《改行表示》32.個人的なエピソードとして、16年前に見た作品であることが1時間15分してから判明(見覚えのあるシーンが出現)。何も覚えていないことに我ながら驚愕。...という程でもありません。しばしばあります。 基本的には、複雑さを排し(ありがたい)多岐に渡る様相の経過の描写が重厚な雰囲気で描かれる秀作だと思います。もはやDVDのパッケージからしか読み取れない「一人の女の愛を巡って」という設定は必要だったのか?みたいな点もありますが。 様々な経緯をたどり、権力指向の同僚に裏切られた警察官が刑務所から出てくる!。さあ復讐戦かと思いきや、主人公は手を汚さずあっさり終幕へ。そ、そんな~。もっとカタルシスを~!。娘との新しい生活を選ぶというのは理論的には理解できますが(娘の方がそれに応じるのはどうなのかな?)、映画なんですから。 【傲霜】さん [DVD(吹替)] 7点(2023-08-23 11:31:18) |
《改行表示》31.フランス映画など滅多に見ない上に、浅学のため役者もよく知らず、おかげで先行きがまったく読めずに楽しめました。米映画の単純なドンパチとは違い、また日本映画の薄っぺらな勧善懲悪とも違い、独特の湿気と緊張感がありますね。 しかし主人公の2人、過去に奥さんをめぐっていろいろ確執があったようですが、不自然なほど曖昧にしか描かれていません。そのうち「ディレクターズ・カット版」のようなものが出たら、付け加えられるのでしょうか。 それとこの邦題、どうなんでしょうねぇ。たしかに原題の直訳では「36分署」のような感じになって、インパクトに欠けます。しかしこれでは、ハードボイルド気取りの自己陶酔臭が漂ってくるばかりです。何に対しての「あるいは」なのか、どの行為を指して「裏切り」なのか、誰が「犬」なのか、明確にしていただきたいところです。 それとも「アート引越しセンター」のノリで、最初の1文字を「あ」にすることにこだわったのだとすれば、その不毛な努力を褒めてとらそう。 【眉山】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-07-08 03:59:55) |
30.全然原題と違うけど一回聞いたら忘れられない邦題ですよね。だけどタイトルに気を取られ過ぎて観たこと有るのにすっかり忘れてまた観てしまった(気付いたの超後半w)。だけど面白い。裏切りという名の映画ではないって事だよね。今回でタイトルと内容を合わせて記憶し、もう忘れないようにするよ。クランについてはアレだけど、ティティに奇跡が起こりますように。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-11-18 14:26:39) |
【竜ヶ沢中段】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-02-26 22:57:19) |
28.なかなか重厚な雰囲気で引き込まれる。主人公ふたり以外も個性的な登場人物が多く、警察内部の人間関係の描き方も良かった。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-30 12:04:52) |
27.冒頭、2人組が警察の看板プレートを盗むところから始まります。なんだろうこのチンピラは?と思って見ていると、こいつら刑事なのか!(笑)とすぐ後に判明。意外なオープニングでした。一筋縄ではいかない曲者たち、けど仲間思いな連中であることがよく分かるシーンです。映画全体は嘘や裏切り、非情な暴力がタップリで、決して後味スッキリ!というワケではありません。ヴリンクスが100%正しいわけではないし、クランにも苦悩が感じられたりします。「そう簡単に親しみやすいキャラなんて出さないぜい」という作り手のニヤリと笑う顔を想像してしまいます。その中で、守るべきプライドや信頼関係って何なのか、考えさせられました。脇役たちの描き方も良かったですね。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-03 10:07:43) |
《改行表示》26.①あるいは裏切りという名の犬 ②あたかも裏切りという名の犬 ③あくまで裏切りという名の犬 そうだね~ やはり①番で正解だったのかな この邦題。 でも自分としては もしかして裏切りという名の犬 なんていうのもアリなんじゃないかななんて思ってしまいましたが、人様にとっては もちろんそんなことはどうでも良い話。あるいはそんなことないですよという話。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-06-21 20:58:12) (笑:2票) |
《改行表示》25.こういうフランス映画を久々に見た気がする。男臭くて、スタイリッシュ。ジャン・ギャバンやアラン・ドロンの時代のフレンチ・ノワールを彷彿とさせます。そして2004年に主役を張るのは今のフランスが誇る名優、オートゥイユとドパルデュー。 音楽や演技のトーンも抑え気味で地味に撮られていますが、ピーンと張り詰めたような空気を作り出す2人の名優の渋すぎるほどの演技の真剣勝負が堪能できます。 派手な銃撃戦やカーアクションは最小限度にとどめられ、明るさが微塵も無い、暗い世界観を抑え気味のトーンで淡々と見せる。作品によっては非常に長く感じるタイプの映画だと思うし、こういう作風は苦手なんですが、長さを感じさせない。見応えがある人間ドラマに仕上がっています。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-07 22:11:19) |
24.これは余分なユーモアもチャラけた笑いのかけらも全くない超シリアスで重厚な人間ドラマ。主役の二人が「メルシィ人生」のコメディーを演じたのが嘘みたい!! 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-11-03 14:44:16) |
23.フランスにもこんな作品があったんですね。何も考えずに見てたら、日本か香港の作品かと思ってしまいそうなほどの見事なじめじめっぷり(←ほめ言葉)です。中心の2人とも、終始ああだこうだああだこうだと悩み続けていて、爽快さとか前向きな意欲とかが全然ありません。それはそれで一貫していてよいのですが、そういったじめじめ系の表現ということになると、やはりアジアの方が上です。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-07 04:13:18) |
