《改行表示》14.皆さんおっしゃる通り、タイトルが良くありません。交差することがこの映画の本質ではなくて、三人の警官のそれぞれの生き方や流儀を見せることがこの映画の主題だと思われます。確かに「Brooklyn's Finest」では意味が判りませんが、素直に「ブルックリンの警官」としたほうが映画としてはシンプルに伝わったかもしれません。 で、ストーリーはあってないようなもので、誰が悪徳警官なのかを推理したりカッコいいアクションを期待する作品でもありません。オープニングの通り「より善か、より悪か」を淡々と俯瞰の位置から見守るだけの作品といえます。この点をどう捉えるかによって、見る人によっては評価が分かれそうです。 生々しい反面、あまりにも日本と違い過ぎていてリアリティは感じられません。というか、アメリカに生まれなくてよかったという感じです。また、主役3名がやたらと豪華で驚きです。シリーズものにして三本映画を作ったほうが良かったかもしれません。でも実際の物語として面白いのはウェズリー・スナイプス扮するキャズが関わる物語だけだったように思います。 イーサンホークのファンなので少し甘めに点数をつけましたが、ちょっと暗くて重たい映画でした。いわゆる「映画として素敵な作品」という感じではなくて、ダーク&ビターでドキュメンタリー風味の映画です。 【アラジン2014】さん [地上波(字幕)] 6点(2023-12-16 22:19:15) |
13.たしかに「クロッシング」はしていません。せいぜい袖擦り合う程度。全体として殺伐とした雰囲気はいいのですが、3つの話それぞれに深みがないというか。1+1+1で3になるというより、1×1×1で1のままという感じ。「ブルックリンの警官はそれぞれに悩みながらがんばってますよ」というのが唯一のメッセージでしょうか。あまり見たことのない、枯れすすきのような悲哀を感じさせるリチャード・ギアだけ、ちょっと面白かったかな。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-11-05 23:17:37) |
《改行表示》12.イーサン・ホークなんかに刑事役やらせるから、ほら、悪徳刑事になっちゃったじゃないの。逆か。ヤバい雰囲気出すのに、まさにうってつけの俳優、それがイーサン・ホーク。 冒頭、しつこい会話が続いて、このままいったらイーサン・ホークのことだから、相手をブッ殺しちゃうんじゃないの、と思ってたら確かにそうなるんだけど、それでもなおショッキングなシーンです。銃声の鋭さも効いてます。 それに続いて、リチャード・ギア、ドン・チードル、計3名の、何かしら「ヤバさ」を抱えた刑事の物語が、並列で描かれます。途中、彼らの間にはニアミスのようなものもありますが、あくまで並列に配置された3人の物語。 だけど、バラバラな感じがしないのは、この3つの物語がまるで、表に見えない部分で共振しあっているような感覚があるから。映画に不穏な空気が流れ始めると、それはエピソードを超えて互いに感染し、互いを不穏な空気へと巻き込んでいく。 銃声の衝撃に加え、電車の音なんかもBGMのように不安を掻き立てます。 そして、3人はそれぞれの物語に導かれながら、クライマックスの場へ。別々の物語でありながら互いにシンクロしあう故の、無類の緊張感があります。 【鱗歌】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2021-05-01 16:39:33) |
11.ストーリーが良くおもしろかったです。予備知識ゼロで見たのですが、イーサン・ホークとドン・チードルが警官だとは途中まで気づきませんでした。。。それほど2人とも最初は悪人に見えました。またリチャード・ギアもいつものモテモテ男とは全く違う孤独な定年間近の警官を好演していました。またギャング役の俳優たちがみんな本当のギャングっぽいのにびっくり。常に緊張感のある3つのオムニバスをうまく一つの作品にまとめています。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2021-01-19 16:30:04) |
《改行表示》10.こんなに荒んだ映画もなかなかない。 欲と正義と悪の狭間で揺れる人間の心理をアメリカのリアルな警官の日常を写したかのようで、まるで警官にだけはなるなよと訴えているようだ。 強烈なものは無く娯楽として乏しいが、中途半端な正義感は死ぬだけというメッセージが込められていそうで怖い。 |
《改行表示》9.なんか、救いようのない雰囲気のまま終わってしまった。 しかし、「クロッシング」が2000年代に3本、「ザ・クロッシング」が90年代に1本って、もう少し邦題の付け方、どうにかならないの? 【プラネット】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-03-16 21:28:26) (良:1票) |
