24.60年代末から70年代が幕を開ける頃のアメリカ。ベトナム戦争の泥沼に陥ってた頃。 アメリカン・ロードムービーの定番、夜のたき火を囲んでの語らい。その中のジャック・ニコルソン演じる一風変わった弁護士の台詞。「アメリカは自由を証明するためなら殺人だって平気だ」が強烈。この頃のアメリカと、今のアメリカ。何が変わったのか? 見る前は“born to be wild”が鳴り響く中、バイク野郎どもが中西部を行く豪快なロードムービーというイメージがあった本作ですが、公開当時のアメリカでは物議を醸した作品だったのではないでしょうか。デニス・ホッパーの本当の自由とは何か?そしてアメリカを憂う彼の思いが吐き出されているような作品でした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-11-11 00:15:33) |
23.主人公二人が何を求めて突っ走っているのか分からないのがいいような、そうじゃないような感じ。フォンダの「失敗だ」と旅を振り返る言葉もなんだか納得がいく。途中マリファナの映画になったり、訳のわからん映画になってるが、その合間に、「ついてこれなかったら音楽聞いてな」とでもいうように名曲が入っているので退屈はしない。「ザ・ウェイト」が大好きな曲なので、流れたとき泣きそうになった。主人公たちにはあこがれも共感もあんまり感じなかったのだが、これが世代の差なのか。しかし、行き場のない自由というのはやはりみていて切なかったように思う。ラストはなんともあっけないので「終わりかよ」と唖然としたが、60年代の「自由」の行き着く先としてふさわしいような。それにしても、悲惨な死に方をしないニューシネマの主人公っているんだろうか。 【ジェイムズ・ギャッツ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-25 16:19:26) (良:1票) |
22.若い頃初めて見たときは、前半のあまりにゆるい展開についていけなかった。それでも、ジャック・ニコルソンが出てきてからの急な展開に、ただただ圧倒されていた記憶がある。 歳をとってから見返してみると、若い頃にはつらかった前半部分のゆるさが、むしろ心地よい。根無し草の悲哀が実に見事に描かれている。後半の衝撃は今も変わらない。 自由な国アメリカの「不自由さ」を告発するその勇気。このメッセージは今の時代でも、なぜか色あせていない。 【いのうえ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-04 00:17:32) |
21.ストーリーらしいストーリーなどほとんどない、まさにアメリカ横断バイクの旅ってな感じの1時間半。しかし何なんでしょう、この妙にヒリヒリする感じは? 序盤でワイアットとビリーは腕時計を投げ捨て、何者にも縛られない自由の荒野へと飛び出していく。しかし何故か、どこか満たされない。彼らは自由になったはずなのに。一体彼らが求めていたはずの自由とは何なのか。観ているこっちがそう悩みだした時にJ・ニコルソンが暴く「自由」の正体には思わず唸らされ、そして打ちのめされる。自由とはこんなにも素晴らしく、そして恐ろしいものなのか。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-18 22:23:15) |
20.音楽がなんとも良かった。最後はショッキングだったが、なんかスッキリした映画だった。麻薬密売で葉っぱ吸いながら旅を続けて生き延びてたらおかしいもんね。「アメリカ人は自由を証明するためなら殺人も平気だ」という言葉には、イラク戦争のことを思い出してしまった。なんでもヤル国だと改めて思った。好きだった台詞は「腎臓を喰おう!途中で落としたから…」ホルモン焼肉屋で食事するときに使えると思った。全体的には当時をアメリカを象徴していたと思うしシンプルながら衝撃的でいい映画だった。 【ジョンレモン】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-23 14:02:09) |
19.主人公の退廃ぶり、と言っても、最近のバイオレンスものなどに比べると、まだのんびりしてお行儀がいい感じがしました。それにしてもアメリカは広い。ロードムービー好きにはお薦めです。69年といえば、ヒッピーや公民権運動が華やかなりし時代ですが、今はそんな頃を知る人も少なく、時代の壁を感じます。 【Hesonashi】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-29 23:39:50) |
