1.岡田茉莉子が自身の映画出演百本記念作として、主演だけでなく、企画や衣装にも関わって制作された文芸映画。岡田茉莉子の若い頃の出演作あまり見てなかったのだが、この映画の岡田茉莉子はひたすら美しく、とくに17歳のはつらつとした新子を演じているシーンでは可愛さすら覚える。またそんな岡田茉莉子の17年間の変化を表現した演技も素晴らしい。相手役の長門裕之(先週見た「古都」でも思ったことだけど、サザンの桑田に似すぎ。)はちょっとくさいが、いかにも典型的なダメ男という感じがよく出ていたと思う。成島東一郎のカメラがとらえる映像が美しく、林光の音楽も素晴らしい。地元・岡山県が舞台の作品なのだが、セリフの方言に違和感があまりなかったのも良かった。