1.久々にレビュー投稿したいと思わせる作品に出会いました!
実話をもとにしており、予定調和的なところは否めないですが
それでも戦争に対する悲しみを抱え、葛藤し、もがきながらも
それを乗り越えていこうとする人々の姿は希望を抱かせ、目頭が熱くなりました。
一言に戦争と言っても、そこから生ずる個々の悲しみ・葛藤は個別のもので
また悲しみ・葛藤の原因は戦争に限ったことではありません。ただ戦争(日本人にとっては特に敗戦ですね)は原因として
分かり易く映画の題材にし易いのは事実で、そのため戦争関連の映画は結構な数あります。
本作はその中でも良作で、戦争の悲劇的部分を感じさせる一方で、葛藤しながら乗り越えていく姿勢にスポットをあてており
やや抑え気味の演出・演技が効果的で、その描き方が秀逸だと感じる作品でした。
惜しまれるのは、英国軍人側の戦争に対するトラウマの描きが浅かった点でしょうか、それが描かれていれば
一層深みのある映画だったのですが・・・それは望みすぎ?それで減点1です。