|
14.西洋のイメージした東洋を見ている気がずっとした。老師の感じなんかスターウォーズみたいだし、池の中の浮き堂も美しいんだけど、西洋の視線を経由してるように感じちゃう。季節ごとに若者の設定が替わるの。罪を越えて次の世代の老師になる。それらを仏が高みから見てござる、って感じ。猫の尻尾で般若心経を書いたり、どうも禅的なハッタリにすべて感じられ、まあ禅と言うものが、大部分そういうハッタリの世界なのかもしれないが、他者の思惑を意識しすぎた精神性って、やでしょ。こちらが必要以上に拒否反応起こしてる気もするけど、せっかく画は美しいんだから、それを素直に愛で られるストーリーだったら良かったのに。むかし韓国で作られた『達磨はなぜ東へ行ったのか』なんてのは、素直だったよ。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-02-22 09:48:46) |
【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-03-22 20:41:36) |
12.日本人から観ても非常にわかり易い優れた作品だと思います。中年期の人って監督本人なんですね。個人的には秋で話が終わったほうがすっきりしたと思う。冬の時に来た女性って?誰、あの人?ですか。この監督は1本筋が通っていて注目の監督ですね。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-12-30 10:06:37) |
11.キム・ギドクって人がどういう人だかも、これがどんな映画だかも全く知らないままに見ました。お坊さんと少年の心暖まる物語だと思ってたら、あらあらまあまあ・・・。生生流転、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静、なんだかアタマの中に四文字熟語浮かびまくりな映画でございました。四季を通して描かれる人と生命と自然との関わりを通して信仰ってそもそもナンなんでしょう?みたいな事を見つめさせてくれます。隔絶された空間を舞台にしながら、その外側に広がっている俗世間に生きるということを映し出してゆく、ちょっとステージ高めな映画。まあ、ちょいとお坊さんにしろお弟子さん?にしろ、極端な行動に出過ぎる感はありましたけれど。お坊さん、ちょっとジェダイマスター入ってましたねぇ。あんたぁ、オビ=ワンか、ヨーダか、って。と、結局俗っぽい感想に至るあたりが私の限界か・・・。お後がよろしいようで。 【あにやん🌈】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-03 00:51:05) |
《改行表示》10.ロケ地の風景がすごい。湖の真ん中にあるお寺とその周りの山林はただそれだけで絵になる。…が、撮り方としてはもっともっと凝ってみても良かったと思う。場所は印象的でも撮り方が普通なので、無料でもらえるカレンダーの写真みたいな微妙な感じ。やろうと思えばもっと深遠な空気が出せたはず。 ストーリー展開はほぼ予想通りのストレートなものなのだけど、これが案外面白かった。ラストで流れる宗教的な曲に拒絶反応を覚えさえしなければ…どうも肝心なところでセンスが合わないんだよなあ…。 一番面白かったのは予測のつかない和尚さんの行動。基本的に目的は間違ってはいないのだが、手段としては若干間違っていると思う。とくに般若心境を書く筆代わりに尻尾を使われてしまう猫が可哀そう(笑)。普通の筆でいいじゃん! いい迷惑だよ、猫。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-06-29 14:33:10) (笑:1票) |
《改行表示》9.心打たれました。それほど悲しい話ではないのに涙がでます。「閉」と書かれた半紙ににじむ涙を忘れられません。。。 それにしたって、春の子役と夏の青年はそっくり!よく探してきたなと思います。もしや兄弟? 【サイレン】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-08 09:46:38) |
|
8.春夏秋冬と輪廻転生こういったいかにも東洋的なものって西洋人には受けるよねって感じの映画。ギドク監督にしてはソフトな印象、もっとえげつなさ、人間のエゴ、本性が出ていればと思います。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-12-11 14:16:28) |
7.バッサリ斬ります! ほとんど意味不明!.. 韓国文化、風習を良く知らないから分からないのか?..これを観てどこを学べと言うのか... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 1点(2005-10-14 12:13:57) |
