《改行表示》12.社会的にも芸術的にも優れているのかもしれませんが、私には合わなかったようです。 長いし、退屈。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 4点(2020-05-29 20:50:22) |
11.たぶんあまりこの監督は自分には合わないんだと思う。 |
10.鑑賞中は、異様な吸引力に息を詰めていた。観終わって脳が情報を整理するにつれて、じわじわとくる怖ろしさ。ナレーションが「村はいつもの平和に戻った」と何度も言うけど、いやいやいや、この村の病根のハンパないこと。陰惨で、閉塞で、それでいて苛烈な暴力。“白いリボン”は抑圧の象徴だ。一見優等生のクララの眼差しをあんなにも暗い狂気にしたリボン。怖い。冒頭で「この出来事は当時のわが国のありようだ」と語られた。この後、第一次大戦が勃発し、やがてナチスが台頭する時代を迎えるドイツ。戦禍に巻き込まれた形のヨーロッパ周辺国にとっては「やだドイツ訳わかんない。何考えてんの」という思いが数十年にわたって積もり積もってきたであろうから、この映画の不気味さにはカンヌの審査員達もなんかすごく諒解できるものがあったんじゃなかろうか。想像だけど。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-25 00:26:41) |
9.うーん、長い。とにかく長く感じる。明快な答えの出ない人間模様。現実問題そんなもんなのだろう。解釈をこちらに任せられる映画は嫌いではないですし、この映画の、胸くそ悪いハネケ色も嫌いではなかったけれど、、、とにかく長く感じた。私にとってつまらなくなるギリギリな長さをマイナス1点としてこの点。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-08-22 00:31:14) |
8.不穏な空気をかもし出すのはハネケの十八番です。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-02-06 01:32:59) |
《改行表示》7.芸術的…なんでしょうか。 暗ーい画面にくらーい表情の登場人物。抑圧的な社会。大事件じゃないけど気味が悪いことがちまちまおこり、いやーな雰囲気が画面から垂れ流し…。不穏で何か起こるぞ何か起こるぞ・・・・で2時間まっても何も起きませんでした。疲れた。 人に道徳を説く人ほど裏で背徳的なことしてるんですよね。けがをした医者とその娘がかなりきもちわるい。 ほかにもいったいどういう理屈で家族を支配してるのかとにかく人を縛り付けたいだけなのか目的がわからない権力を行使する身分も様々なお父さん(家長)たち。この村に自分が住んでたらかなりイラつきます。 このイライラ感がナチスの台頭につながったんでしょうか?でもナチスだっていろいろ拘束バリバリの世界なのに…。ドイツ人拘束好きなのかしら…。 【ぺーこ】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-12-01 23:04:08) |
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《改行表示》6.上から下へと流れていく抑圧の連鎖っちゅうか、それによって村全体を覆っていく不穏な空気や不安、恐怖、憎悪、嫉妬、猜疑心、そして形成されていくナチズムの萌芽を静かで不気味で美しいモノクロ映像によって映し出しており、なんちゅうかこのいかがわしさは只事ではなかったし、謎を謎として解決しないまま放置している物語もまさにハネケの本領発揮。ホンマもうロクデモナイ人間しか出てけーへんねんなぁ。 【幻の『モンスター』】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-12-18 16:24:56) |
5.ドイツのとある村のお話し。村の唯一のドクターが何者かの悪戯で乗馬中に大事故に遭う。この事件をきっかけに今まで平穏無事な村で様々な事件が起き出す。犯人が分からないまま村で起きる事件に村人同士にも不信感が生まれ出す。一見平穏な村に隠された真実が徐々に浮かび上がる。1つの事件をきっかけに村の歯車が狂い出す様はかなり恐ろしいです。「平和」に水面下で忍び寄る「危険」、ギリギリの水面に「恐怖」が見え隠れし、人々に襲い掛かってきます(モンスター映画ではありません)。村の閉鎖性に潜む恐怖に興味ある方にオススメ(そんな人いないと思いますが笑)。 【カイル・枕クラン】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-13 23:29:14) |
