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フェイシズ(1968)

[フェイシズ]
Faces
1968年上映時間:129分
平均点:6.67 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画
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タイトル情報更新(2022-02-20)【イニシャルK】さん
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監督ジョン・カサヴェテス
キャストジョン・マーレイ〔男優・1907年生〕(男優)リチャード・フォースト
ジーナ・ローランズ(女優)ジーニー・ラップ
リン・カーリン(女優)マリア・フォースト
シーモア・カッセル(男優)チェット
フレッド・ドレイパー(男優)フレディー・ドラッパー
ヴァル・エイヴリー(男優)ジム・マッカーシー
ジェームズ・ブリッジス(男優)
ドン・シーゲル(男優)バーの客(ノンクレジット)
脚本ジョン・カサヴェテス
音楽ジャック・アッカーマン
撮影アル・ルーバン
ハスケル・ウェクスラー(ノンクレジット)
モーリス・マッケンドリー(ノンクレジット)
製作モーリス・マッケンドリー
アル・ルーバン(製作補)
ジョン・カサヴェテス(ノンクレジット)
配給シネセゾン
編集モーリス・マッケンドリー
アル・ルーバン
ジョン・カサヴェテス(ノンクレジット)
その他スティーヴン・スピルバーグ(プロダクション・アシスタント)(ノンクレジット)
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2.カサヴェテスの「はしゃいでしまうこと」のうつろさというモチーフは、アメリカ版『甘い生活』とでもいうべき本作で、最も徹底している。破綻しかけている夫婦が笑い転げたあとの索漠とした静けさ、その静けさはすでに無理に笑い転げている騒々しさのときから画面の中で成長していたもので、じっと記録し続けるカメラの手法が最大限に生かされている。笑ったあとが怖くて笑いやむことが出来ない、そこでさらに笑い声を高めていく、笑ったあとの静けさとの落差の広がりが意識され、はしゃぎはひたすら加速度を高めていく。くたくたに疲れきりながら、何がおかしいのか分からなくなっても、はしゃぎを演じ続けていく。主人公が「もうふざけるのはやめてくれ」と哀願しても、ジーナが「これが普段なのよ」と答える場面もある。たしかにそうなのだ。付けまつげが素顔になってしまっている生活。外のハレの場所に出て行くのではない。祭りは部屋の中で起きてしまっているのだ。カサヴェテス作品を、シナリオ起こして別の監督に撮らせても、ちっとも映画にならないだろう(『グロリア』はリメイクされたがあれは特殊)。設定を囲った中に俳優を配置して動かし、その生き生きしたところを掬い取っていくような監督術の映画だから、そこがないとただ落ち込むだけの話。そのかわりカサヴェテスの手にかかると、本作の後半のように感動としか呼べない緊張した時間が味わえるわけだ。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2011-08-07 10:01:58)
1.カサヴェテスが俳優業で稼いだ金を全部注ぎ込み自宅で作り上げたこの作品は、まちがいなくハリウッド受けしない作品である。カサヴェテスなら当然と言えば当然なのかもしれない。 まず劇中劇として始まる斬新なオープニングに引きつけられ、初老の主人公を含めた男二人と女一人の一見楽しい、しかしどこか空虚なパーティのシーンが生々しく飛び込んでくる。家に帰れば妻の顔のアップが乾いた夫婦関係を物語る。口論がおこるが、このままなんの問題もなく夫婦関係を続けてゆくことも十分可能だし、お互いが何がしかの不満を抱えながらも続けてゆくことはいたって普通のことであるし今までそうやって続けてきたことも映像から伝わる。しかしこの二人の関係は崩壊へとなだれこむ。登場人物たちの顔のアップはそれぞれのバックボーンを語り、場面ごとに変貌する心情を映す。表情だけで心の揺れや他愛も無い企みを丁寧に描いてゆく。ラストは言葉の無い画で終わる。そして私も何も言わずにただそのエンディングを見つめるのみ。えらいもんを見せられた。
R&Aさん 8点(2005-03-15 12:22:14)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 6.67点
000.00%
100.00%
200.00%
3111.11%
400.00%
5222.22%
6111.11%
7111.11%
8333.33%
900.00%
10111.11%

【アカデミー賞 情報】

1968年 41回
助演男優賞シーモア・カッセル候補(ノミネート) 
助演女優賞リン・カーリン候補(ノミネート) 
脚本賞ジョン・カサヴェテス候補(ノミネート) 

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