39.ホテルを中心に色々な人の物語が同時に繰り広げられていく展開は当時としては斬新だったのでしょうね。ストーリーもそれなりに面白い映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-26 20:10:53) |
《改行表示》38.シチュエーションドラマのパイオニア的存在として、グランドホテル形式と名づけられるほどに有名。 だが、そうした価値を脇に置いてみると今観てもそれほど惹かれるものはない。 当時としてはその形式が斬新だったろうけど、並行するストーリーにもう一つ魅力が欲しかった。 この形式でもっと完成度の高い作品が映画や舞台で幾つも出ているので、どうしても少し物足りなく感じてしまう。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-08-21 20:44:52) |
37.中心になるのは男3人と女2人、女優の二人は当時の大スターグレタ・ガルボとジョーン・クロフォード。クロフォードの方は3人の男性と関わってくるが、ガルボの方は男爵以外の関わりはほとんどない。そして女性二人はとなるとスクリーンに同時に登場することはまったくない。これは原作ヴィッキイ・バウムの小説がそうなのか、ガルボの存在がまったくの別格であったのかは知るよしもない。男性陣の中ではクリンゲンライン役のライオネル・バリモアに好感を覚える。他の出演作素晴らしき哉、人生!や我が家の楽園の印象が強いからかもしれないが・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-20 06:56:11) |
36.頽廃の匂いと言うほどではないが、アメリカがヨーロッパ・とりわけドイツに抱いている世紀末的な雰囲気への憧れが感じられた。子どもが大人に抱くような視線。滅びや衰退ってものの厳粛さへの過剰な評価。死が近づく病人、人気下降気味のバレリーナ、崖っぷちの会社、それらがウィンナワルツをBGMに旋回していく。当然のように犯罪も入り込んでくる。歴史を重ねてきた都市だけが醸し出せる「大人」の雰囲気。アメリカ映画が持てなかったヨーロッパ的なものを、とりわけ大事そうに画面に塗りこんでいるところが、いじらしくも楽しかった(ドイツの小説をアメリカで戯曲にしたのの映画化と聞いている)。この様式が拡大されたのが、アルトマンってことか。『グランド・ホテル』にはアメリカのヨーロッパへのコンプレックスが感じられるが、アルトマンがそれをより発展させ、混在国家アメリカに文化にしてしまった。最後に「事件」を置いてキュッと全体を締める手法なんか、『ナッシュビル』でより大規模に再現してくれた。そのアルトマンの映画が、ヨーロッパでより高く評価されたってあたり、旧世界と新世界の相互の「憧れ合い」が微笑ましく見えてくる。この手のドラマでは、人々がそれぞれの人生を担って同時に生きていることを示すため、当然のように長回しの手法が生かされてくるんだ。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-18 10:02:32) (良:1票) |
35.元祖としては評価できるが今となっては物語的には厳しいかな。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-17 12:11:29) |
34.複数の人間が絡み合うとのことだったので複雑な話かもと予想していたが意外に分かりやすかった。気楽に楽しめる良作だとおもう。 【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 7点(2012-03-16 23:43:24) |
《改行表示》33.群像劇というだけでもう期待してしまうのですが、期待に応えるなかなかの傑作でした。 グランドホテルの音楽が止まったって、なんてドラマティックなセリフ。 もっとばらばらの話が最後に絡み合うっというのがほんとは好きでしたが、 男爵の存在感がそれを補っていました。 また観たい一本です。 |
32.この時代にこの作品設定という発想の斬新さと洗練度には驚くが、内容的には予定されたストーリーが粛々と進んでいくだけという平坦さは否めない。キャラクターのふれ合いはあっても、ぶつかり合いがないのです。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-03-09 04:08:01) |
《改行表示》31.一流ホテルにやって来た人々の人間模様を描いたドラマ。 登場人物たちはそれぞれ悩みを抱えているという設定で、各キャラ描写に問題はないのだが、 ストーリーそのものに深みがない。取り立ててグッとくるようなシーンや盛り上がりがなく、 ほぼ、どこにでもある日常的なホテル内の風景を延々と見せているだけ。 ラストのホテルマンのメッセージから考察すれば、ホテルは社会の縮図であり、 当たり前のことを自然に描くことが狙いかつ妙味だったんだよ、ということになるのだろう。 そういう風にまとめられちゃうと、中々良く出来た作品でしたと言うしかないのだが、 個人的には率直に今一つの映画だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-09-19 02:10:12) |
