《改行表示》41.プラトーンが世界的に大ヒットし、その後二番煎じ的に公開された本作。当時中学二年生でしたが既にどっぷり映画オタクと化していた私は、18時30分からの試写会ハガキ(一人用)を握りしめ、夕食も取らず喜び勇んで見に行った記憶が蘇ります。ただ、見終わった後はガッカリで、21時という遅い時間に足取りも重く帰宅(&軽い食事)した記憶が鮮明に思い出されます。 今回35年ぶりに再鑑賞してみましたが、前半35分ほどは中学二年生には早すぎるシーンの連続で面白くなかったハズだわ、と。そしてその後の戦闘シーンもただただ淡々と激戦とその間の兵士たちの心情を描くだけでプラトーンのようなドラマチックな展開は無く、かなりの真面目&リアルを意識した映画だったんだなということが理解できます。 映画ファンなりの持論を展開するとすれば、映画などの映像作品は基本的に2つのパターンしか存在しません。1つは好みや内容に関わらずついつい目が離せなくなるもの。そしてもう1つはそれ以外のものです。残念ながら本作ハンバーガー・ヒルは後者だと感じました。プラトーンやフルメタル・ジャケットなどと比較すると、本作はどうにも退屈してしまって集中力が続きませんでした。(イミフと名高い地獄の黙示録でさえ、なんか凄い映画だということが広く認知されていたし、私自身もオープニングから目が離せなくなる) ただ実際には「アパッチ・スノー作戦」という実際にあった事柄の映画化だそうで、ほとんど音楽がないことからもかなりのリアル路線であったことが推察できます。937高地(通称ハンバーガー・ヒル)という丘を奪取するための10日間の激戦と、それに伴う一休みする描写が交互に、なおかつ非常に丁寧に描かれていて撮影としては意外と手間がかかっています。(でも泥んこの中で何やってるかよく判らない) 素人ながらざっくり言ってしまうと、最前線のドラマチックな展開や激戦の模様は他の作品に任せておいて、本作では「第101空挺師団の補充兵」として前線に送られる前段階の話を描いてくれたほうが面白かったかもしれません。前半部で描かれたようなベトナム女との情事、疑問、葛藤、哲学などを中心に描いてくれていたら他の戦争映画とは違った趣になったのではと感じます。当時の残念だった記憶を考慮し、若干厳しめの点数といたします。 【アラジン2014】さん [試写会(字幕)] 4点(2022-08-28 15:36:45) |
《改行表示》40.超久しぶりに再見。以前見たときは「とにかく戦闘シーンばかり」という印象だったのですが、今回はその合間の会話シーンが滲みました。主役はドン・チードルと軍曹とドク、といったところでしょうが、誰かが特別に目立つとか、活躍するということもなく、なんともリアルな感じです。 もっとも印象に残っているのは、軍曹がテレビクルーに向かって「ベトコン以下」と吐き捨てるように言うところ。戦争映画の定番シーンながら、本当にそうだったんだろうなという気がします。時代を越え、洋の東西を越え、こういう価値観は共通するようで。当のテレビ関係者は、こういうシーンを見てどう思うのかな。ぜひ聞いてみたいところです。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-21 05:33:46) |
《改行表示》39.1980年代、同時期に製作された本作や「プラトーン」。 実際にベトナム戦争を経験した人達が製作に関わりベトナムの戦場をリアルに伝えようとする映画が相次いで誕生した。 「プラトーン」にはチャーリー・シーン演じる新兵という主役がいて、彼の2人の上官を中心に、 内部分裂していく小隊を構成する登場人物のキャラクターがしっかり描き分けられた作品となっていました。 一方本作には「プラトーン」のように確たる主役は存在せず、部隊を構成する面々のキャラクターも弱く、 そういう意味では、映画としては「プラトーン」の方が優れていたのかもしれません。 しかし、元々本作にはそういう気すらなかったのかもしれません。 ベトナム戦争の悲惨な戦場を戦った全ての名も無き兵士たちが本作の主人公だったのでしょう。 ベトナムの戦場はこんなだったのだ。全ての名も無き兵士たちはこんな思いを抱えて戦っていたのだ。 それがよりガツンと伝わってくる映画ではありました。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-19 13:03:53) |
38. 個性的ないい俳優もいるのですが、戦闘シーンに解せない点がありました。実際の戦闘がどうなのかわかりませんが、もう少し隠れればいいのにとか、頭使えよとか、内心考えてしまうシーンが、後半に多すぎます。 【海牛大夫】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-04-08 23:17:38) |
