2.面白かったっす。面白すぎて、いま原作を読み始めたところです。ふむふむ、左膳の赤い襦袢は、原作から既に女物を着用してるんですな~。
…どうでもいいんですがコレ映画の豊川悦司版と間違って借りてました(レビューまでしっかり入れてた)。TVMだと知って内容的にも納得だし、展開の軽さに愛着が湧きます。かなり面白かったと言えます。
●追記:名作の誉れ高い戦前の大河内傳次郎版を観ました…コッチの中村獅童版が活劇講談なら向こうは人情落語。それくらい天と地の差がありました。原作の左膳のアウトローっぷりがよく出てるのはコッチの方です…アウトローを強調するためか政治性が強くなっていて、観る人を選びそうですが。
それでも獅童版には傳次郎版を凌駕する魅力を感じます。それが一番巧く出ているのは《殺陣》。隻腕の左膳が主人公の物語なのに話が「壷の争奪戦」ですから、斬り合い時に壷を持つ左膳がどう剣を捌くかが非情に興味深い。獅童の殺陣はそのあたりを考え尽くした、片腕ならではの荒っぽさや美学がありました。
こりゃ、他の左膳映画も観たくなってくるなあ。