1.テレビ放送されたのは見ていなかったけど、物凄く話題にはなっていたので、劇場版の話を聞いたときに飛びつきました。実際観てその出来に圧倒されました。実話をネタにした、フェイク・ドキュメンタリーなのだけど、ハンディカメラで追われる二人は本当に当時の神戸を体験したこどもとして神戸に居て、二人が知らないうちに封印してきた過去というのが徐々に解かれていく過程というのは、観ているこちらが胸が痛くなります。実際に森山未來と佐藤江梨子は震災を経験しているからなのかもしれないが、所々に見せる、トラウマを感じる時に見せる表情というのは多分、彼の嘘偽りの無い感情の表れなんじゃないかな、と素直に感じ入って観ていました。ラストの公園でのキャンドル点灯はドラマの放送当日の実際の場面を録画してドラマの放送に編集して間に合わせるといった、とんでもない事をしているのですが、実際の会場の感じがそのまま伝えられていて、素晴らしいと思いました。