1.私も時々 ひどい短期記憶の衰えを感じることがあり、自分の問題として深刻な気持ちで観ました。恐ろしいと感じると共に、スピーチが心に響きました。
世界中の人々に永久に残る形で自分の姿を残されるという仕事でありながら、主演のジュリアン・ムーアは見事に役に入り込んで 病に侵されボロボロになった様まで表現し切った、素晴らしい演技だったと思います。家族を中心とした周囲の対応もそれぞれで、冷たいもの・温かいもの・上辺だけのもの・避けられないもの と偏らず描かれており、また主人公の病気によって、家族が変わっていく様子もきちんと追われていました。
もちろん そういった対応・影響は、個人・家族によって千差万別で、決して一つの映画で描き切れるものではありませんが、考えるきっかけのひとつとして ちゃんと成立していると思います。