6.あまりのバカバカしさに、かえって清々しさを感じます。フランス人実業家がイギリス王室を乗っ取るという設定も、ヨーロッパだからこそ成り立つ話。これがアジアだと、どういう二国間でもシャレにならない気がします。一部の勢力に妙な深読みをされて、ボイコット運動とか起こりそう。
また、セリフにいちいち散りばめられた細かいギャグもいい感じ。笑えるかどうかは別にして、笑いに徹する姿勢が伝わってきます。
ただし気になった点が2つ。1つはマルコヴィッチの髪。なかなか似合っていましたが、あれはヅラですよね。もう1つは回転寿司店のシーン。「ウニ」と称してゲソもしくはヒトデの一片のようなものを食べて吐き出していましたが、やはりかの国でも日本とか日本文化のことなどほとんど理解されていない、もしくは興味すら持たれていないことがよくわかります。
とはいえ、個人的にはおおいに堪能させてもらいました。