《改行表示》【michell】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-22 23:29:48) |
5.ハリウッド映画の劣化コピーばかり量産してる最近の韓国映画界にあって本作の様な作品に触れると、韓流も捨てたもんじゃないと思えてくる。キム・ギドク作品は「魚と寝る女」しか観てませんが、本作は更にシュールな舞台設定の上、登場人物と台詞も更に抑えられ、これまで以上に寓話性が顕著になっている。そして、春夏は比較的普通っぽい展開でしたけど、秋になって、途端にキム・ギドクらしい作品になった。繰り返される人の一生の春夏秋冬。ある人生が幕を閉じても、必ず別の春はやってくる。芸術性も高いと思いますが、それ以上に本作は面白い映画です、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2005-03-16 00:08:28) |
4.キム・ギドク作品は過去の例をみても分かるように、外界と隔絶された異世界(異空間)を舞台に展開されるということが、まず特徴として挙げられる。そして本作ではそれがより顕著で象徴的な形として綴られていく。それは山奥深い、まるで水墨画のような幽玄の世界。湖上に静かに浮かぶ庵。それらのピンと張りつめた佇まいは、この作品を語る上で、これ以上ない舞台設定だと言える。そして、自然の美しさと造形された美しさとが見事に融和し、鋭く的確に捉えたカメラの素晴らしさを語らずにはいられない。それは決してカラフルなものではなく、むしろ程よく抑制の効いた色彩効果といえるものであり、四季の移ろいを人生訓として特徴づけた撮影技術は本作の功労者だと言える。物語は桃源郷に生まれ育った人間が、外界(俗世間)に触れることにより人間本来の生き方を悟るという、あくまでも寓意に満ちたものである。生まれてから死ぬまで業を背負っているのが人間なら、生きていく上で俗社会に関わっていく事を避けて通れないのも事実。閉ざされた空間から飛び去り、再び舞い戻ったとき、人はそれぞれ何を学びとって来るのであろうか。本作は、そういった人間の一生の在り様の教えと捉えたいが、平易な語り口だけにより深く考えさせられる作品である。天空から下界をそっと見守る菩薩像に 「2001年宇宙の旅」のスター・チャイルドをついついダブらせてしまうが、作品イメージとしては実相時昭雄作品に近いのではないだろうか。 【ドラえもん】さん 9点(2005-02-12 15:28:06) |
《改行表示》3.無邪気に遊んでいる春、煩悩の誘惑に負ける夏、罪を犯し俗世から戻った秋、再び修行に励む冬、そして繰り返す春。 静謐で美しい四季に重ねて一人の男の人生が繰り広げられるが、「人の一生は重荷を負いて遠き道を行くが如し」という家康の人生訓そのもののような冬のくだりがことに印象深い。子供の頃魚や蛙やヘビに石の重石をつけて遊んで老僧に諭され、幾たびの春夏秋冬を重ねた男が、弥勒菩薩を抱えながら自らに石の重石をつけて険しい山を登っていく。山頂に鎮座した菩薩がはるかに見下ろす風景はまるで神が下界を見ているようだが、深い山中の湖と庵というこの地自体が浮世離れしていて素晴らしい。そして菩薩と共に合掌する男の境地も煩悩を越えて悟りを得たように見える。 言葉ではなく映像で東洋(仏教)思想あたりを感じさせる手腕が新鮮で見事だった。 【キリコ】さん 8点(2004-11-26 23:07:52) |
2.ちょっと狙いすぎの気もするけど、人生の春夏秋冬を描ききったあまりに深すぎる一作。 【SUM】さん 10点(2004-11-10 15:45:52) |
1.寡黙でいて映像言語に重みと深みのある映画です。朝霧に包まれた湖上の庵の凛とした静謐さ、そこに住む老僧の若者を見る眼差し、子供の無邪気さ、若者の衝動、それらが美しい画にのせられていきます。季節が巡るごとに主人公が成長し、春がまた春となるように季節の輪廻が人生の輪廻として描かれています。冬になってからは台詞を奪いまったくの映像のみが、冬がもつ深々とした沈着と香りを漂わせています。四季の移ろいに人間の業を散りばめ、東洋美で語るこの映画を米国が好意的に評論したのもうなずけるところです。冬のシーンで顔を覆った布の下に隠された素顔をけっして見せることのない女性の描き方などは巧みです。このシーンはこの女性の具体をイメージさせないことで、人間誰しもが持つ業を顕在させています。隠すことで現しています。隠すことで現す・・・そういう意味では情交シーンを直接に描くのではなく間接的に表現していただきたかったですね~。この映画には人間だけでなく、犬や猫、魚、蛙、蛇、鶏、亀・・・たくさんの動物を登場させることで、より人間をきわやかに温かみと冷ややさと両方の視線をもって見つめているような感じがします。それは山頂に置かれた仏像に象徴されているのでしょう・・・。もうすぐ冬ですね。 【彦馬】さん 7点(2004-11-02 22:55:55) (良:1票) |