《改行表示》77.冴えない男女の恋愛物語が、途中から赤狩りのオハナシになって、何だか妙な映画には違いないんですけれども、気が付いたらこのしみじみとしたラストへとちゃんと繋がっていく。チャッカリしているというか何というか。実際、しみじみとしちゃんだから、しょうがない。 主演俳優のことを私が「何も考えてなさそうな顔」と言った時、それは私が感心しまくっている時なのだけれど(ほんまかいな)、本作のレッドフォードなんかはまさに、その典型ですね。本当に何も考えていなさそう。素晴らしい。一方のバーブラ・ストライサンド、進歩主義者の役にしてはどうもブルジョアっぽく見えてしまうんですけど、とにかくそういう、一本、芯の通ったような彼女が、初めて家にレッドフォードが来た時にはソワソワしまくって、いそいそとお茶を淹れたりして、そうすると彼女の落ち着きのなさに連動するかのように天井の照明も揺れたりなんかして。 なのにレッドフォードは早速、居眠りこいている。いや、ホントに寝ているのかどうか、はたまたホントに寝ぼけてヤカンの音に反応したのかどうか、知らんけど、とにかくこの無神経男の手ごたえの無さの中、彼女もベッドにもぐりこむ。 赤狩り云々の部分は、ちょっと収まりが悪いんですけどね。わざわざこれをテーマに選んで、この程度の踏み込みでよいのか、と。戦時中からの発端を含め、長期間にわたるこの物語を、実際の近代史の中に刻み込もうとしていて、だけどまあ、時代の流れに振り回されたのか、それともいつの時代であろうとこの二人ではもともとうまくいかないのか(そんな気がする)。とりあえずラストは、しみじみと。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-01-24 12:54:32) |
76.この映画大好き。冒頭に流れるバーブラの歌で心を捕まれた。ストーリーは、リベラルな政治色の強い長期のラブストーリー。レッドフォードの影薄し。バーブラの気の強さが出ている映画。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 9点(2018-12-31 12:33:42) |
《改行表示》75.ヒロインは最初から思想信条がピッタリのジェームズ・ウッズを選んでおけば、映画になるようなエピソードもなく、追憶に浸る必要もなく、ラストシーンはきっと2人仲良く街中でビラ配りなどしていたことでしょう。世の中にはそういう人生を歩んでいる人も多いはず。 しかし、それが本人にとって本当に幸せかどうかは微妙なところです。激しく燃えて激しく泣いて、思い出すたびに頭を抱えて後悔したり自責の念に囚われたりするような経験があると、その本人はともかく、周囲からはけっこう羨ましく見えるものです。だから映画が存在するという、身もフタもない話ですが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-27 01:01:28) |
74.気が強くて自分を曲げない彼女が、一度は別れようとした彼に電話で懇願したシーンが可愛かった。惚れた弱みですね。結局最後は、切ないですがこの二人にとって正しい選択だったなというラスト。リアルな男女の機微を描いた良作です。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-03-04 18:22:45) |
73.ブラピと似ているなぁ。いや、プラピが似ているのか。正直な話、映画の脚本がどうのこうのの辺りがよく理解できていません。当時のソ連がどうなのかはよくわかりませんが、現在、アメリカ型の資本主義が限界に近づいていることは、何となく感じている人が多いのではないでしょうか。 【マー君】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-02 12:06:08) |
72.なんとなーくですよ、旦那がロバート・レッドフォードに似てるんです。そして私は激情型。そして喧嘩が絶えない夫婦なもので、鑑賞中にうちらに似てるな…なんて思えてきて。そんな見方をしていたものだから、ラストの方ではもう切なくて切なくて。鑑賞後、主題歌もまた素晴らしいから、2人のthe way we were...追憶...なんて良いタイトルだよっ!とつっこんでしまった。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-04-19 23:05:46) |
71.レビューの多くに「赤狩り」って言葉を見受けるけど、正直、時代背景に私自身、投影できなくて困りました。「ヘイズコード」という当時映画製作に与えられた規則を知ったのは、つい最近のことで、そうは言っても、ケイティの、ハベルへの愛と生涯を政治運動に捧げる姿勢の両方を取ろうとすることに感情移入できず…。というわけでこの点数であります。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-12-15 07:42:23) |
70.それなりの映画でしたが自分の価値観とずれているので共感度が低いです。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-28 21:06:23) |
69.性格、主義、主張の異なるハベルとケイティだからこそ、強烈に惹かれあい、その分衝突もする。似たような恋愛経験があるから身にしみてわかる。別れ話の夜に「話し相手になってほしい」と電話する場面は非常に印象的。学生時代からのふたりの歴史がある分だけ、ラストの切なさが際立っている。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-03-15 11:20:45) |