18.この映画に求めるもの。バイクと音楽。他に何がいる?麻薬の描写があまり好きじゃないのでそこがマイナス。 【べんちゃんず】さん 8点(2004-10-30 01:09:06) |
17.「以前君はヒッピーに憧れ旅立ったくせに、彼らの最終系は自殺だなんて云うし、」と云う文句を思い出す。と云うか、これがイージーライダーにむけて書かれた詩だけど。私の子供達を殺さないで、と云う気分になったのはなぜ? |
16.自分もバイクでアメリカ横断をしているような気分になりました (やや大袈裟ですが)。 哀しいラストの余韻が観終わってからもしばらく続きました。 【しまうまん】さん 8点(2004-06-13 01:37:01) |
15.自分が絶対に腕時計をつけない理由? そんなもの、ガキの時にこの映画を観たからに決まってるじゃないか。 【永遠】さん 8点(2004-05-25 14:07:07) |
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14.もう、なんとゆったらよいのか「不条理」という言葉にいろんな意味で弱い私はラストが痛くて痒くて嗚咽でした。こんなことがあっていいものかと思うが、実際の世界では映画で見る頻度以上に不条理なことはあるし。この不条理さはやっぱり反逆精神を持ったものにしか作れなかったろうと思います。デニス・ホッパーにはこの映画の精神のまま大成してほしかった。ハートに火をつけて、みたいな下心映画を作って欲しくなかった。但しクッパはよしとする。 【らいぜん】さん 8点(2004-03-10 18:09:56) |
【k】さん 8点(2004-02-03 15:29:15) (良:1票) |
12.ホッパーとフォンダの二人が、アメリカの「恥部」を暴き出して批判したのと同時に、自己批判まで展開させてしまったかのような作品。 演劇青年ジャック・ニコルソンも、初々しくて良い。 |
11. 小道具であるチョッパーが主人公に負けず光った作品。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2003-12-12 11:23:07) |
10.アウトサイダーになりたくてもなれない、現代社会において常識人の仮面を被る人へ。 【アレヒ】さん [DVD(字幕)] 8点(2003-12-11 23:03:40) |
9.バイクで広大な大地を走り、流れる音楽はSTEPPEN WOLFの「Born To Be Wild」。これだけで十分見る価値のある作品。何度見ても、出だしのギターリフが流れるだけで痺れる。広大な大地を走るバイク、そこに流れるアメリカンロック、この絶妙ともいえるブレンドを楽しむべきでしょう。ロード・ムービーって何?って聴かれたら、まずこの作品を挙げるでしょうねえ、最高作とはいえないがロード・ムービーの魅力がぎっしり詰まっています。 【ゆたKING】さん 8点(2003-05-22 17:22:47) |
8.何よりも退廃的な雰囲気が好きです。意味わかんなくても悪でも押し付けがましくてもそれでいい。ジャックニコルソンには燃えたけど!とにかくみてて何かがつまって苦しくなる胸の感じが好きで堪らないんです。 【しゃぶ】さん 8点(2003-03-20 02:33:59) |
7.古きよき時代のアメリカンスピリッツ全開の映画。行き当たりばったりのライフスタイル、今の世の中、それも良いんじゃないかと共感すら覚える。俺も気の合う仲間達とこんな生活送ってみたいと思う今日この頃。熱き魂よ、永遠に・・・ |
6.分かるような、分からないような。でも観ていると、いろんな事を感じた、シーンとは直接関係ない事も含めて。たぶんそれは、良い映画ってことなんだと思う。 【エミール】さん 8点(2003-01-09 06:09:33) |
5.意味がわからない、というかああいう映画でしょうあれは。楽しむべきものは雰囲気、作品との共感、テーマ等等。意見が真っ二つには割れそうですが、ラストシーンを覚えて無い人はいないんじゃないかな・・個人的には好きですが、反対派も多いのでお薦めかどうかはちょっと微妙。 【恥部@研】さん 8点(2002-12-05 15:07:22) |