わかば銀行月読台支店次長 井上佑司
石橋蓮司(男優)光太の祖父 平林孝三
小林聡美(女優)わかば銀行行員 隅より子
中原ひとみ(女優)わかば銀行顧客 名護たまえ
佐々木勝彦(男優)わかば銀行顧客 小山内等
伊勢志摩(女優)わかば銀行渉外係
藤本泉(女優)菜々
平祐奈(女優)14歳の梨花
猫田直(女優)
松岡恵望子(女優)
佐津川愛美
原作角田光代「紙の月」(角川春樹事務所刊)
撮影シグママコト
製作松竹(「紙の月」製作委員会)
ROBOT(「紙の月」製作委員会)
ポニーキャニオン(「紙の月」製作委員会)
アスミック・エース(「紙の月」製作委員会)
博報堂(「紙の月」製作委員会)
朝日新聞社(「紙の月」製作委員会)
企画松竹(企画・製作)
ROBOT(企画・製作)
配給松竹
美術安宅紀史
衣装小川久美子(衣裳デザイン)
その他角川大映スタジオ(スタジオ)
あらすじ
ショートボブの宮澤りえさん、銀行の渉外のパート社員、集金していく家のおじいさんの孫、大学生と出会います、そこから、りえさんの愛の生活、人生は崩れ始めます。あとは映画を見てお楽しみください。りえさんの表情、化粧、髪型、よく見ていくと楽しめますよ。
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1.映画版独自の設定として舞台が1994年にされていますが、この時代設定が絶妙でした。それはバブル崩壊後の混乱期に当たり、数年前まで約束されていたはずの将来が目の前で崩れ去った現役世代は地獄の苦しみを味わっていました。専業主婦だった梨花が銀行へのパート勤めを始めた理由について劇中では触れられていませんが、こうした時代背景において、夫の収入だけでは生活が成り立たなくなったのかもしれません。一方で、バブルを勝ち逃げした老人世代もいました。現役世代がリストラに怯えながら仕事をしている一方で、遊びのことしか考えていない老人や、ひたすら蓄財に励むドケチ老人がいる。こいつらだって、若い世代の生き血を吸って私服を肥やす盗人ではないのか?こうした世代間格差が、梨花のモラルを低下させる一因となっています。少なくとも初犯は、富める老人から恵まれない若者への所得の移転を狙ったものでした。
しかし、一度あぶく銭を手にしてしまうと、それは癖になってしまいます。さらには、40才の主婦が20代のイケメン大学生から惚れられるという、今後の人生で二度と訪れないであろうチャンスを掴んだことや、ナイスタイミングで旦那の単身赴任が決まったこともあって、「後は野となれ山となれ。ここで楽しむしかないのよ」と、梨花は刹那的な生き方にどっぷりと浸かってしまいます。恋することでどんどん綺麗になっていく宮沢りえの姿が梨花の行動を心情的に応援したくなる要因ともなり、私は梨花の気持ちに同調して映画を見ることができました。結果的にヒモとなってしまう光太についても、その心情がうまく描写されています。当初は身内でもない人からお金を受け取ることに抵抗を示しているし、その後においても梨花に対して積極的に要求したことはありません。しかし、普通の20代では味わえない贅沢をさせられることで倫理観は徐々に低下し、「このお金はどこから来ているのか」という正常な猜疑心も失われ、さらにはまともに働こうという気力まで奪われ、本来は悪人ではない彼が人間的に腐ってしまうのです。これぞお金の魔力。恐ろしいものを見させられました。
恐ろしいと言えば、梨花の着服を暴く隅より子(映画版オリジナルのキャラ)の存在も同様で、すべてを見透かされているような眼光の鋭さ、職場のお局様特有の容赦のなさが素晴らしく、彼女の存在により、本作は一流のサスペンス映画にもなっています。
ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-07-20 01:35:40)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 52人
平均点数 6.06点
000.00%
100.00%
223.85%
300.00%
4713.46%
5917.31%
61223.08%
71528.85%
835.77%
935.77%
1011.92%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.66点 Review3人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review4人
4 音楽評価 6.00点 Review4人
5 感泣評価 5.33点 Review3人
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