《改行表示》147.超久しぶりに再見。しかし内容はすっかり忘れていました。さすが、凝ったシナリオに凝った映像。今から見るといささか地味で退屈ではありますが、「バラのつぼみ」の一言で最後まで引っ張るあたりがすばらしい。経営する新聞社のイエロージャーナリズムな感じも、なかなか今日的で見応えがありました。 で、「バラのつぼみ」ですが、私はラスト直前に記者が言った「人生は一言では語れない」とか「無数のピースのうちの1つに過ぎない」あたりがオチでも十分かなと思いました。その後に本当のオチが待っているわけですが、そこに一発でカタルシスを感じた観客はどれだけいたでしょうか。 恥ずかしながら私はすっかり「?」で、最初からざっと見直してそういうことかとようやく納得しました。録画だからできた芸当です。あるいは2度、3度と見直すことで、また新たな発見があるかもしれません。 しかし映画とは本来映画館で見るもので、基本的に一期一会のはず。2度、3度と見直す時間的・金銭的余裕のある人は、そう多くないでしょう。まして80年前であれば、なおさらです。そういう観客にどこまで配慮して作ったのかなと。別に批判ではないですが、ちょっと疑問に思ったので。 言い換えるなら、昨今では映画の見方も多様化しているわけで、一期一会の人もいれば何度でも見返す人もいる。映画製作者はどちらに焦点を当てて作ればいいのか、あるいはそろそろ「映画」のカテゴリーをいくつかに分けたほうがいいのか。けっこう悩ましい問題なんじゃないかなと思います。私は傍観者として楽しませてもらうだけですが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-07-16 02:43:01) (良:1票) |
146.普遍的なセンスに溢れかえっている。画面こそ流石に白黒で古めかしい感じがするが、そこに描かれているイメージや映像はまさに普遍であり、恐ろしいほどに現代的だ。やはり優れたセンスに時など無縁ということなのだろう。 |
145.1941年に25歳という年齢でこれが制作されたと思うと、オーソンウェルズは類まれなる才能の持ち主だったと思います。今でこそ当たり前として受け入れられる映像技法の数々をまざまざと見せられ驚きました。 【なさんな】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-09-14 23:31:04) |
144.もっと名作だと思ってたけど、そんなでもなかった。 |
《改行表示》【pillows】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-04-02 17:55:48) |
142.今見ても最高の映画とまでは思えなかったけど、オチまでのヒントとまとめ方はすごい。1年に2回見たいとは思わないが、数年に1度は見ても楽しめる。 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-02-06 23:29:52) |
141.謎が謎のまま終わったところで、なんのカタルシスもなく……。 【K】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-01-30 19:39:31) (笑:1票) |
140.つまらなかったです。ただ、よく言われてることですが、これは映画の教科書と言えます。だから10点です。つまらなかったですけど。さまざまな撮影技法や演出が効果的に、ふんだんに盛り込まれています。だから10点です。つまらなかったですけど。この映画を見れば、映画の楽しみ方の幅が広がると思います。だから10点です。つまらなかったですけど。内容や面白いかどうかは抜きにして、映像表現が優れた映画は高く評価したいと個人的には思っています。だから10点です。つまらなかったですけど。受け売りで言っているのではありません。そういう映画だからそうとしか言いようがないのです。だから10点です。つまらなかったですけど。 【エウロパ】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-10-23 18:49:09) (良:1票) |
《改行表示》139.すみません、数度眠くなりました。言いたいことはよくわかりますが、なんだかダイジェストばかり見せられてる感じがして。実在する新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデル(しかも当時は健在)にしているから確かに難しいでしょうけれど、報道で煽りすぎて米西戦争を起こしているとかその辺はちゃんと描けないのですね。しかし撮影当時、25歳のオーソンウェルズを信じてこんな大掛かりな、そりゃあもうってくらいお金出したりして、よくデビュー作でこんな映画作れましたね、そんなとこに感心しました。だが、もちろんハーストの逆鱗に触れアカデミー賞はぼろぼろ、そしてオーソン・ウェルズは日本のウィスキーのCMや「Drippy」なる英語教材吹込みの仕事まで・・・これも彼のつぼみなのか。。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-29 09:45:19) |
138.評判の高い映画のようだけど、私はこういう人物や社会は好きでないし、映画も何処が良いのかわからなかった。おまけに映像が悪く、字幕も途中大変見ずらかった。バラのつぼみもなんてことはない。第三の男といいこの映画といい、オーソン・ウェルズは苦手だ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 3点(2013-04-07 15:15:42) |
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137.モノクロであることを除いたら古臭さがなく、単純に面白かった。 【amier】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-05 22:33:37) |
