《改行表示》64.麻雀放浪記という割にはそんなに放浪しない。 どちらかと言うと、権利書が放浪する。 最終的には元に戻ってくるのでハッピーエンドということなんでしょうかね。 死んだら負けという論理が極悪非道で、ほんとは勝ってたんだから勝ち分を家に届けてあげるべきでしょう。 死体なんて届けられても困ってしまうと思う。 そういう非人道的なところが面白いわけですが・・・。 【もとや】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-06-25 11:27:26) (笑:2票) |
63.原作の世界観を、よくぞここまで忠実に映像化したなという感じ。温度や湿度までそっくりそのままです。少ない登場人物それぞれのキャラの立ち方もすばらしい。生産性ゼロ、社会貢献度ゼロでありながら、「やむにやまれぬ麻雀魂」がひしひしと伝わってきました。「まゆみ」はいかにも男が思い描く理想の女性象という感じですが、「ママ」はリアリティがあってよかった。加賀まりこを初めて「女」として認識しました。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 9点(2013-10-20 02:00:54) (良:1票) |
62.効果音が殆どなく、やや殺伐として物語は進む。戦後の日本はこの映画程乾いた感じではなく、もう少し色があったとのことだが、イラストレーターである監督は、見事な脚色でこの時代の世界感を描いた。学生の頃、麻雀にハマった自分としては、史玉の作品である。格闘ゼロの真田の坊や哲、誰も食えない高品格の演技、圧倒的な存在感のドサ健と情夫。もう作れない作品のひとつと思っています。 【たきおか4号】さん [DVD(邦画)] 10点(2013-04-23 22:06:58) (良:1票) |
61.麻雀を、単なる絵合わせ状態なプレイしかできない私(ええ~?なんでアガれないの?どーして?全部3つずつ揃ってるのに?)としては、この映画の麻雀シーンの流れはちっとも読めず、当然そこを楽しむ事はできず、だからモノクロで再現された戦後の匂いを味わうばかりという感じでした。クライマックスの重要なトコでもぽか~ん、とするばかりですからねぇ。ノスタルジーが基調になってるの?って感じの物語、映像表現はちょっと後ろ向き過ぎな気がしました。80年代という時代に、この映画の表現が適切だったんでしょうかねぇ? 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 5点(2004-01-03 23:37:25) (笑:1票) |
60.麻雀を知らなくても楽しめるけど、知っていれば、よりもっと深く楽しめるという映画。和田誠さんという方は、自分がそもそも映画好きになった上では欠かせない大いなる指針となった恩ある方。映画に関する書籍で、人生で一番最初に購入したのは「ロードショー」とかのファン雑誌を除けば、和田氏と山田宏一氏の対談集「たかが映画じゃないか」(文庫本版)。ああ、こういう風な映画の観方もあるんだと、両氏の嫌みのない映画通っぶりにひたすら感心しきりで。昔の映画を積極的に観るようになったのも、和田さんの影響。イラストレーターがご本業だと知ったのはずっと後。奥様が平野レミさんだと知ったのは、実はお亡くなりになってからでした・・・。監督二作目も三作目もそれなりには楽しめたけれど、このデビュー作が一番映画作品的には面白かった。片山まさゆき氏の初心者用麻雀本を授業中に廻し読みしてたバカ学生時代に戻りたい。このコロナ禍がひと段落ついたら、当時の雀悪友連中に声かけて卓囲みたいと思います。麻雀って(フリー除く)少しだけよそよそしい知り合い同士をトモダチに格上げする、一番手っ取り早いコミュニケーション方法だったんですよね、当時は。 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2021-05-26 20:49:32) |
《改行表示》59. 焼け野原とバラックの風景をはじめとして「ギブミー・・・」やDDT散布、紙芝居屋など、戦後の世相を反映した画面の連続。見事なまでの画作りで、当時の日本社会の緻密な再現とともに独特の世界観が確立されている。わずかに、隅田川沿いを歩くシーンや上野の桜の特撮は画面の流れに溶け込んでいないのが残念。 ママが草笛を吹く中で流れ星ひとつ。酸いも甘いも一瞬の輝きに賭けるばくち打ちの心情を表す。「勝ち続けて丈夫な人は人間を失くす」・・・けだし名言、人生を語る問答は心に響く。 アウトローたちの生き様を描く群像劇の中で、賭博とともに生き賭博とともに死んだ出目徳が陰の主役とも思え、高品格は特異な存在感を放つ。天和をめぐる出目徳とドサ健の駆け引きも見どころ。だが冷静に考えればイカサマ合戦であるし“こんな世界に住む人たちもいたんだな”と受け止め、ヤクザな生き方に共感も反発もない。 自分の麻雀放浪を振り返ってみると、役満を1回振り込み・1回上がりの実害なし。ま、いっか。とかくこの世はゼロサム社会。 【風小僧】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-07-23 13:02:01) |
