1.少し「カッコーの巣の上で」を意識したつくりです。と言っても、カッコーほど直接的な描写ではありませんが、親切ではあるが排他的な田舎の集落に対する部外者シルビーとその姪たちの葛藤を描いています。ラストのシークエンスまで良く似た流れですが、シルビーという奔放なキャラとカナダの雄大な自然がとてもよくマッチしており、心地よく見ることが出来ました。中でも秘密の森や夜の湖面はとても美しかったです。クリスティーン・ラーチの好演といい、自然に囲まれた湿度の高そうな描写といい、よくまとまった作品だと思いますが、どうしても「カッコーの巣の上で」がチラついてしまい感情移入がしずらい作品となりました。