13.核施設でありながら、攻める側守る側双方から漂うチープ感がもどかしい。大統領が美味しいところを皆持っていった。女性が一人も登場しないところに「皇帝のいない八月」とは対極の硬派ぶりを感じた。私もサリンがあの後どうなったのか気になって仕方なかった。 |
12.国のトップであり、国民を守らなくてはならないのが大統領であり、それは何処の国でも一緒であるがアメリカ人にとってはそれが大統領だろうが自分の命を賭けてまで守ることはしない。戦争に対する国の考え方が色んな所で見えてくる。約束を守るか守らないかで考え方が変わってくるというものを強く描き出している。画面の上、右、左に下と色んな角度で起きている事を見せる演出が効果的であり、まるでその場にいるかのような気持ちにさせられる。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-28 15:27:32) |
11.アメリカ合衆国のため、国民のために国家を相手に最終手段に出る主人公。一人の男が国家を手玉にとるその図式が痛快ではあるものの、その手段に核ミサイルがあることに痛快一辺倒とはいかない暗さを内包させる。ミサイルの着弾予想をソ連のどこかと言っているからなお怖い。素直に楽しめるところと素直に楽しめないところのさじ加減が絶妙で、アルドリッチの一貫した作風に唸らされる。不満点が無いこともない。国が意表を突かれるミッションを冷静沈着に遂行してきた主人公の後半の、頭に血が上りミサイル発射スイッチに手をのばすまでに至る狼狽ぶり、そしてそれをなだめて国家の非情を説く一介の犯罪者というのはけっこうしらけた。それでも手に汗握る展開の持続は消えることもなく、またその持続から一気に訪れるあまりにあっけない終焉がお見事。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-07 11:19:10) |
10.アツイね~~今の政治家たちに見せてやりたい!!!いい話!良く出来ている!結末…現実もこうなんやろな~~ バートランカスターいい俳優さんやな~~ |
【オオカミ】さん 7点(2003-11-20 05:07:50) |
8.そこかしこにチープさが漂いはするものの、律儀な職人気質がそれを気にさせない良品。ちょいとウブ過ぎるきらいのあるダーニング大統領も、究極の選択に崇高な覚悟を決めて、権力に見合った義務を背負い死地に赴く。側近は果たして意志を継ぐのか?結局、大統領もお飾りで、みこし担ぎが堀を固めりゃ後は大丈夫ってな具合か?ところであの床に置いたサリンはどうしたんでしょ?結構どったんばったん暴れてたと思うんだけど。 【モートルの玉】さん 7点(2003-09-20 04:25:07) |
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7.こういう作品をきちんと評価する皆さんに、敬意を表します。初公開時、まだガキだったにもかかわらず男たちの葛藤劇の厳しさに息をのみ、核弾頭ミサイル発射のサスペンスに手に汗にぎったことを、今もありありと思い出す。あのマルチスクリーン処理は、テレビで見ても迫力半減だろうなあ。バート・ランカスター以下、硬派な激渋スターが揃うなか、いつもながら世を斜に見たスネ者バート・ヤングが、絶品。ちなみに、原作の主人公はあんな愛国者でもなんでもない、ただの軍人くずれの小悪党でした。 【やましんの巻】さん 8点(2003-07-23 17:11:26) |
6.ロバート・アルドリッチ渾身の1本。濃い男達が合衆国の命運をかけて戦うわけですけど、重厚な作りで息つく間もありません。男の映画ですね。ちなみにエンディングの曲は「My Country」というこの映画のための書き下ろしで、Billy Prestonという有名なゴスペル歌手が歌っています(サウンドトラックはJ・ゴールドスミス)。とにかく「ブラック・サンデー」と並ぶ政治アクションの大傑作です。みんな見てね!といっても、まだDVD化されてないんですね。 |
5.すごくよかったです!バートランカスターは国民のために頑張ったと思います。バートヤングはロッキーシリーズ以外で初めて見ました。ラストのシーンは大統領があまりにも悲しい終わり方をしたのが少しショックだった。エンドクレジットで流れてたBGMもなんか切なく感じるものだったし。まあ言える事はほんとに軍隊はバカだよ。大統領を殺したら元も子もないよ。せっかく頑張ってたのに。こういうのってリメイクされないのかなあ。結構見たいような気もするけどなぁ。 |
4.リンカーンと並んで史上最も良心的な大統領であるチャールズ・ダーニングが、冒頭ヒゲをそっていて、誤って頬を傷つけた時から、アメリカの新たな悲劇が幕を開ける。今観ると、エンディングに歌われる曲の歌詞がアメリカの行く末を本気で嘆いているように思われて仕方がない。 【なるせたろう】さん 9点(2002-12-13 21:15:34) |
3.元軍人で狂信的愛国者と金目当ての要領のいい仲間とで、国家に対して機密文書を公表させる為、ミサイル基地を占拠して単独クーデターを起こす。全編ハラハラするようなサスペンスの連続で、ラストまで息を抜けない。登場人物の性格づけやその描写が的確で、又、それぞれが適役だと思う。“大統領の代わりはいくらでもいる”という視点が面白くもあり、怖い。 【ドラえもん】さん 8点(2001-04-01 18:50:49) |
【orion】さん 8点(2001-03-31 12:03:49) |
1.バート・ランカスター、リチャード・ウィドマーク、ジョセフ・コットン、などなかなかの豪華キャストであったが、バート・ランカスターが老いてしっまており、昔の力強く、男らしい演技があまり見られなっかたのが残念だった。しかし、リチャード・ウィドマークとバート・ランカスターという2人の大スターが、合衆国の将来をめぐり戦うという設定はなかなかおもしろいものがある。ところで、この作品の監督は、ロバート・アルドリッチであるが、彼はバート・ランカスターと以前組んで「アパッチ」、「ヴェラ・クルス」(ゲーリー・クーパー、バート・ランカスター)などの西部劇を作ったことがある。そのころのバート・ランカスターは良かった。ほかにも、「OK牧場の決闘」、「許されざる者」、「復讐の谷」、など数多くの西部劇の名作に出演した。彼は、ジョン・ウェイン、ゲーリー・クーパー、とならぶ西部劇スターでわなかろうか。それに彼は、西部劇のみならず、60年代からはイタリアのルキノ・ヴィスコンティ監督に「山猫」「家族の肖像」などで主演スターとして使われ、また、60年には「エルマー・ガントリー」でアカデミー賞を受賞しスケールの大きいスターになった。 |