8.想像以上にちゃんとした作品に仕上がってて感心しました。
黒木華が引き締めてた部分もあるかとは思うけど、アイドル映画のイメージとは程遠い完成度の高い作品ですね。
それでも、内容的にはつまらない。
物語に起伏が無くて、人間関係も部活動もトントン拍子に進んでく。
もうちょっと苦労したり、対立したりしてもいいと思うんだけど、簡単に解決しちゃうんだね。
部員も簡単に増えちゃうし、台本も簡単に書けちゃうし、幕も簡単に上がっちゃう。
5人全員が優等生で、物分かりが良過ぎて、勝手に仲良くなってしまった印象で、なんだか薄っぺらい友情に思えて仕方なかった。
あと、部長の人生が狂うのは勝手だけど、私たちって複数形になってたのには唖然とした。
いつの間に他のメンバーの人生にまで踏み込んでたんだか。
それぞれに人生設計もあっただろうに、狂うなら狂うで、もうちょっと葛藤してからにしても良かったんじゃないだろうか。
映像作品としての体裁は整ってただけにちょっと残念な内容でした。
5人揃ってなのか、個々の活動になるのかはよくわからないけど、それぞれの女優としての今後には期待したい魅力的な演技だったけどね。