8.リチャード・ギアがデモ隊をじっと見つめる場面が好きだ。過去や現在の虚無感が顔に表れている。エディのコンビニ内での騒動、タンゴの屋上でのトラブル、サルの操作突入場面、3つの緊張シーンを同時進行に走らせる場面は事件が一気に振りかかるため、あまり上手い魅せ方ではないと感じた。 【カップリ】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-15 13:53:17) |
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《改行表示》7.より善か より悪か まさにその一言につきる映画でした。 |
6.「トレーニングデイ」は好き。そのアントワン・フークア監督ということで、やっぱり街の撮り方が上手いな~と思った。現代アメリカがリアルに映し出されているような気がする。ストーリーもそこそこは楽しめたけど、どうも最後がな~…。唸るような驚きの結末を期待していたから物足りず。これは何割かは邦題のせいかもしれない。5.5点。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-08 23:17:00) |
5.ダメ人間をやらせたらぴか一のイーサン・ホークは今回もいい味出してます。 【みーちゃん】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-20 20:50:53) |
4.「トレーニング デイ」を撮った監督らしい作品..「トレーニング デイ」の方が、映画として面白かったかな..本作も悪くはないけど、有名俳優を3人も起用して、この程度の物語しか撮れないとは、少しガッカリ..何より、映画として深みがなく、華が無い... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-15 12:40:40) |
3.疲れた。見てる間、相当力入ってたみたいだ。同監督の『トレーニング デイ』もそうだったんだけど、いつ発砲されるのかという恐怖が凄まじい。それは即ち一瞬で死ぬことの恐怖。冒頭の緊張感漲る会話を中断させる一発の銃弾がその後の「一発の恐怖」を持続させることに一役買う。銃口を自ら咥えるリチャード・ギア。いつしっぺ返しを食らってもおかしくないイーサン・ホーク。いつばれてもおかしくない侵入捜査官のドン・チードル。常に死と隣り合わせの3人の男たち。ギアが新米警官を一人現場に残すシーンでわざとらしくギアに躊躇させるところなんて明らかに「一発の恐怖」を煽ってる。主役が三人というのも効果的。一人が早々に消えたってかまわないのだから。リチャード・フライシャー『センチュリアン』をベースにしたような警察官物語は時に上層部のエゴを垣間見せもするが、そこに社会派たらんとするものはなく、ひたすら「一発の恐怖」への単なる一伏線としてしか描かない。いやはや怖い映画であった。そして緊張感が持続する映画は疲れるのであった。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-24 14:46:40) (良:1票) |
《改行表示》2.冒頭の郊外路地のシークエンスから、車のテールランプや航空機の小さな灯が浮かび上がる非常に艶めかしい夜のルックを見せてくれる。続いて、男を射殺したイーサン・ホークの麻薬捜査官が逃げるように車から離れていくのを、塀に投影された彼自身の等身大の影が不気味に追い立てていくのもノワールスタイルの予告だ。 三者の中でも、とりわけ彼の全身が体現する切迫感、焦燥感が断然素晴らしい。 彼らがアパートの暗く狭い階段を降り、部屋間を移動していくのを、その背後からステディカムと思しきカメラが技巧を意識させない機械的円滑さで追いかける。踏み込み現場での激しい応酬も、無闇な編集に頼ることなく持続的なショット主体で事態の推移を冷然と捉えていくことで対位的に高いテンションが維持されている。 対象人物の心理的動揺や焦燥を表すのに、今時流行りのカメラの作為的な揺れなど必ずしも有効ではないことの反証である。 『バベル』や『クラッシュ』のような思わせぶりなメッセージ臭・テーマ臭は、即物的な死の描写によって際どく回避出来たという感じか。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-05 22:25:57) |
1.「バベル」や「クラッシュ」のようなオムニバス形式の映画でした。しかしながら、面白さはこれらに比べると落ちます。主役3人はいずれも警察官ですが、それ以外の共通性が見あたらないのです。これまでのオムニバス映画にあった、人間の不条理さへの警告や神の怒りに触れたための戒めなど、人間社会全体の警笛のようなものがありません。同じ内容の映画を作ることはないと思いますが、あまりにもテーマに一貫性が感じられないので、見終わってからも、頭の中には"?"がいっぱいです。3つの話を1本にするのではなく、3本の映画にした方が、よほど面白くなったんではないでしょうか。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-11-12 16:57:09) (良:1票) |