黒い雨のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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黒い雨

[クロイアメ]
Black Rain
1989年上映時間:123分
平均点:7.84 / 10(Review 25人) (点数分布表示)
ドラマ戦争ものモノクロ映画小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-11-03)【イニシャルK】さん
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監督今村昌平
助監督月野木隆
三池崇史
キャスト田中好子(女優)高丸矢須子
北村和夫(男優)重松
市原悦子(女優)シゲ子
原ひさ子(女優)キン
小沢昭一(男優)庄吉
三木のり平(男優)好太郎
大滝秀治(男優)医師
小林昭二(男優)片山
石丸謙二郎(男優)青乃
常田富士男(男優)火傷の四十男/老遍路
三谷昇(男優)郵便局長
楠トシエ(女優)カネ
殿山泰司(男優)老僧
山田昌(女優)岡崎屋タツ
石田圭祐(男優)岡崎屋悠一
飯沼慧(男優)高丸
河原さぶ(男優)金丸
深水三章(男優)能島
白川和子(女優)白旗のばあさん
沢たまき(女優)池本屋のおばはん
七尾伶子(女優)るい
原作井伏鱒二「黒い雨」
脚本今村昌平
石堂淑朗
音楽武満徹
撮影川又昂
近森眞史(撮影助手)
製作東北新社(製作協力)
IMAGICA(製作協力)
プロデューサー遠藤茂行(宣伝プロデューサー)
配給東映
美術稲垣尚夫
編集岡安肇
小島俊彦
録音紅谷愃一
照明岩木保夫
その他前島良行(演技事務)
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9.原爆の凄惨さを見慣れていてもなかなか正視できない映像である。世界史を振り返れば平和がいつまでも続くことの方が驚異であり、戦後高々70年しか経っていないのにその種の緊張感は希薄になっている。生き残った人が被爆の後遺症への恐怖を抱きながら次々と亡くなっていくが、悲惨な運命に立ち向かわざるを得ない人間の芯の強さが切ない。今は亡き田中好子の熱演がとても心に残る。
ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-08-08 09:50:02)
8.小学校の頃、授業で「はだしのゲン」を見せられてトラウマになった世代。この映画もモノクロとは言え実写だけに相当のインパクトがあるが、被爆直後の映像を除けばむしろ視覚ではなく音や気配でジワジワと恐怖感を煽る感じが出ていて、非業な核の恐ろしさが冷たく静かに伝わってくる。全世界の人々、特に核保有国の政権関係者たちには是非一度は観て欲しい。
lady wolfさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-08-11 14:12:35)
7.原爆投下直後の広島の町の描写もかなりのリアリティで怖いが、作品は「黒い雨」を浴びたことによる二次被爆を中心に描いている。核兵器は言わずもがな大量破壊兵器であるが、それと同時に静かに体を蝕む「見えない兵器」の面もある。直接被爆はしていない、ヒロインの抜け毛という形でそれが見えるものになる、この描写には背筋がゾッとした。昨今は若者が右傾化し、核兵器を持って強い国になろう!という意見も見かけたりするが、核兵器の使用というのが何をもたらすのか解って言っているのだろうか?爆発の直接被害のみならず、人の体の奥まで入り込み、静かに人間を破壊する放射能兵器というものの恐ろしさを。核兵器に肯定的な人には是非観て欲しい映画だ。また本作では被爆者差別も描かれている。はだしのゲンでも「ピカの毒がうつる」と避けられる被爆者差別の描写があったが、「ピカの毒」の得体が知れなかった以上、避けた人の気持ちも解る気がする。所謂「無知が生む差別」に対しては正しい知識を広めることが先決だが、当時は二次被爆などの害ばかりが形になって現れ、正しい知識など得ようが無かった。ここの問題も描けていると思う。
あっかっかさん [地上波(邦画)] 8点(2009-04-15 13:41:26)
6.まず目を引くのは、原爆投下直後の広島の惨状を「これでもか!」というぐらいに生々しく描いた前半部分。かつてトラウマになった漫画「はだしのゲン」が吹っ飛んでしまう程の凄まじい衝撃映像の連続に思わず目をそらしそうになりました。不覚。そのインパクトに比べると昭和25年の話は若干弱い気もしますが、それでも直接被爆者や二次被爆者が次々と死んでいく展開は実に恐ろしく、原爆の被害が一過性ではない事の残酷さを否応無しに思い知らされます。また、矢須子の「その後」を敢えて描かない寸止め描写も◎。もし今これをリメイクしたら、思い切り泣ける「最期」にしてしまうんでしょうね。
とかげ12号さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-06-22 14:19:44)(良:1票)
5.本当に怖かった
ムートさん 8点(2004-07-12 03:52:10)
4.原爆投下時の横川駅での爆風の真に迫った映像やその後のきのこ雲には鳥肌がたった。やす子が黒い雨を浴び、3人が被爆後の広島で見る人々の惨状は回想を含め3回に分けて描かれる。
世界初の原爆投下は実験的なものだったというのは明らかなところで、アメリカ軍が記録したという映像も極秘資料で一般には見ることはできない、と思う。