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《改行表示》22.テンポよく、冒頭から勢いあって、結局最後まで見てしまいました。みんな良い顔してますね。個人的には警視庁長官さんの顔が好きですけど。あと、娘と父が意外にそっくり。 顔の話はどうでも良いですが、テンポよく、機転の利いたオチは心温まり?ました。 なんとなく、北野武がフランスで受け入れられる理由が少し分かった気がしなくもない。 【しゃっくり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-06 00:28:00) |
21.主演二人がものすごく渋い。110分では短すぎると思う程内容が濃いです。あとタバコ吸いすぎ。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-01-15 12:38:42) |
《改行表示》20.癖のある二人の刑事は、ともに善人とも悪人とも言い難い複雑な部分があり、人間味がある。二人の睨み合いと、それぞれの人生の転がり方が非常に面白い。カメラワーク、映像が非常に洗練されていてカッコ良い。テンポも良いし、ラストまで全くだれることなく、集中して見れた。 思わず手にとってしまうようなかっこつけた邦題だが、「この中にあるいは、裏切りという名の犬がいる!」っていう話ではない。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-07 17:14:42) |
19.いい感じの雰囲気を出してるシーンが多々あるんだけど、ストーリーがまわりくどいというかジメジメしてるというか。もうちょっとシンプルに語れないものか。まわりくどくあれこれ語るわりに、というか語りすぎちゃって二人の男の立場と微妙な関係がわかったようなわからないような。過去のエピソードをもっと明確にしてくれれば「男のドラマ」、中でも「裏切り」がいっそう引き立って面白くなると思うのだが。題材がいかにもフランスのフィルム・ノワールなのにいまひとつソレっぽくないのは「男のドラマ」と「裏切りのドラマ」が薄いからだと思う。監督が元警官だとか。そのせいかどうかわかんないけどリアリティに拘りすぎちゃったのかも。フランス映画界屈指のスター二人が貫禄のオーラでドラマを引っぱっている。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-09-15 17:33:28) |
18.不実に対しては天罰が下る事、筋を通して意地を張り通す事が生半可な思いでは出来ない事を見せ付けられます。同じ慟哭するのであれば、諦めた後の後悔の念でないものでありたいと思います。 |
17.はじめに断っておきますが、この映画、皮肉とかじゃなくて、本気でとっても面白いと思いますよ~。この点だけ強調しておいて、あとは好きなこと書いちゃいます。何といってもこの、連続ドラマで半年くらいかけてやるような、かなり大河チックな物語を、よくこの長さに収めました。って、明らかに収まってませんねえ、やや無理が。前半の強盗団との対決から、後半は思わぬ展開、ってか、おいおいここまでが前置きかよ、このペースで進めて本当に映画が終わるのか?と心配になってしまいました。私も、家庭用ビデオカメラで子供を撮る時には、新しいビデオテープをおろした時には大胆にどうでもいい光景をバンバン撮ってしまうのですが、テープの残りが少なくなってくると、だんだん撮り方がセコくなってコマ切れのシーンばかりになってしまいます。この映画もそんな感じです(だいぶ違うけど)。ムヤミに長い映画にも閉口しますが、本作に関しては、せめて3時間くらいの作品として、観てみたいですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-06-06 11:46:30) (笑:2票) |
16.おフランスの刑務所の部屋は 俺んちより綺麗です 【くまさん】さん [DVD(吹替)] 5点(2009-06-03 23:53:45) |
15.刑事のダニエル乗り回している黒い新車はアルファロメオブレア、ジウジアーロデザインのイタリア車。おしゃれです。刑務所から出てきて借りるクルマはシルバーのプジョー504クーペ、フランス車。デザインから組み立てまでピニンファリーナで行われた美しいクーペです。長年、ピニンファリーナはプジョー車をデザイン、クーペやカブリオレは組み立てまで請け負ってきました。70年頃のデビューですから何十年も経ってやれた感じがダニエルの置かれた立場をうまく表現しています。ハリウッドよりクルマの選び方がうまいです。 【ビモータ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-12-03 00:19:24) (良:1票) |
《改行表示》14.すごい。 フランスならではのフランス語や雰囲気が醸し出す重厚感。 そして思いもよらず、とても悲しい話だった。 ドニを演じたドバルデューが素晴らしい。 肝心の対立に至った過程が省略されすぎていて、 内容のほとんどは主役二人の演技、存在感に尽きるが、私の中で今年一番印象的な映画。 邦題に惹きつけられて観たが、鑑賞後もまるで意味がわからなかった。 すごい。 【祥子】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-06-26 18:08:13) |
《改行表示》13.まず、ダニエル・オートゥイユもジェラール・ドパルデューも老けたなあというのが最初の感想です、カミーユが・・・「あれ?バレリア・ゴリノに似てるけどあの人ってフランス人だっけ?」と思っていたらやっぱりバレリア・ゴリノなのね、ウェービィなヘアスタイルは昔から変わりませんね。 えーっと最初は凶悪強盗団を追う刑事という物語なのかと思ったら、犯罪と凶悪犯の絡むエピソードは全てオートゥイユとドパルデューの確執と裏切りと復讐を語るためのものでした。ラストにひっくり返すための伏線のはり方が良いですね、唸りました。 ただなんというか作品全体にわたってつなぎが悪い、滑らかで弾力に欠ける感じ。昔のフィルムノワールのような「粋とタメ」もほしかったですね。つまりハリウッド的に描こうとしているのがいけないと思います、フランス人には不得手なんじゃないかな、同じ日に同じ復讐劇「ラッキーナンバー7」も放送してて、再見したんですけどその違いがはっきりしますね、どっちも「実際有り得ないだろ」ってことなんだけど、ハリウッドのほうはそんなことどうでもよくなる説得力と娯楽性があるんですね。そして女の私としてはフランス映画は女優は魅力的なんだけど大抵男優がスコーンと垢抜けたイイ男がいないのが不満です。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-04-19 11:58:13) |