《改行表示》58.戦後の雰囲気を上手く表しているように感じる。 話の展開や作りも丁寧な印象を受ける。ただし、男の生きざまとかそんなことは全く思わない。感情移入しにくい映画。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-03-18 23:26:25) |
【センブリーヌ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2017-03-07 02:47:17) |
56.加賀丈史が立ち上がって頭にランプぶつけるところ。よかったなー、あそこ。 【JF】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-12-25 11:38:49) |
55.◆モノクロの画のせいか、何度か黒澤映画を観ているような錯覚を覚えました。そのくらい完成度が高い作品なのだろうと思います。◆いくら映画に造詣が深いといっても、映画の世界を主戦場としてきた訳ではない和田誠氏にこんな作品を作られたら、100%映画の世界で生きてきた水野晴郎氏の立場が・・・・。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-09-08 03:15:37) |
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《改行表示》54.戦後の雰囲気がよく出てて、また麻雀にすべてを賭けた人間の心理が良く出てる。 かっこいいとは思うけど、こんな生き方はごめんだ 【ラスウェル】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-07-23 01:30:08) |
53.この鹿賀丈史は非常に魅力的で、真田広之を完全に食っている。出目徳との勝負は緊張感あり。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-02-06 23:09:29) |
52.落語の「黄金餅」や「らくだ」を思わせる壮絶なブラックユーモアのラストで、思わず点を上げちゃう。それまで欠点と思っていたところを、ヨシッと思い返させてしまう。カタギの人が出てこないこと。真っ当な人々と対照させないと、彼らの異様さが浮き立たないのでは、と思っていたのが、その普通でない人たちだけを煮詰めることで、絶対的な狂気というか、麻雀に憑かれた人たちの地獄を(普通の人とは比べることの出来ない)見せてくれた。登場人物たちのストーリーが同時進行しないで、前半真田君、後半しのぶ嬢と分かれてしまっていることも、ラストの大勝負を盛り上げることと思えぬこともない。群像ものとして。ホント、映画は終わりよければ印象強い。麻雀勝負の周りをカメラはグルグル回るし、家の権利書も回る。高品格に風格。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-04-05 09:35:51) |
《改行表示》51.70年代麻雀にはまった私は、何とか強くなろうと「近代麻雀」という雑誌を読み、11PMの「大橋巨泉の麻雀教室」をよく見たものだ。その中で知ったのが阿佐田哲也であり、麻雀放浪記だった。阿佐田さんはいろいろなペンネームを持つ直木賞作家である。この「麻雀放浪記」は自身の体験(主人公の坊や哲が本人)に基づくものだが、麻雀の腕前も相当なもので「麻雀の神様」と呼ばれていた。 80年代になって映画化され、逃さず鑑賞。玄人(ばいにん)と呼ばれる人たちの生き様がありありと描かれていた。この人たちはもはや勝負師や博打打ちではない、独特の非情な世界の人間である。私はもちろん食い入るように見たが、麻雀のルールや用語を知らない人にはどう見えたであろうか。 映画では男達だけでなく、加賀まりこや大竹しのぶの女性陣が花を添える。特にまゆみ役の大竹しのぶさんは、青春の門の織江ともイメージが重なっていじらしくてしようがなかった。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-08-21 09:59:54) |