《改行表示》37. 映画としての盛り上がりを期待するとすればどうしようもない作品だろう。ただ、ダラダラと戦闘シーンの垂れ流し。しかし、ふと気づく瞬間が訪れる。”これが戦争なんだ。” その瞬間を感ずることができるか否かが、戦争という事象をどう捉えているのかを自身が試されているような気がする。 物語を楽しむには、例の映画でいいけれど、それ以上を感じたいのならやはり、こいつを観てほしい。 【swamizi】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2008-05-19 21:23:10) |
《改行表示》36.久々に観たハンバーガーヒル、ベトナム戦争で戦った人の疎外感が、 見事に描かれた作品です。 戦場しか行き場所がない人が戦っている戦場、 そして死んでいく。 今のアメリカはベトナム戦争を乗り越えた世代が、 背景になってあるのですね。 【オドリー南の島】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-27 11:50:03) |
《改行表示》35.101空挺師団だったかどうだかしらないけれど、精鋭って感じがしない。普通の兵士みたいな感じがする。その辺がリアリティがあるのかどうかよくわからない。しかし、ストーリもひたすら攻撃するシーンばかりとくりゃ、他の人も指摘しているように二百三高地を思い出させる。 あの映画を観た後も「兵士にはなりたかないねぇ~なるなら司令官」と子供ながらに思ったものだが、今回も同様に「兵士にはなりたかないねぇ~なるなら司令部要員」と思うところなんか、私自身、妙に世間の現実に気が付いたということでしょうか? 【クルイベル】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-03 15:30:09) |
34.んんー。少し客観的にしたプラトーンと言った感じ。今となっては映像がうそ臭いのがいただけない。 |
《改行表示》33.当時、「プラトーン」「ハンバーガーヒル」「フルメタルジャケット」とベトナムものが立て続けに上映され、僕らは仲間内でどれが一番気に入ったかを言い合ったものである。ちなみに僕はハンバーガー派であった。 ベトナム戦争は、アメリカの国家的戦争であり、アメリカ軍の戦争従事者にとっての敵はアメリカの敵である。つまり、彼らが自らの死を意識した時、それは「国家に対する死」ということになる。僕らは単純にそれをこう言いかえることができる。僕は国の為に死ぬことができるのだろうか、殺すことができるのだろうか、と。 僕が当時、「ハンバーガーヒル」を最も評価したのは、この単純な問いこそが作品のテーマであった点である。 日本が国を賭して戦い、国民が国民として国の為の死というものを初めて意識し始めたのは日露戦争の頃からだろう。ハンバーガーヒルの激戦は、僕にあの二百三高地を思い出させた。ただ国の利害の為に、戦略的高地を奪う為に、命令されるがままに、自らの狂気と引き替えにして命を落とした多くの若者達の煩悶が僕には聞こえてきたのだ。 昨今、日本にも微温的なナショナリズムが叫ばれているように感じるが、僕らにとって、そのナショナリズムの基盤とは一体何だろうか? 日本とは? 国家とは? 自由とは? 日常とは? これらの原理を理解した上で国民国家というものを考えた時、僕らは「国の為に死ぬことができるか?」という問いに出会わざるを得ない。<日本が軍隊を持つことはこういうことだろう。> ハンバーガーヒルも二百三高地も単なる歴史絵巻ではないと考えたい。 【onomichi】さん 8点(2004-09-04 00:36:11) (良:1票) |
32.2004年に見直した時には4点つけてたけど、今回見直して6点に変更。戦闘の間のとってつけたような会話とか、兵隊が帰郷してヒッピーに虐げられるとか、いまとなってはテンプレみたいな脚本も公開当時はめずらしかったのかね?初見はVHSレンタルだったけど、もう当時の感想を覚えとらんね。最後3人が丘に座っているところの画にはグッときた。終わりよければすべてよし。 【センブリーヌ】さん [インターネット(吹替)] 6点(2004-09-01 04:00:11) |
