《改行表示》14.今年も正月は“寅さん”からスタート。元日の夜半、シリーズ4作目にしてしっかりと定番化したキャラクター描写とお決まりの喜劇が心地よく身にしみる。 前作(第3作「男はつらいよ フーテンの寅」)は、舞台設定やストーリーテリングがやや脱線気味でまとまりがない印象があったが、本作は「新」という冠のもとで、原点回帰というか、本作以降も続くであろう定形が固まった印象を受ける。 決して特別に感動的な話が展開されるわけではないが、渥美清演じる車寅次郎の特異なキャラクター性を軸にしてベタな喜劇が安定していたと思う。 ヒロインの描写がやや表面的で、彼女が抱える人生模様に踏み込みきれていないようにも思うが、自身の実父の死に対する悲しみを、とらやの面々の滑稽な様を目の当たりにしつつ深めて、自分の中の本当の思いに気づく様は印象的だった。 寅次郎は相変わらず馬鹿で迷惑な男だけれど、人間誰しも素直になれない不器用さや愚かさは内包しているもの。これからも、時代を越えて、この国の人たちは寅さんに思いを重ね続けるのだろう。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(邦画)] 7点(2023-01-01 23:57:45) |
13.シリーズ4作目。今回も「とらや」は寅さんのために滅茶苦茶な目に遭います。「とらや」のおいちゃん夫婦に平和な時はやって来るのでしょうか、笑いを通り越して気の毒になりました。マドンナは栗原小巻ですが、存在感があまりありません。シリーズ序盤のこの頃のマドンナは、あくまでゲスト扱いだったのでしょうか? 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-02-23 17:16:29) |
《改行表示》12.やはり普通の出来。 マドンナは毎回キレイな人が出てくるし、その当時の社会状況もちょっとわかるのでいいかな、と。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-01-31 22:25:16) |
11.膨大なシリーズ作を誇る、この「男はつらいよ」シリーズ、マンネリが売りとは言え、色々と変化球も仕込んでくるのだけど、一番手っ取り早い変化は、監督を代えること、ですね。脚本に山田洋次が関わり続けても、監督が代われば確実に雰囲気は変わります。で、この第4作、残念ながら、それが良い方向には向かってません。何だか安っぽい画作りで、シリーズ最低水準じゃないでしょうか。しかし、笑いの要素はもっとも豊富。いかにも長屋モノのコメディ、といった感じで、近所の人々がワンサカ出てきて(御前様まで出番が多い)、賑やかな作品です。何かと珍しいシーンもありまして、回想シーンなんて珍しいやんか(タコ社長の語りの場面)、とか、寅さんが大金持ちになってタクシー乗ってるなんて珍しいやんか、とか。とらやのおばちゃんが腹を抱えて爆笑してるシーンってのも珍しい(このヒト、よくわからんことで泣いてる場面が多い)し、おばちゃんの洋装に至っては、正視してよいものやら(笑)。あとどうでもいいけど、とらやの2階って、左手に階段があったんですね、とらやの構造がよくわからなくなってきた。それはともかく、ラストの寅さんがとらやを発つ場面も、ややクドい感じのセリフで締めて、何かとわかりやすい、“笑いあり涙あり”な作品にはなっております。美人の春子先生には、近いうちに再登場していただきたかったです(まさか十数年後に別人になってしまうとは)。ちなみに中盤で流れる弦楽四重奏曲は、ベートーヴェンのラズモフスキー第3番第2楽章。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-02-02 09:14:08) |
《改行表示》10.【ハワイはナシだよ 居留守篇 今回のマドンナ:栗原小巻さん 】 まさか、監督違っていても吉だった! 特に前半、飛ばしに飛ばしまくったハワイ旅行出発編はスーパーミラクル喜劇となっていました。いやあ、オモシロかった。 でも、あまり褒めるの得意じゃないんで これ以上言いませんけど、例え今の時代であっても安心して見ていられることが出来る笑いって これの事じゃないかなあ。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-11-11 21:06:21) |
9.山田監督ではない本作。でもハワイ騒動は可笑しかった!!後半は失速するけどハワイ騒動だけでも観て欲しいです。後半に出てくるマドンナの栗原小巻さん、キレイだなぁ。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-12-10 03:12:20) |
