1.バラバラになった肉体からでも再生する怪獣の映画。正直、特撮はひどいです。まず怪獣の出来がひどい。ひょろ長い首をしてますが首しか動かしません。多分、首を糸で吊って操ってると思います。街のジオラマもモロジオラマってわかる出来。さらに合成がひどいです。合成部分は二回ほどあります。が、怪獣の口に人間写真をはりつけて、食べるられるシーンを撮ってます。合成部分以外は昔の映画でよくある怪獣と人との交互映像です。そしてこの怪獣は緑の毒液をはくんですが、これがまたひどい。映像の上から思いっきり緑のペイントで塗りつぶし、それで人が毒液にやられるシーンを描いています。内容もひどい。前半、なぜかコミカル、デンマークの町を主役とヒロインがデートしてまわる映像。これもなんだかどっかの観光ツアーの紹介みたいな感じで40分後にようやく怪獣映画になります。それまでがんばらなきゃいけません。ただ、この映画、パニックシーン、軍隊シーンだけは、やたら力が入っています。全然怪獣の特撮とつりあってません。大砲、戦車も出てくるし、流用かもしれませんが、ちゃんとタマもうちまくるし、駆逐艦による爆雷シーンまであります。そしてやたらエキストラも多い。橋を操作する人がパにクリ、橋が途中でわれ人々が次々 川に落ちるシーンは結構すごいです。だもんでトータルでみると確かに特撮はひどいですけどパニック映画としてなりたっているといえなくもないです。この映画が好きなマニアの方がいるのもうなずけます。ひどい特撮もひどすぎて味があるともいえなくもないですし。でも、俺はやっぱり、そんなにおもしろくは感じなかったのでパニックシーンと特撮シーンに3点って感じです。そこだけは十分スペクタル感があったので。