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31.好きなタイプの映画でした。やはり同時期の傑作として「プラトーン」と比べてしまうのは仕方のないことなんだけど、あちらが「動」ならこちらは「静」と言えるのかも知れません。ドラマチックな仕掛けもなく、ただ淡々と10日間、小隊が少しずつ疲労困憊して行く姿だけを残酷なまでに描き切ってしまった。そこには両手を差し伸べて天を仰ぎながら倒れるエリアス軍曹のような姿はなく、ただボロボロに傷ついて行く若者の姿しかない。その部分が、むしろ「プラトーン」を絵空事にしてしまう部分がある。結局最後は「死者ン百名」として片づけられてしまうはずの名もない若者たちの姿をあまりにもミもフタもなく描いた結果、より生々しく戦争の無意味さを強烈に印象づけることに成功している。スター不在、見どころ不在、あるのはただ絶望感ばかりという実にマス受けしない作品だが、どことなくキレイごとになってしまいがちな「プライベート・ライアン」みたいなスター映画よりは正しいだろう。戦争って虚しいよね、というありがちなメッセージではあるが、どうせ描くならとことんやって正解だろう。「プラトーン」のドラマ性はもちろんあれはあれで必要なのだが、こういう地味なところをきっちり攻めた戦争映画も別の意味でアリだと思う。この戦争がどれだけ無駄だったか、誰もがその答えを知っている今だからこそ価値ある作品と言えるのかも知れない。私は好きですね。 【anemone】さん 8点(2004-08-24 01:31:43) |
【コナンが一番】さん 1点(2004-07-26 14:39:43) |
29.戦争に理由は無い。戦争に英雄はいない。戦場での死に意味など無い。そんなことを伝えてくれる映画です。戦争の悲惨さを強調した映画より、戦争の無意味さを訴える、こういう映画のほうが俺は好きです。 【金子淳】さん 7点(2004-07-19 11:39:16) |
28.出てくる人いっぱい死んでたような気が・・・。でも戦争映画ではかなりリアルに描かれていてよかった。でも途中編集がテケトーなのか場面がしょっちゅうかわってたな~。 |
《改行表示》27.とてもリアリティがありましたね。プライベートライアンやらはヘタすると「かっこいい!」 「僕も戦争してみたい!」なんて思ってしまったひともいると思うがさすがに本作を見てんなことは思わんだろう。それにしてもいつになっても戦争は無くなりませんね。ナショナリズム を刺激するオリンピックなどのスポーツが国家間の争いの良いガス抜きとして役割を果たしてくれてるとはいえやっぱりそれだけでは済まない問題もあるのだろうな。他のもっともっと良いガス抜きの方法を考えねばなるまい。とりあえずアメリカもイラクもマリオブラザーズで殺し合いでもして落ち着きなさいよ。 【膝小僧】さん 7点(2004-07-14 23:35:23) |
26.誤認による機銃掃射で味方を一掃するというショッキングなシーンもあり、壮絶な戦闘シーンの連続で見る者を圧倒させる。さらに、映像を通して伝わってくる強烈な異臭が鼻をつんざくわで臨場感も充分過ぎるほど。ただ、このドキュメンタリータッチの戦闘シーンが終盤まで延々と続くわけだが、やや起伏に欠ける。しかも同じベトナムを舞台としたアカデミー賞受賞作品「プラトーン」の後発ということもあり、扱うテーマは違うものの陰に隠れてしまい何とも分が悪い。無名の新人俳優たちを起用し、群像劇風に仕上げたのは悪くはないと思う。しかし記憶に残る戦争映画を目指すのなら、誰か主人公を軸に添え、その人の視線を通じドラマチックに展開させるという手法の方が良かったのかもしれない。と言うものの、若き無名兵士たちの悲惨さを描いた戦争映画としては充分秀作レベルには達しており、監督アーヴィンにしてみれば大健闘なんですよね本作は。 【光りやまねこ】さん 8点(2004-06-14 11:22:04) |
25.人が多すぎて誰が誰だかわからん。個性もあまりないし。 |
24.あえてそうしたんだろうけど、多くは同じようなシーンの繰り返し、その中でじわじわと仲間が減っていく。敵がどこでどうしているのかもよく見えない。それは分かるのだが、だとすれば映画というよりも長尺の再現映像を見ているような気になってしまう。それにこの描き方だったら、名もなき1人1人の兵士を名もなき兵士のままにしてしまっていて、きちんとスポットを当てたとはいいがたいのでは? 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2004-05-31 23:14:04) |
23.タイトルのせいで見ず嫌いでした。なかなか真に迫った戦争ものだと思う。 【亜空間】さん 8点(2004-03-22 19:18:11) |
22.937高地ケサン基地を守るために、敵から奪取するための映画でした。悲惨な戦争だったため、この後アメリカは、ベトナム対し大規模戦闘をしませんでした。そこまで、描いて欲しかったです。 【SAT】さん 6点(2004-03-14 22:31:16) |