26.超久しぶりに再見。この映画の主人公は、実は音楽じゃないかという気がします。映像は美しいし話は壮大だし、ジョン・ローンもよくがんばっていたと思うのですが、映画として劇的な瞬間というものが今ひとつ足りない気がします。登場人物もいろいろいますが、いすれも関係は希薄です。時代に翻弄された人生だったことはわかりますが、その背景の描き方もあっさり。中国や日本の近代史がある程度頭に入っていないと、状況がよく飲み込めないんじゃないでしょうか。 しかし、音楽がそのすべてをカバーし、劇的で孤独でオリエンタルな主人公の一代記を物語ってくれていた気がします。その結果、各所で印象的に流れる曲を思い出すだけで、ものすごくいい映画を見た気分になれます。坂本龍一の凄さを再確認しました。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-04-02 23:17:56) |
25.昔と今、時間軸を行き来する映画、ってのはしばしばあるけれど、そしてまたしばしば、「ああ昔はよかったなあ」ってなことになるんでしょうけれど、それにしたってこの映画の主人公・愛新覚羅溥儀の、あまりと言えばあんまりな、この立場。 幼少期から大勢に囲まれ皇帝として育った男が、劣悪な環境の収容所に入れられ「思想教育」を受けている。自分の靴紐すら結べない、この男。 しかも、そもそも「昔はよかった」わけでも何でもない。周りを他人に囲まれ、さらにその外側には、自分の知らない、自分とは無関係の世界が広がっている。生まれながらの皇帝であると同時に、生まれながらの「過去の遺物」とでもいうべき存在。 無論、そんな彼にも、心を通わせる人物というものは居て、またそこには別れもある。この映画には、乳母との別れ、そして2人の妃との別れ、都合3つの別れがあるのだけど、最初の乳母との別れが印象的であったのに比べ、2人の妃との別れはどちらも、ドラマチックにすらなれない虚しさが漂っていて。 史実とことなる部分もそりゃあるだろうけれど、特異な人生を送った男の孤独を、実に見事に浮き彫りにしてみせてくれます。で、それを否定も肯定もせず、「確かにそんな人がいたんだよ」という風に終わるラストが、たまらないんだなあ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-07 21:26:21) |
24.中国の歴史、文化、最後の皇帝、薄儀の人生の波乱に満ちた物語をスケール感たっぷりに描いている作品として見応え十分!あの音楽の美しさと力強さ、映像の美しさといい、この監督の色彩感覚は眼を見張るものがある。はっきり言って下手なハリウッド大作よりも見ていて面白い上に観終わった後の充実感もある。歴史ものに少しでも興味のある方なら間違いなく楽しめるはずです。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-05 13:18:34) |
【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-24 23:48:43) |
22.3回目観賞?。観れば観るほど歴史の一端が解る大歴史物語。最後の皇帝の哀れさの一面が良く描かれている。 ほんの少し前の出来事。新聞紙上でも読んだ記憶もある出来事。故宮での撮影は圧巻!!坂本龍一の音楽も秀逸 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-03-06 19:15:02) |
21.史実物として考えたら賛否両論があるかもしれないけれど、これぞ映画であり一度は見ておいて間違いないくらいの稀有なる作品だと思う。西洋人からみた中国の神秘や憧れといった一種の東洋趣味が目立つものの、それがかえってこの作品のスケールや映像美につながっているように感じる。特に紫禁城での壮大なロケシーンは圧巻。CGなどのVFX技術が発達しても、実写のリアリティには遠く及ばないことを教えられる。音楽もそうだし照明や衣装小道具、ロケハンも職人芸だ。 実際の史実からは「?」と感ずる部分も多い。しかし外の世界から見た近代東アジア史の映画はそう多くないので興味深いです。数奇な人生を送った愛親覚羅溥儀の物語は西洋人には全体像をつかみにくいかもしれないけれど、ナレーションも無く淡々と進行する流れが逆に彼の人生を象徴しているように感じました。 印象的なシーンはいっぱいあったけど、オープニングとエンディングはそのなかでも強烈だった。良い悪いではなく、ただただ「凄い映画」ですね。 【トト】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-17 05:42:40) |
20.映画を観て初めてサントラというものを買った作品です。それほど坂本龍一のつくりあげた音楽が良すぎました。この作品以降のテレビ番組は中国といったらこの曲を流すので完全に”中国”のテーマ曲としての固定概念をを作り上げてしまった。言うならばボクシングといったら”ロッキーのテーマ”が流れるようなもの。 【tetsu78】さん 8点(2004-06-05 13:40:34) |