広島の原爆資料館にも直後の惨状を伝える映像はなく、被爆者が書いた絵や被爆した物品、状況説明などから想像するしかない。
映画では一瞬のうちに焼けて炭化した人間が至る所に転がり火傷で手から皮膚が垂れ下がり夢遊病者のように歩く人々、川を流れていく死体など話に聞き、想像するしかなかった惨状が描かれている。この部分だけでも原爆の恐ろしさを伝えるのに十分貴重な映像と言えるが、さらに恐ろしいのはやす子は直接被爆しなかったのに5年後に発病する。他にも次々と発病し死の影に怯えながら偏見や差別まで受ける被爆者の苦しみが描かれる。
田中好子はじめ市原悦子などの出演者はそのあたりをリアルに好演している。

日本人でも戦後60年もたって関心は薄くなっているが、唯一の被爆国としては核兵器の恐ろしさを世界中にアピールし続けなくてはならないと思う。
キリコさん 8点(2004-07-09 16:30:27)(良:1票)
3.日本に起きた出来事を描いているから完全な他人事ではないとはいえ、原爆被害者と、被害を受けていない人の間には決定的な体験の差(断絶)があり、安易に共感することが許されない映画だと思った。この映画を、北村和夫や田中好子に自分を重ねて鑑賞する人はほとんどいないだろう。それだけに、この映画は「第三者」としてどのように鑑賞するかが問題になる。ひとつ興味深かったのは、「正義の戦争」をするのが当り前なアメリカと、「不正義の平和」を当り前と考える「おじさん」のちがい。そして、原爆反対運動を少し遠くから見つめている原爆被害者。原爆反対運動は、結局の所、両者の「正義」の押し付け合いだという点では、世界大戦と構造上まったく一緒だったのではないか? そのようなジレンマを避けるには、「おじさん」のように、そっとアメリカを「わかってねぇな」と馬鹿にする以外にはないのではないか? 「おじさん」にとっての最大の関心事が、朝鮮戦争での原爆使用問題ではなく、姪の奇跡的な快復を願うことなのが、一個人の精一杯の態度のように思えて涙が出た。大滝秀治が全然変わってないのと、市原節子の声が「日本昔話」を連想させるところが少し笑える。 
wunderlichさん 8点(2004-06-23 06:21:05)(良:1票)
2.被爆者たちの「その後」の日々が白黒の映像で淡々と綴られていく。穏やかな日常のなかで、背景音楽のように発症の不安が重苦しく淀んでいく。ついに来るべきものが来たとき、見る者の眼も恐怖で凍り付く。「正義の戦争より、不正義の平和の方がいい。」という言葉には単純に賛成できないが、心を揺さぶられずにはいられない。日本人なら必見。同じテーマの作品で「純愛物語」、「せんせい」も佳作。
駆けてゆく雲さん 8点(2004-03-30 21:51:43)
1.「正義の戦争などあるものか!」というセリフに衝撃を食らった。原爆の映画の中ではとても良い作品だと思う。
ゆいさん 8点(2003-06-29 18:20:16)
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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 7.84点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
628.00%
7624.00%
81144.00%
9624.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review2人
2 ストーリー評価 7.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.66点 Review3人
4 音楽評価 7.25点 Review4人
5 感泣評価 7.00点 Review4人
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