《改行表示》30.メインが5人という人数で、それほどテンポが早くないため、無理なくついていけました。 正直言って前半は退屈でしたが、後半に登場人物が次々と絡みだしてからはかなり楽しめました。 特に、5人の中でも最も幹になっていたと思われる「男爵」が、あのようになってしまったのは意外で、古典なのに斬新に思えました。 さりげなく流してますが、実は、かなり思い切った展開ではないでしょうか? 逆に、あのインパクトにかなり持っていかれてしまった感があります。 展開にこれといった仕掛けの妙といったものは感じませんでしたが、群集劇の元祖だけに入門テキストとしては最高ではないかと思います。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-02-16 23:19:35) |
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29.当時のスターを大勢起用したということで、散文的な内容になってしまっているかと思いましたが、なかなかの良い出来に仕上がっていると思いました。各キャラクターの個性が確立されて、エピソードごとに、良くストーリーが練られていると思います。唯一貧乏くじを引いたのはG・ガルボではないでしょうか。それでもガルボの見せ場は作ってあるので、全体的には良くまとめられた映画であると言えます。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-10-03 17:33:40) |
28.このスタイルを確立したという功績だけでなく、話そのものでも楽しめました。キャラクターがみんな面白くて好きです。それにしても1932年って、歴史の教科書に載ってるし…。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 7点(2009-01-06 19:34:17) |
27.この時代の映画が、今の時代に残っていて、鑑賞に堪えうること自体がすごい(逆にこれを70年後にサルまねして、下らない映画しか作れないのは、相当、痛い)。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-08-31 18:00:50) (良:1票) |
26.グランド・ホテル形式と呼ばれる手法を編み出した映画と言う資料的価値しか感じられませんでした。しかもこういう形式は面白さだけが勝負で、メッセージ性はないに等しいと思います。その点で話もあまり面白くなかったので、この点数です。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-03-06 00:05:48) |
《改行表示》25.個人的な作品感想は「多少盛り上がったけど、可もなく不可もなく」。 物語形式の新ジャンルを形成した点でもひとつ評価。 【ッュャ】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-12-07 17:46:21) |
24.人物の個性や背景の見せ方の作りは中々上手。エピソードのいくつかに魅力は感じるものの、正直期待以上の面白味は感じません。期待が高すぎました。終盤の急展開は流れ的に無理をしすぎかと。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-02-03 21:44:44) |
23.ジョーン・クロフォード、かっこよすぎる。容姿も声も。彼女に見とれ、病気のバリモアさんに癒されてる間に終わった。 【Michael.K】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-01-18 23:07:05) |
22.いわゆる「群像劇」の元祖とされる第五回アカデミー作品賞受賞作ですけど、ここから70回以上の歴史を重ねてから同賞を受けた最新の群像劇「クラッシュ」等と比べれば、当たり前ですが、非常にシンプルで小ぢんまりした印象の作品になってます。「ハイ・ソサエティ」(アメリカ人の大好物)の象徴・高級ホテルに集うセレブ達の実情を描いていく物語には、悲哀と共に皮肉も込められていたんでしょうか。しかしホテルは我関せず。彼らは去り、また新たな宿泊客達がそれぞれのドラマを開演していく。このラスト・シーンは結構クールでしたね。ところで、オープニングのフロントでの長回しや、部屋の内と外での登場人物達の違い(表の顔と裏の顔)等には、他のどの群像劇よりも、私はロバート・アルトマンを感じました、6点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-04-22 00:01:22) |
21.スマートな名作。最近のサービス満点な映画になれてしまったので、物足らない感もありますが、まさしく高級ホテルのような上品なサービスに溢れた映画でした。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-17 14:40:11) |
20.グランドホテル形式という用語として今も使われるくらいだから群像劇としてのパイオニア的価値は大いに高いのだろう。登場する者全てがグランドホテルを介して運命を大きく動かされるという物語もさることながら、映画会社の壁を超えたオールキャストは当時の観客を存分に魅了したことだろう。今観ると、人気の度合いによって映る度合いも考慮されているような窮屈感も感じなくはないが、当時としては主演に配された花形スター以外に光が当たることもそうはなかったわけで、じゅうぶん前衛的だといえる。また、そういった商業主義的な妥協も含めて大衆娯楽としての責務を十二分に発揮した作品だとも思う。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-03-28 18:53:47) |