6.見終わった後、胸がジーンとなる。ああ、愛する人と平凡につつましく生きていけることの貴重さよ。「オレにはジョーという名前しかない」のセリフが突き刺さる。本当は、ジョーにはよき仲間がいるし、アル中から努力して足を洗ったのは未来を信じているからに他ならない。でも、その仲間のためにしたことで、また堕ちてゆく切なさ。セーラに理解されない辛さ。セーラもあそこまで激昂しなくても良いのに・・・、と観客としては思ってしまう。ラストショットに希望が見出せるのが救い。ホント、人生の大切なものを教えられる映画です。 【すねこすり】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-10-07 16:36:17) (良:1票) |
《改行表示》5.冒頭の5分から既にまったく肌に合わなかった。 これは相性が悪いというほかない。 音楽も好きになれないし、映像も凡庸、ストーリーも全く興味が湧かず・・・ 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 1点(2009-08-10 02:05:29) |
4.ローチ作品は、見終わった後、いつも言葉が見つからない。「今」に至るには複雑な人間の感情の課程があり、その「今」がどんな状況であっても、本人にとっての今は人生最大の一大事なのである。ヒーローもプリンセスもいない、この平凡な世界の報われない優しさや伝わらない愛は、なんと美しく切ないのだろうか。 |
3.人間は完璧じゃなくて弱くて、その上、状況が悪い時もあって様々な問題を抱えていることもしょっちゅうある。でもそんな弱さと同時に愛する人のためなら力強くもあって、皆で肩寄せ合って、小さくても幸せだとか楽しみだとかを見つけて懸命に生きている。そんな人間が瑞々しくパワフルに、時にユーモアを交えながら温かくも鋭い目線で描かれている。「第三の男」のようにすれ違わなかった二人に一筋の光を感じホッとする。・・・それにしてもローチの作品はどうしてこういつも胸に響くのだろう。観ていて心臓の鼓動が早くなるのが分かるぐらいだ。特に本作は心臓を鷲掴みされたみたいで寿命が縮まった思いすらする(もちろんパワーももらっている)。だからローチには私のような人々から奪ったその生気を得て、これからも精力的に映画を撮り続けて欲しい。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-05-28 18:29:05) (良:1票) |
2.誠実に生きたい。立派じゃないし、ちょっと貧乏だけど、掌中の小さな幸せを糧に心豊かに過ごしたい。でも、悲劇って容赦ない。うまくいかない。上手に立ち回れずに、誰かが傷つき、誰かを傷つけ、大事なものが褪せていくし、消えてもいく。緩やかな毎日は、小さな満足と悲しい後悔の繰り返し。だけど、人生って、やっぱり、言葉にできない、醜く美しく、大事な何かだ。何と愛しいのか。 【aksweet】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-04 07:23:46) (良:1票) |
1.切ない、切ないなあ。日本に住んでると「階級なんてどーだって良いじゃん」とか思うけれど、階級が違うと生きてきた環境も違うし、そうすると物事の考え方にも違いが出て、たとえ愛する相手の、自分の為の行為であっても許し難い・・・世の中にはまだまだ色んな壁やら川やらが、あるんだよねえ。 【ぐるぐる】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-12 18:17:49) |