8.ハワイ騒動が最高に面白かったです。ただ、さくらの出番が少なすぎますね。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-08-22 20:18:05) |
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《改行表示》7.“新”とか“続”とかが付いてるということは、何作続くかこの時点では未定だったという意味でしょう。 この先48作品も続くとは誰が予想したでしょうか・・・ 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-10-04 22:56:55) |
《改行表示》6.前作「フーテンの寅」森崎東監督とは違い、小林監督はテレビ版「男はつらいよ」も監督した方だけあって、山田監督のタッチに極力合わせているような印象を受けます。クレジットタイトルを見ないで、これが山田監督の演出だって言われれば信じてしまうかも。マドンナ栗原小巻とのエピソードより、前半の家族全員ハワイ旅行中と思い込みとらやに忍び込んだコソ泥、財津一郎を交えた大騒動の方が楽しかったですね。おばちゃんのムームーみたいな洋装姿(夢のシーン除く)を本編中で拝めるのは、長いシリーズの中実はこの作品だけだったりする。元気が威勢がいい寅さんにもう一度会いてえなあ・・・。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-02-18 15:12:57) |
5.森川おいちゃんも財津一郎も面白いけど、短い出番ながら佐山俊二の可笑しさが一番印象深い。 【丹羽飄逸】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-01-03 00:11:07) |
4.下の皆さんの意見とほとんど同じ。100万円といったらそんな大金に思えないのだけど、ハワイ旅行が一人20万、初任給が3万かあ。生まれる前はそんな時代もあったのね。近所にばれないように、家の中でこっそり暮らすという喜劇が面白い。でも、ヒロインとの関わりが今回はあっさりしすぎていたような気もする。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-20 11:15:00) |
《改行表示》3.かなり喜劇色の強い作品ですね。後期の作品ばかりを観ている私にはちょっと新鮮です。さくらの存在感は全くなく、おいちゃんの存在感が大きいのも驚きです。渥美清の魅力は出ていると思いますが、どこか旅に出るわけでもないし、寅さんの人情や優しさに触れたい私にとってはやや物足りないです。 <追記>15年ぶりに再見。内容は殆ど覚えていなかった。やはり他のシリーズに比べるとかなり異色の作品でこれは監督の違いが原因なのだろう。柴又周辺で話が完結しているのは、これはこれでいいのかなという気もする。また、森川信の存在感は際立っていて、寅次郎との掛け合いがリズム・テンポよく展開されているのがこの作品の魅力なのかもしれない。 |
2.あとでぼちぼちレビューしようかなと思っていたんですが、同じ登場人物に同じようなストーリーで、どれがどれだか解んなくなりそうで、こまめにレビューしとこう。この作品も監督が違っているんですよね。財津一郎の泥棒のシーンはバカバカしいんだけど笑える。ハワイ旅行が30万円てそんなにしたのか。大卒の初任給が3~4万だって。旅行会社の社長が金を持ち逃げしちゃうわけだ。その気持ちがわかる自分が恥ずかしい。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-13 10:29:44) |
1.3作目の公開のわずか1ヵ月後に公開されたシリーズ4作目。3作目と同様に監督が山田洋次ではなく、テレビ時代からシリーズのプロデューサーをつとめていた小林俊一が監督している。だからなのか、シリーズ中でもいちばん喜劇として普通に楽しめる映画となっている。特に役者たちのもち味を見たいならお薦めだ。寅さんと森川信演じるおいちゃんとの掛け合いは初期独特のもので、松村達雄や下條正巳になると見られなくなるので貴重。財津一郎演じる泥棒が登場するシーンは最高に笑えた。ここまで書いておいて5点なのはやはり監督が違うせいでいつもと比べて物語的にあまり面白くないからだろう。同じく監督の違う3作目は森崎東の個性が見られたからそんなにつまらなくはなかったけど、この4作目は監督の個性が見られないのだ。でも、先に書いたように役者たちの魅力はじゅうぶんに伝わってくる。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 5点(2005-04-21 23:00:38) |