188. 遊星からの物体Xを20年ぶりに観たんだけど…
いやー、やっぱ凄いねぇ。
頭ン中に焼き付いてるのがLD(TVサイズ)だからさー。
やっぱフルスクリーンで観ると全然入ってくる情報が違う。
それと音楽だけど、かのエンニオ・モリコーネ。
スゲェいい曲を作る人って印象しか無かったんだけどさー。
この人は素晴らしい作曲家であると同時に優れた職人でもあるね。
物体Xの曲は、明らかに監督(カーペンター)調だし…それをなるべく汲み取ったんだろうなーと推察。
そんな中「自分のやりたい事」と「カーペンター監督のしたい事」の間で考慮し、物体Xの作風を優先したんだろう。
んで、ざっと作った曲を調べたけど…
つー訳で、今回はモリコーネについて語ろうと思う。
思いっ切り端折っても、ざっとこんな感じ。
【エンニオ・モリコーネ作品群】※総量の1/5くらい
・荒野の用心棒
・死刑台のメロディ
・夕陽のギャングたち
・ソドムの市
・エクソシスト2&3
・ラストエンペラー
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
・ミッション
・アンタッチャブル
・ニュー・シネマ・パラダイス
・バグジー
・ザ・シークレット・サービス
・オペラ座の怪人
・キル・ビル Vol.1&2
・キック・アス
・ジャンゴ/繋がれざる者
・エクスペンダブルズ2
いやぁー、スゲェなー…1/5くらいに端折ってもコレだ。
ワンス・アポン~やアンタッチャブル、ニュー・シネマとか…
そんな有名な作品の巨匠と思ってたんだが…エクスペンダブルズ2までやってたんか…マジですげぇわ。
更にはタランティーノにまで気に入られてるし、うん。
連続で登用するって事は、マジで仕事がしやすい人だったんだなぁ。
そんな中で、ちょっといい話を。
かのフランスの巨匠、ベルナルド・ベルトルッチ。
ラストタンゴ・イン・パリやシェルタリング・スカイの監督。
中でも(日本人に)有名なのが「ラストエンペラー」だったり。
何でも「超大作は自分が作りたい!」って意識が凄く強かったらしい。
ンで、旧友でもあるベルトルッチ監督がラストエンペラーを作ると聞き、自宅に訪れたそうだ。
ンーで、「ワシにさせい!」とベルトルッチに告げたモリコーネ。
【ベル】「いやー、そういう訳にはイカンねん…。」
【モリ】「なんでやねん?」
【ベル】「もう音楽の人間は(都合で)決まってんねんって」
【モリ】「はぁ?!…なんじゃぞれ!」
【ベル】「彼、才能もあると思うんで、エエかなーって…」
【モリ】「誰やそれ!」
【ベル】「リューイチ・サカモトって奴なんやけど…聴くぅ?」
【モリ】「聴かせんかい!」
【ベル】「……どや?」
【モリ】「………。」
そのまま、坂本龍一の曲を聴いて、何度も頷き…かのモリコーネは黙って帰ったとの事です。
まさに男!いや、男の中の男!
モリコーネは今年、2020年の7月6日…91歳という高齢ではありましたが、残念にも旅立たれました。
先に召されたベルトルッチ監督と映画談議をされてるのかなー…
されれたらいいなー…なんて、センチメンタルに駆られつつ考えてしまいます。
素晴らしい人が世の中には溢れてました。
うん。
生きてるうちに見習い、伝承したい事ばかりです。