4.閉鎖的な村社会、恐るべき子どもたちといった陳腐なネタを、重厚な芸術作に仕立て上げる様は滑稽としか言いようがない。「死霊の町」や「悪を呼ぶ少年」が1ショットで成したことを、2時間30分かけることの退屈。 【まぶぜたろう】さん [映画館(字幕)] 0点(2011-02-18 10:24:45) |
3.「人間の闇」をテーマに描く。ファシズムへの道というわけではなく、誰もが見て見ぬふりといったような現代社会にも警鐘を鳴らす。が、やっぱりこの「もやもやサスペンス」は自分にはあわなかったなぁ。この監督らしさといえばそれまでですが。笑いどころ一切なし。飽きずには観れた。 【すたーちゃいるど】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-01-24 19:02:28) |
2.2時間半という長尺の割にはあっという間に終わった感じ。ハネケにしては随分親切な作りで、なんだか意外。もちろん、明解な答えは提示されないんだけれども、これまでの不条理感漂う「分かりにくさ」とは、その「分かりにくさ」の質が全く異なるように思う。結局、こうして絶対服従を強いられてきた子どもたちは長じてどのような歴史の選択をしたか、我々は知っている。だから、そこを意識して見ると、この映画はかなりコワイ。思考停止の訓練を受けた人間の辿る道とは、、、みたいなものを、モノクロのスクリーンから突き付けられるようでかなり不気味ではある。邦題の「白いリボン」は、大人の価値観の押し付けの象徴かな、と受け留めた。それにしても、これがパルムドールねぇ、、、。私は、もっと直截的な毒がある作品の方が好きだけど、まあ、これは通が好みそうではあるかな、確かに。牧師とか医師とか大人の男たち、大勢の子どもたち、いずれも途中まで顔の判別がつきにくく、見ていていささか混乱気味だった。・・・うーん、これは、まあ、よくよく考えるとものすごーい毒性の高い作品だとは思うけれど、私的にはちょっと好みではないかも。いや、面白かったんですよ、ええ。でも、ハネケ作品ってことで期待してしまったのとは、ベクトルの向きも大きさもかなり違っておりましたんで、若干点数は抑え目で。 【すねこすり】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-12 22:02:22) |
1.撮影は全編カラーフィルムで行われたと聞くが、最終的にミヒャエル・ハネケがここに残すべきと判断した色は、子どもたちの腕に巻かれるリボンや村を覆う雪の白、それだけだったのかもしれない。色彩を失くしたモノクロームの村は、血の気がひいたように冷たく寒々しい。さらにハネケは音楽の一切を退け、この村に漂う長閑な静寂をくっきりとふちどることで、逆説的に、その裏に潜む不吉や不穏を強調する。息づまる異様なこの静けさが雄弁に物語るのは、それが何だか分からぬままそれでもひたひたと確実に迫り来る、得体の知れぬ虞だ。愛人であったと思しき中年女の老醜を忌々しげに罵る医師。そんな彼がふと思いついたように年頃となった自分の娘に年齢を訊ねる場面でこの父娘を包む静寂には、身の毛もよだつ禍々しさが息をひそめている。色彩を排し音楽を排しさらにハネケが試みる次なる仕掛けは、物語の核=真実をも排除することだ。ハネケ映画には珍しく語り手のモノローグをそこここにちりばめながらも、そこにつまびらかな説明が付与されることはなく、描かれる出来事もまた決してその核心を顕にしない。そうして恐怖の正体は最後まで明かされずじまいとなる。たとえば、牧師である父が語る「奇病で死んだという罪深い少年の説話」に頬を上気させ恥辱に苛まれる息子と、彼の腕に何らかの罰として巻かれる純潔の白いリボン。また等しくこの息子が、罰を受けるため自ら折檻用の鞭を用意し、重い足取りで再び戻るその部屋。あるいは件の医師が娘の耳にピアスホールを開ける真夜中の診察室。それらが何を意味するのか、想像するのは容易い。だが映画は終始、そこで確実に行使されているはずの暴力を密室に隠蔽する。かよわき子どもたちの悲鳴や呻きが洩れ聞こえては来ても、その姿は秘密の小部屋に閉じ込められたまま第三者の目にふれることはない。それは、まさしく虐待の構図だ。そうした村の日常の中で、小鳥や幼児そして知恵遅れの少年らより弱き者へと向けられる陰惨な暴力や、反逆として張り巡らせられた針金だけが、畏るべき事件と看做される、その痛烈な皮肉。原題における副題は「ドイツの子ども史」といった意味だろうか。だが非力な子どもも、いつしか歴史を動かす大人になる。ドイツの子ども史は大人史となり、それがやがてドイツ史となる。1913年の子どもたちが創り出した歴史を、おそらく私たちは厭というほど知っているのだ。 【BOWWOW】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-12-22 23:49:13) (良:2票) |