《改行表示》50.敗戦直後の東京を舞台に、麻雀を打ち続ける勝負師たちの姿を描いた作品。 基本的には個性的な人々との出会いを通し、主人公の成長がストーリーの軸となっているので、 ギャンブルをしない人、麻雀を知らない人でも大丈夫。(知っていればより楽しめる) 全編モノクロ映像という演出で、当時の雰囲気がよく伝わってくるのだが、 本作はキャスティングが秀逸。真田広之以外はいかにも役者さんという俳優陣で固め、 個人的には高品格と加藤健一が印象に残っている。監督さんはイラストレーターで、 これがデビュー作らしい。一芸は百芸に通ずるではないが、大したセンスの持ち主である。 【MAHITO】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-08-10 17:04:20) |
49.ドサ健、カッコ良かったー!日頃、オトコなんぞに興味はまったくありませんが、この映画の鹿賀丈史には憧れました。出目徳もいい味出してましたね。この映画は、観るよりも「自分が出たい」と思いました。 【ramo】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2011-07-11 00:56:52) |
48.ずいぶん昔に見てそのときの印象では3点という評価らしい(メモにそうある)。いや、それはないだろうと、一応5点にしておくがその当時に3点と書かせたものは何だったのか。とりあえずストーリーは面白いしキャラクターもしっかり描けていたと思う。うーむ。でも少なくともあのモノクロがどうも好かんのは確か。綺麗すぎる。陰影はあるんだけども全体的に明るい。奥行きが感じられない。モノクロのせいで戦後の雰囲気が出ているような気にさせられるがたぶん気のせいだ。カラーで出せないからモノクロに逃げているようにしか感じられない。一般的には名作ということらしいので画調に関する好みの問題でしかないかもしれない。そんなこんなでもう一度見てからレビューすべきなんだろうけど再見する気が起こらない。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-11-24 11:43:41) |
47.麻雀とは自分は全く縁がないのではじめのうちは淡々としていてちょっと退屈だったが、登場する男たちがみんな魅力的で見ているうちについ引き込まれてしまった。とにかくみんなそれぞれ個性がきっちりと描き分けられていて、演じる俳優たちがみんな実にいい芝居をしいている。鹿賀丈史は普段はあまり意識していないが、味のある存在感をじゅうぶんに発揮していてとても印象に残り、いい役者だなと思った。名古屋章もいつもの感じでいい味を出していて素晴らしいが、ここはなんといっても高品格だろう。これまでも悪役などで何本か見ている俳優だが、この映画ではまさに本作が代表作と言っていいくらいの名演を見せていて、とても素晴らしい。それから俳優だけではない、終戦直後の日本を舞台にしているのだが、それを描くのに全編白黒で撮影したというのも正解で、これにより時代の雰囲気を出すことにより一層成功していると思う。小栗康平監督の「泥の河」もそうだったが、やはり、過去を舞台にした映画の場合にはカラーより白黒の方が効果的だと思うし、これが監督デビュー作となったイラストレーター出身の和田誠監督もそれを分かっていたんだなあ。構図もちゃんと練られていて長まわしなどのショットも美しく印象的だった。80年代の角川映画と言えばアイドル映画全盛の印象が強いのだが、こんな味のある渋い映画もあるんだと少し意外に思ったが、面白かった。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-12-04 21:21:45) |
46.ギャンブル映画ってえと対マフィアのイカサマ合戦でバレると首や小指が飛ぶっていうのが決まりだが、これは似たような構図でもイカサマも勝つための手段の一つ、というよりもそれもゲームのうち、すべて含めた個人対個人の勝負の話になってるのが凄い。しばらくギャンブルは離れていたが見ていると血が騒いでしまうが男の性。いつの間にかいつもよりレビューの言葉使いまで乱暴になってしまう。おっかさん、こんなんで血が騒ぐ男に育ってしまってすんません 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-07-05 04:23:58) |
【静葵】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-15 18:13:31) |