28.叔父さん夫婦がまたいいキャラで救われます。「犬のような人生」、の犬はライカ犬と常に比較しているところから、「自分はまだマシ」と思うようにしているイングマルの幼いながらも自己防衛の本能からだろう。お母さんは本当にあの兄弟に手を焼いて早く手放したかったのか、病を移したくなかったのか、、、子供が知りうる限度でのみストーリーが進んでいくのがすばらしい。 || ところで、大人の言うことをそのまま信じてしまう「うぶ」な頃ってあったなあ、と思い出す。自分もいまだにあれはだまされたのかな、と記憶していることがある。。イングマルも本当に犬がまだホテルにいると思っていたのだ。それが嘘とわかったとき、裏切られた思いでいっぱいだったと思うが、それで、本当に大人への階段も上ったのだと思う。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-07-14 15:13:42) (良:1票) |
27.素朴な自然や村の様子と繊細な心理描写に、なんだかほっこりとした気分にさせられる映画。男の子のふりしているヒロインの女の子が可愛すぎる。 【ashigara】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-07-09 22:18:38) |
26.12才の少年の目線から誰でも一度や二度は体験するであろう、楽しいことや悲しい出来事をしっとりと美しい田舎の風景とともに描かれた好きな作品です。どんな生活でも何も知らずに無理やり宇宙旅行に連れて行かれた犬よりはマシだと悟る少年に共感を覚えます。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-11-21 09:21:11) |
25.ちょっとおかしな登場人物達が織りなす、ちょっとおかしなエピソードがすごく心に残る作品。イングマルは女性にはモテすぎでしょう。哀しいバックボーンが、女性達の母性本能をくすぐるのでしょうか。 |
24.1985年の映画であるせいか 特に主人公が預けられる田舎の村では まだまだ牧歌的な人々の暮らしが営まれている 懐かしい風景である 「映画は失われてゆくものの挽歌である」と改めて思った 【やわらかなひかり】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-07-28 21:59:33) |
23.ライカ犬クドリャフカからこの映画に辿り着いた。全体的に暗い雰囲気だが人の優しさや暖かさが伝わってくる。そしてそれと同時に、人生のつらさも平行して描かれている。とてもいい映画、質の高い映画に出逢ったような気がします。 |
22.ヒロインが可愛い。そして男の子の気持ちが良く分かる。男なんてあんなもんだ。しかも幾つになっても(それは言いすぎ)。下着カタログを見て喜んでいたお爺さんも、イイ味だった。 【マックロウ】さん 8点(2004-06-18 17:57:15) |
21.よかったです。このくらいの感じで子供を育てるべきなのでしょうね。 【かじちゃんパパ】さん 8点(2004-06-08 12:50:52) |
20.気づかないふりをしている痛み。そんな傷とひょんなことで真っ向から向き合う時ってあるじゃないですか・・・イングマルの隣で声をかけることの出来ないおじさん、隣のおじいさんを凍った河で泳がせちゃう監督。不器用なんですよね(^^)。 【ジマイマ】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-05-30 17:59:29) |
19.牧歌的な世界の中に少年と犬。もうそれだけでたまんなくて涙腺ゆるんじゃいます。音楽もツボ。思春期の頃は男子より女子の方がどこか大人びていて、ませてますよね。その描写がとても上手くて、自分が幼かった頃の思い出を淡い記憶として蘇らせてくれました。 【VNTS】さん 8点(2004-03-01 03:08:41) |
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18.北欧の深い緑の中で、ちょっとませたイングマル君が思春期の日々を送るお話です。少し悲しい境遇を持っているけれどそこで沈みきらず、新たに暮らし始めた町での細かなエピソードひとつひとつで、イングマル君は素敵な表情を見せてくれます。とにかくこの主人公の表情が宝。牛乳をひっかけたり、ガラスを突き破って落ちたり、いろんな場面で文字では表現しがたい(ああ…スイマセン)とてもヨイ顔をします。他のガキンチョやちょっと個性的な大人たちも、お涙頂戴ではないさらっとした物語の中でそれぞれいい味を出していました。「・・・・・よりボクの方がマシさ。」と時折自問自答する多感な少年。いっぱい悩みましょう。でなきゃ大きくなれません。 【のはら】さん 8点(2004-02-14 03:44:40) |