《改行表示》68.テーマ曲の美しい音楽をバックに、20年に渡る男女の恋の行方を描いたラブストーリー。 バーブラは今見てもやっぱり個性的な顔立ちで、頑固、激情型という劇中のキャラはハマり役。 レッドフォードはどこにでもいる普通のハンサム男でこれはこれでいいのだが、価値観が違う、 人間のタイプが違うというエピソードがたっぷり描かれているので、正直観ているのが辛かった。 二人の関係が危うくなると、ヒロインが妙に女っぽくなっちゃって、 そのあたりの描写はうまく描かれていると思う。ラストはさっぱりしていて良かったのだが、 男性の目からみると、ちょっと面倒くさい恋愛かなぁと。相手の女性に大きな魅力でもあれば、 わかっていても離れられないという男性心理もわかるんだけどね。そういった意味では、 バーブラはやはり微妙・・・でした。女性のほうが感情移入しやすい作品ではないかと思う。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-09-13 03:44:54) |
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67.うわさ話の好きな知り合いたちはきっと「あの二人、最初から不釣り合いだと思っていたわ」。でも親友は「彼女と別れるのは大損失だ」という。★★うまくまとまったいい作品だと思います。それにしても50年代前後のアメリカの経済的に豊かなこと!戦争中にアメリカでも配給券があったのね。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-22 00:45:44) |
66.真っすぐで妥協することの出来ない実に不器用で損な性格の女性ケイティを演じたバーバラ・ストレイサンドに深く共感させられました。音楽も素敵なしんみりとして落ち着いた素晴らしい映画です。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-10-28 23:33:10) |
《改行表示》65.ドラマ「sex and the city」の中で この映画が出てきて、 切ないのよね~~~みたいな話になっていて ちょっと興味があったので観てみました。 20代前半とかに観たら 共感しなかったかもしれないんだけど この歳になるとけっこう響く。 ラストシーンはたまらないです。 ポラック作品なんですねぇ。 【ckeru】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-08-22 22:23:09) |
64.こういう恋愛は憧れですけど大人になってないとちょっと辛い恋愛ですよねぇ。。胸毛の濃いロバート・レッドフォードとなんか評判の悪いバーブラ・ストライサイドの組み合わせは良かったと思うんだけどなぁ。あんまりバーブラのことを知らないからそんなに批判もできないし。あんまりロマンス映画というのを見ないのであれなんですが、シドニー・ポラックの重厚な作りと雰囲気に圧倒された感があります。ラストシーンの別れに追憶が重なって見えた瞬間思わずグッときてしまった~。 |
《改行表示》63.わたしは英語はできませんが、この映画をはじめてみたときから、ずっと、この映画の題名を私流に、次のように訳して、ひとり、孤独に泣いています。 題名”それは、ふたりで歩いた小道だった、、、”どんなブサイクにも、ブオトコ、にもヘンタイにも、ハクチにも、バカにも、テイノウにも、それぞれの大好きなひと、歩いてきた道があります。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-09-04 01:19:07) |
《改行表示》62.ほんとに好きな映画で、好きすぎてアレコレ書けない・・・ 性別、年齢、経験で大きく評価が分かれそうな映画ですね。とにかく私にはズッキュンな映画でした。船でハベルとJJが語らうシーンとラストの切ないシーンが好きです。 男性と見るよりは女同士、自分の娘が大人になったら一緒に見たい映画です。いつか大きなスクリーンで見たいなぁ。 (その後リバイバルがあり、母を誘って映画館で見ました。母は懐かしいと言っていました。ケイティのキャラクターはやっぱ強烈!今で言う「ウザい女」。強い信念と根性があってとにかくヒステリック(笑)。でも人に対してはとにかく不器用すぎるとこが泣けてきます。でも不器用ながらも一生懸命なケイティは可愛い。彼女の性格は自分の嫌なところを見てるみたいで嫌なんだけど、こういう不器用なところが生身の人間っぽいなって思う。そういう彼女を優しく見守るハベルも凄いです。そしてやっぱり最後のシーンで涙が止まらなかった。大好きな映画を大きなスクリーンで見れるってすごく幸せです。) 【餅】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-05-25 23:32:03) (良:3票) |
61.観たときが若すぎたんだろう。もっと成長して、人生を追憶できるようになってから観たら、共感できるのかも。「追憶」という曲は、中学のときによくピアノで弾いたから馴染みはあるんだが。 【Michael.K】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-18 23:43:05) |
60.お互いの愛をわかっているのに一緒にはいられないという矛盾、ラストシーン、見つめあう二人の表情はこの上なく悲しい、、、 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-16 08:28:48) |
59.相手を認め尊重しないと、一緒に生きにくい。愛ゆえにそれを見失しなってしまう・・・いや、ケイティと同じくらいハベルも、お互いを愛してたんだと思います。↓ちかさんに同感ゝっす。 【ジマイマ】さん [地上波(吹替)] 10点(2006-08-20 11:20:42) |
58.ちっとも「追憶」に見えないのですが・・・終わった過去の切なさというのは、現在との対比においてこそ効果を発揮するのですが、この作品では、2人が喧嘩したり元に戻ったりが繰り返されているだけで、時の流れに即した関係性の変化というものが存在しないので、全体が非常に単調な印象を与えます。スポットが2人に当たりすぎで、効果的な脇役が存在しないのも難点(したがって、作品の世界自体が制作側の思い込みのように感じられてしまう)。ラストで何とか形になったという感じ。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-04-11 02:12:50) |