136.「バラのつぼみ」という言葉の意味を探るニュース記者、その過程で暴かれるケーンの生涯。ラストシーンで明かされる真実。O・ウエルズの評価がやたら高いが、「市民ケーンの真実」を観ると、脚本家H・マンキウィッツの功績が大きいようだ。いかに裕福で成功した(と思われる)人生を送ろうとも、主人公には満たされないものがあったはず。両親と離れることも知らず、夢中でソリ遊びをしていたのだろうか?その後の寂しさ、喪失感は察するに余りある。音楽(B・ハーマン)は合わないなあ。少年時代に大切なものを失った体験・・・。それぞれの「バラのつぼみ」を抱えて生きている人は多いのではないか。他人にはどうでもよいことが、本人にとって重大なことって結構あるんですよ。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-12-23 20:04:10) |
《改行表示》135.疲れているときに、夜中に観てはいけなかったのかもしれない。 何度も寝てしまい巻戻しては寝るというのを繰り返して、 最後もよくわからんかった。 単純な作品としての評価は5点。 歴史的価値は作品とは関係なく、これはつまらん。 |
《改行表示》134.謎の言葉を残して死んだ、新聞王ケーンという人物の生涯を描いたドラマ。 オーソン・ウェルズが25歳の時の初監督、主演作品だそうである。 本作が制作された以前の映画と比べると、ストーリー構成や演出の部分で格段の進歩が見られ、 当時としてはかなり斬新な作品だったのだろうということが窺い知れる。 ただ個人的には、主人公のキャラに人間的魅力がまったく感じられないため、 感情移入がしづらく、非常に取っつきにくい印象を受けてしまった。 謎の言葉の解明が本作のテーマそのものになるのだが、こちらは描写不足で少々想像力を使う。 あまり描き過ぎても、すぐに予測できてしまうテーマなので、難しいところがあったのかも。 オーソン・ウェルズの演技はいい。歳を重ねるごとに前髪が徐々に禿げ上がっていく様は、 気合い入ってるなぁと感心した。25歳でこの映画を作ったとは・・・すごい。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-30 14:52:16) (良:1票) |
133.オーソン・ウェルズは、監督や脚本家でも一流なのは言わずもがな、役者としてもどれだけ存在感あるんだと。第三の男のハリー・ライム役も格好良かった。ただこの映画、何度も寝そうになったことをここに告白しておく。 【カタログ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-15 21:34:30) (良:1票) |
132.いつ震えるような感動が訪れるのかと期待しながら見てるうちに終わってしまった。あれ、これって かの市民ケーンだよね?評価が凄まじく高いのは時代を超越した撮影技法云々によるものらしい、と後で知った。孤独な男の人生の描き方も、謎のオチも後世の作品を散々見てきた身には手垢のついた展開にしか感じられず残念。(こっちが先なのにね)もはや映画史料として別枠で評価すべき作品なんだろうか。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-08-17 12:48:52) |
131.名作中の名作、、でも難しかった~・・・ 2時間がとても長く感じるタイプの映画。オチもよく分からず、今ネットで検索してようやく理解したところです。 【リーム555】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-09-14 22:41:47) |
130.現在では普通に使われている撮影の技術、当時としては画期的であったろうと感心させられる。時間軸の見せかた、ミステリー要素を取り入れた展開、テンポ・・・いい具合に出来ている。流石に時の流れには勝てるわけもなく、今となっては古さは否めない。しかし古い映画に興味を持たせてくれたと言う意味で+1点。 【円軌道の幅】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-14 22:36:56) |
《改行表示》129.当時の慣習的な映画話法を尊重しつつ、同時に技法的革新性を模索するパイオニア精神の発露こそ、この映画が時代を超えて支持される所以だろう。音響・撮影・美術・編集・俳優・脚本、諸々のパートが織り成す複雑精妙な知的魅力によって観るたびに新たな発見を与えられ、飽きることがない。 ケーンのポジティブな前半生は順光を基本とした照明、スキャンダル発覚から後半の晩年期および現在期は逆光と陰影を多く取り入れた表現主義的照明で対比させる画面設計。 構図をガラス玉等の小道具やアングル選択、カメラ移動で不安定に歪ませる特異で大胆な感覚。「拍手」のショットを挟んだ場面転換によって多重の意味を付与する秀逸な編集。終盤での、複数の鏡面とそこへの虚像の反映を用いた主題提示の鮮やかさ。幻想的なタッチが強調されたザナドゥの重厚な美術と音響設計(エコー)。複数の役者たちによって矢継ぎ早に交わされる台詞の応酬のスピード感と活劇性。朝食の場面にみられる見事な時間省略法。 語りきれないほど充実したこれらの要素をさらにドラマ的効果として高めたのが、撮影監督G・トーランドの貢献だろう。被写界深度の浅い画面が主流の当時、ストーリーに寄りかかる映画が大半である中、ルノワールら一部の監督が用いていたディープ・フォーカスと長廻しを基本とする撮影をドラマとより密接に連関させることでウェルズは自らのルーツといえる舞台的自由空間を提示する。これによって画面の奥行きを引き出しつつ、手前と奥で同時並行するドラマ対比によって物語の奥行きをも醸成している(母親と、窓外で遊ぶ少年時代のケーン等)。 舞台的演出と映画的演出。それぞれの優位を同時に尊重し、融合させ、発展させているのがこの映画のなによりの美質だ。 【ユーカラ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2009-10-10 21:23:38) |
128.技術的なことはよくわからないので、観終わってから調べてみて、へぇという感じ。ストーリーも直球ですし。ただこの歳でこれが作れるとは。脱帽です。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-08-21 19:17:58) |