17.静かな画面展開のなかで、やはり静かな共感を揺り起こす映画だと思う。子供から大人へと向かう成長過程で自己の確立を図るに際し、核になる思いを短い一節に込めることがよくある。「あんなことは子供じみている」とか「大人はうそつきだ」とか。でも「ぼくはあのライカ犬よりもまだましだ」とは哀しいなあ。でも言いえて妙でもあるなあ。さてぼくが幼いときは何だったっけ?「勉強はクラスで一番」とか?うーむ、なんかそのへんぽくて、なさけない。。。 【バッテリ】さん 8点(2004-01-21 20:24:36) |
16.こんなに身につまされた映画は初めてかもしれない。母親ならば子供を愛することができて当然というのは思いこみなのだ。体を病み、心も病みした時、年齢のわりには未成熟(幼稚)で突拍子もないトラブルを持ちこんでくる子供の存在は、うとましいばかり。どんなにその子にとって理不尽な偶然が重なった上であっても、善意やただの好奇心がもとのほほえましい行動が起こしたトラブルであっても・・・ そういうところまで想像したり、同情したりするキャパシティーがもう残っていない母親も悲しいけれど多くいる。少年はもちろん不幸に違いなく、母親も地獄を見ていた。幸運にも愛すべきいい加減さが息づいている町に送られることで、少年はようやくその残酷さからの生還を果たせたのだと、最後は熱いものがこみあげてきた。子供は弱く保護するべき存在であると同じに、底知れない復元力をも秘めているのだ。 【Rei】さん 8点(2004-01-11 18:41:46) (良:3票) |
15.辛いこともそりゃあるけど、全体の雰囲気はほんわかしてると思う。死んじゃったコルセット好きの爺さんとか、屋根をトンカン叩く人とか、どっかコミカルだし。サッカーやらボクシングやら楽しそうでいい。ボクシングと言えば、イングマル・ヨハンソンってボクシング選手の名前だったんだね。原作読んで知ったけど、観た時は何のことかよく分からなかった。 【山岳蘭人】さん 8点(2003-11-06 23:01:45) |
14.ラッセ・ハルストレム。良い監督だ。スウェーデンのイメージは、これと“やかまし村”です。 【つちのこ】さん 8点(2003-10-31 04:04:23) |
13. こどもだって絶望や孤独に潰されないために必死に逃げ道を考える.押し付けがましくなく抑制が利いているので、観る者を惹き付ける映画です.ハルストレム監督の映画は思わず心を沿わせて観てしまうものが多いです. 【シャリファ】さん 8点(2003-09-28 21:12:28) |
12.その日銀座で飲み会があって、時間潰しに見たのがこの映画。ところがどっこい、見ている時より何故か映画館を出た後泣けて来て、東屋で吠えまくる少年の姿が頭から離れず飲み会の間もボーッとしていたのを覚えています。美しい自然と少年の繊細な心がじわじわと浸み入る作品で子供って無邪気に見えても、ホントにいろんな思いを抱えた危うい存在なんだなぁと思います。ラッセ・ハルストレムの作品は悪くないんだけど、この作品に比べたら他はかなり凡庸な感じがしてしまいます。 【黒猫クロマティ】さん 8点(2003-08-08 11:34:30) |
11.さみしくて不幸だと思われるような状況の時、上を向いて我が身を嘆くのではなく、下を向いて我が身を慰める。これって本当に身にしみました。北風の吹くときはじっと耐えて、春が来るのを待つんだね。 【キリコ】さん 8点(2003-07-08 20:55:41) |
10.センチメンタルな子供を想像していたけど、悪ガキがいたずらして僕の方がライカ犬より幸せといってるんだと、思っていたのとは違っていたけどコミカルさと寂しさがいりまじったかんじで面白かった。時間とともに愛しくなるような好きな映画です。原作買ってきて読んでしまいました。 評価得点は最初に見た時のままです。 【omut】さん [地上波(字幕)] 8点(2003-06-03 03:54:44) |
9.ほんわかと優しい気持ちにさせてくれる作品。ラッセ・ハルストレムに田舎町を舞台にしたヒューマンドラマを描かせたら右に出る者はいないでしょう。主人公の不幸な境遇に合うたび繰り返す心の言葉「人工衛星に乗せられて死んでいったライカ犬より、僕の人生のほうがまだ幸せだ」が切なくさせます。 【ゆたKING】さん 8点(2003-02-22 09:24:47) |