【アルテマ温泉】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-03-24 16:25:17) (笑:1票) |
18.紫禁城を見に行ったら、無性にもう一度見たくなって帰国後に友人に借りて見てしまいました。何度見ても面白かったです。もう少し満州国建国後も描いてもらいたかったです。途中から凄い速さで終わりに向かっていくものですから… それから、この映画には紫禁城内のスターバックスは出てきません。 【TINTIN】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-02-09 00:21:48) |
17.ジョン・ローンはかっこいいねぇ・・・ しかし、わがまま小僧ばかりでちょっとばかし嫌にもなります。 そもそもなんで、紫禁城のなかでは皇帝でいられたのかわからんし・・・(@_@) ちゃんと勉強してみたほうがよかったのかなぁ ということで7点。【インモンキー♂】 今観てもよくできた映画。大作。ジョンローン男前すぎるから9点【インモンキー♀】 総合で8点!! 【インモンキー】さん 8点(2004-01-01 03:09:04) |
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16.支那の思想教育は恐ろしいな。本当ならダライラマも思想改造されてたんだろうな。 【guijiu】さん 8点(2003-11-27 00:58:17) |
15.ジョン・ローンがやっぱり格好いいです。実際の溥儀は「火龍 ザ・ラストエンペラー」などに描かれているような感じなんでしょうが、本作では格好良すぎです。家庭教師役のピーター・オトゥールがいい味を出しているし、坂本龍一もなかなか面白い役柄ですが、本作はやはり終始ジョン・ローンでしょうか(笑)。ラストの紫禁城のシーンでのコオロギのエピソードは印象的ですね。 【オオカミ】さん 8点(2003-11-17 00:47:09) |
14.歴史物が好きであることも影響しているが、この作品は本当に素晴らしかった。即位した時はまだ清の権力もかろうじて残っており、皆ひれ伏していたのに、清の滅亡、傀儡国家である満州国、そして失敗、最後に文化大革命へと、歴史の一幕一幕を怒涛の如く転がりぬけて行く。溥儀自身は変わらずとも、時の権力によって浮沈する姿に、無常を感じた。正義ってなんなのだろう。 【凛々】さん 8点(2003-11-05 15:10:29) |
13.中国史勉強のきっかけにもなり、一人の人間の生き様の勉強にもなる映画。庭師になったあの人を淋しく感じない。中国の歴史の重みと欧米の作り手の軽快さがうまく絡みあっていた。ストーリーと坂本龍一の音楽に同じうねりを感じた。 【チューン】さん 8点(2003-10-01 10:21:36) |
12.ジョン・ローンが最高!でも英語でしゃべるのがちょっといや。 【ネフェルタリ】さん 8点(2003-06-09 13:00:22) |
11.教授のこのテーマ曲、エセオリエント趣味なんて言う人もいるけど、映画の主題に合った雰囲気の優れたサントラだと思う。戦場のメリークリスマスの方が好きですけどね。それと、満州国の描写は、やや誇張された部分もあるが、なかなか良く描けているのではないか。城山三郎さんの「落日燃ゆ」に出てくる関東軍や旧日本軍の描写の仕方に通じるものを感じる。 【EJR】さん 8点(2003-04-21 00:58:29) |
10.J・ローンの大ファンの私はこの映画もう20回以上は見ました。(最近彼はなんだかギャングのボスとか怪しい役ばかりのような)溥儀はすごい波乱の人生を送ったのですね。皇帝から一市民へと変っていく姿をJ・ローンは好演していたと思います。坂本龍一はヴィジュアル的には悪くないけど演技はどうも。やはり音楽家ですね。最後のこおろぎが悲しいけど1番好きなシーンです。 【Jade】さん 8点(2003-01-12 20:37:03) |
9.この作品はもう、美しいの一言です。美しくないシーンが一つもない、と言った友人もいます。多々ある問題点は、逆に欧米のアジア認識が如実に表れていて、興味深いかも。同じ理由で、溥儀の描き方は、(当時にしたら)評価できます。 私もこの作品のせいで、紫禁城への憧れが・・。いつか行きたいです。 【おもち】さん 8点(2002-12-30 11:08:19) |
【アミバ】さん 8点(2002-03-16 03:40:16) |
7.みなさんと同じく、スケールの大きさは圧倒されました。狂気も孤独もせつなさも絡んで、もう・・・。見てよかった映画です。 【yozi】さん 8点(2002-02-08 00:19:44) |