10.「オール・アバウト・マイ・マザー」で驚かされたアルモドバルだったけど、この映画はもっと強烈、衝撃的だった。いつもながらついていけない部分は多々あるのだけど、美しい映像とすばらしい音楽が独特の雰囲気を作り出し、甘美なそして切ない世界へと引きずり込む。この際、ベニグノがとった行為についてどうこう言うのはよそう。それを遙かに上回る愛の深さを感じた。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-06-08 16:04:25) |
9.至高の愛情を注ぐと同時に最低の変態行為が共存してしまっていて、もうなんて言ったらわからないモゾモゾ感に悩まされる。女性からしたら気持ち悪いこと、この上ないんではなかろうか。劇中劇が強烈で、うなされそう。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-09 23:02:40) |
8.2004-10-30 に「ストーカーが嫌いな人たちは観ないほうがいいと思う。 ←この作品に嫌悪感を感じて5点にしてしまったけど、観てから一週間たってもこの映画のことを考えてしまう。」と投稿。その後(2012年)、視聴したことを忘れて再視聴。夫に逃げられた今では、登場人物たちの喪失感や相手を求める強い気持ちが痛いほどわかる。号泣!ベニグノは気持ち悪くなんかないです。孤独で、弱いだけなんです(号泣)! 【paraben】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-10-30 11:40:34) |
7.ペニグノの現実世界での行為を暗示させるサイレント映画「縮みゆく恋人」は(いろんな意味で)脱帽です。女性の性器が出た瞬間、ぶっ飛びました!アルモドバルという新惑星を見つけて戻って来たような気分です。スクリーンだったら、トラウマになっていたかもしれません。確かに、“挿入” してました。・・・・・本作は「愛とはなにか?」 というナンセンスな問いに対し、アルモドバルが自問自答しているのかもしれません。思考は深いです。深すぎるゆえに嫌悪感を覚えます。しかしそれでも、作風は誠実なので賛美を送ります。 【ダージン】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-09-27 06:20:45) (良:1票) |
6.見たすぐ後には嫌悪感よりとにかく美しい余韻が残ってた。あとでよく考えると虫唾が走る。でも、やっぱり美しかった。 【ネフェルタリ】さん 8点(2004-09-01 19:39:01) |
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5.意識不明の女を犯すこと、その是非を論点とせず、ただただその全てを否定も肯定もしない中立的なその目線が素晴らしいと思った。全編を包む、生々しく熱を帯びながらもどこか醒めた静謐な空気。何ともスペイン的で熱く情熱的な、しかし同時にアルモドバル的な、卑俗と高尚が同じ輪の中にあるという混沌。「村上春樹がスペイン人だったらこういう作品を書いただろう」と言った人がいた。的確だと思う。目線が異質なまでに客観的なのだ。性犯罪に関して、私はかなり厳しい目線を持つ人間だけれど、そんな私でも不思議とこの作品には欠片ほどの嫌悪感も拒否感も抱かなかった。印象的な、崇高で美しい物語だった。 【ひのと】さん 8点(2004-06-20 20:55:58) (良:1票) |
4.好きな感じの映画。心のどこか片隅にある感情。孤独・皮肉・悲劇・利己の筋だった部分。その醜さと美しさ。 どこかに哀愁があって、どこかにある優しい気持。 言葉では上手く表現出来ない愛というものが、とても表現出来ている作品だと感じました。 【風太郎】さん 8点(2004-05-19 17:17:47) |
3.重い、重く切ない色々な愛の形が見えます。とても精神的な映画。 【Andy17】さん 8点(2004-05-06 13:14:30) |
2.すごく難しいがすごく面白い。法律的にも倫理的にも社会的にも非である事は間違いないんでしょう。私の中でも是か非かでいえば99%非なんですが、この1%の是が重いなあ。植物で過ごすべきか、人間に戻すべきか、もし方法が一つしか無いのであれば是と認めざるを得ないかもしれない。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2004-04-24 19:44:33) |
1.ストーカーを礼賛するわけではないですが、私には、とてもかっこよくて素敵な映画でした。これだけ嫌悪感を催しそうな哀しくて強烈なテーマを、これだけ静かにきれいで感動的に描けるという、作り手の人間や映画への愛情(というと陳腐ですが)がすごいと思いました。映画中で引用されているダンスや歌も素敵だったです。 【xr4000】さん 8点(2004-03-14 18:09:42) |