1.組織のカネを強奪し、バスジャックして逃走、組織からも警察からも追われる犯行グループ・・・。
既視感のあるプロットで大した期待感も無く見始めたのですが、これが大変面白い映画でした。
近年はすっかり丸くなった感のあるデ・ニーロですが、こういう役を演じると流石の凄味を出しますね。
その他の登場人物もそれぞれに味があり、それぞれに事情があり、ある者は裏の表情もある。
バスジャック犯グループと組織、警察との攻防とアクションが常に作品の前面に出る中、
テンポや緊張感を緩めず、この、それぞれの味とそれぞれの事情を挿入しつつ、
最後にはあっと驚くバスジャックの顛末とその後のドラマが用意されています。
これだけのお楽しみを詰め込んで、よくぞ90分に収めました。お見事!