29.気の強さに鼻白む事が多々あるイングリッド・バーグマンを骨抜きにする伊達男シャルル・ボワイエ。とびきりのメロドラマに今日もキュンキュンと思ったのが、まさか、あんな形で骨抜きにするとは。威圧感満点のボワイエの酷薄な表情に見惚れたものの、生来の品の良さで極悪になり切れないところが何とも歯痒い。また、いたぶられるバーグマンの一本調子な演技に興に乗れず。 |
《改行表示》28.カビ臭そうで退屈するかなと思いきや、まったく杞憂でした。ヒロインを心理的にギリギリと追い込んでいく様子は、まさにサスペンスの王道。予備知識ゼロのせいもあってダンナの意図がなかなかわからず、不気味さに惹きつけられました。「ガス燈」という小道具(大道具?)の使い方もシャレています。 ただし、イングリッド・バーグマンほどの美人より価値のある宝石がこの世に存在するとは、私にはどうしても思えませんが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-27 01:27:26) (良:1票) |
《改行表示》27.定番で古典なサスペンス映画。 最初はダレていたが、途中から入り込めた。この時代にこういった映画が上映されていたんだな、という感覚はあるものの、現在観るには普通の作品。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-09-19 14:38:50) |
《改行表示》26.夫との関係を軸に展開される、主人公の妻が次第に精神的に追い詰められていく様を 些細な出来事を積み重ねじっくり描くサスペンスですが、 歴史を感じさせる屋敷の佇まいや古城の中のような室内装飾の様式美にはゴシックロマンの香りも漂う。 本作の少し前に撮られたヒッチコックの「断崖」「レベッカ」あたりを思わせる作品です。 ヒッチコックなら本作の主演女優はジョーン・フォンティーンで決まりだったでしょうか。 霧が立ち込めたロンドンの夜に浮かび上がるガス燈の灯り。室内のガス燈が作り出す光と影。 モノクロの世界。そして美しい伝説の名女優イングリッド・バーグマン。 昔の映画の中にある、格調の高さを感じさせる空気もたまらなくいい。 ミステリとしては、誰が犯人なのかは前半で見当が付いてしまいますが、 本作はその上で夫妻の関係の中にあるサスペンスを堪能する映画。 本作でオスカーを手にしたのはバーグマンでしたが、シャルル・ボワイエの悪役も秀逸。 嫌な雰囲気を漂わす若いメイドの存在も効いていました。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-27 21:33:14) |
25.イングリッド・バーグマンのガス燈っサスペンスなんですね、ラブストーリーかと思っていました。そこそこに面白い作品でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-05 19:47:28) |
《改行表示》24.ある新婚夫婦の妻を襲う恐怖を描いたミステリー・サスペンス。 犯人は最初からわかっており、妻が精神的に追いつめられていくスリルを楽しむ流れだが、 バーグマンの終始恐がり演技には、「いい加減気づけよ」と、ちょっとイライラした。 「恐怖に怯える美女の顔」が、本作の見せ場の一つなので仕方がないけど・・・。 定番演出なれど、ロンドン名物の霧が効果的に使われており、この年代のサスペンス物としては、 手堅くまとまっているかと思う。ラストのヒロインのセリフは印象的でよかった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-05-02 01:49:38) |
《改行表示》23.もうちょっと最後が盛り上がるように作れるんじゃないかとも 思ったけど、うまくまとまってるのかな。 自分が正気じゃないかもしれないって、そんなに短期間で 刷り込みできるものなんだろうか? そして、あのおばあちゃんいるか? |
《改行表示》22.ミステリー映画としては、どんでん返しも何もなくおもしろいとは言えない。しかしこの映画が元々は舞台劇だったとなると話は別で、台詞のかけあいは見応えがあるだろう。 前半では夫が妻は精神を病んでいると言い、終盤では逆に妻が自分は精神を病んでいるからと切り返す。このあたりを観客に向かって大げさに演技するとまさに舞台劇、その場面が目に浮かんでくるようだ。 バーグマンは主演女優賞だったらしいが、私にとっては不満、この役はもっと演技力を要する役だと思うが。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-03 15:03:37) |
21.1940年の同名リメイク。当時の映画としては上出来のはず。バーグマンの美しさが引き立つ。BSはカット版だったのか、14歳のときのポーラを見た覚えがない。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-03 23:52:40) |
20.怖いか、と聞かれれば、正直、ゼンゼン怖くないです。『歴史は夜作られる』では男気全開のシャルル・ボワイエが、こちらでは欲に支配された陰湿で頭の悪い夫役でしたが、この人は断然「悪役向き」の顔だと思います。バーグマンは美しいんだけれど、なんつーか、イライラさせられっぱなし。なので、夫の化けの皮が剥がれた後の凄みは、ギャップがあって少しだけ溜飲を下げてくれました。・・・とはいえ、まあ、私にとっては一度見れば十分、という作品です。 【すねこすり】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2009-11-05 16:00:22) |
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19.この映画、戦後直後の初公開時の批評で「あんな長身ガッシリ堂々とした体型(=バーグマンの事)の女性が怖れおののくのは可笑しい」っていうのがあったようです。それを聞くまで私自身気にも止めなかったんですが、なるほど、確かに言われて見るとこの映画のバーグマンって、同時期の「誰が為に鐘は鳴る」、ヒッチコックの「汚名」「白い恐怖」と比べ格段にガタイが良く見える(笑)おそらく相手役シャルル・ボワイエとの2ショットバランスに格段気を配っていないせいじゃないだろうか?お二人が並ぶとずっとバーグマンのが強靭で怖いもの知らずの女性に見えちゃうんですよ。相手役が長身クーパーやケーリー・グラント、グレゴリー・ペックだと全く気にならないバーグマンの身体的ハンディキャップイコールこの映画の弱い部分じゃないですかねえ・・・?勿論古き良き時代の雰囲気醸成は素晴らしいし、バーグマンならではの繊細細やかな演技は堪能出来るので決してつまらなくはないんですが。女優を美しく撮る事については他の追随を許さなかった、ジョージ・キューカー監督は男優側の身長コンプレックスに関しては意外と無頓着だったのかなあ、と(笑) 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-04-12 10:38:10) |
18.ガス燈が時々暗くなっただけで騒ぎすぎなんだよ~、と言いたくなるのだけど。さらに、犯人バレバレやんけ~、とも言いたくなるのだけど。犯人バレバレな分、はたまたヒロインが妙にカンが悪かったり良過ぎたりする分、見どころは「展開をどう見せるか」にあるわけで、陰影に富んだ映像とともに、物語はどこに行きつくのやらわからない微妙な展開を見せ(あとで考えれば結構無難な展開だったナーという気もするが)、よく出来たサスペンス映画でした。ケチをつけるなら、「出来すぎのサスペンスには必ずしもハラハラさせられない」ってトコですかね(笑)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-14 18:16:44) |
17.設定からしてもっと怖くなるべき話だと思うのですが・・・なぜかえらく雰囲気がほのぼのしていて、当事者の思考や思索といったものも感じられなくて、緩いままに最後まで行ってしまいました。現在では、後発の幾多の作品に抜かれてしまっているでしょう。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-03-14 00:08:48) |
16.皆さんおっしゃられているように、ヒッチコックに多大な影響を受けており、それなりにいい線までいってはいるが、やはり本家は超えられていないなという感想。どこに差が出たかって、やはり悪役の描き方でしょう。ヒッチコックはもっと印象的な悪役を創れています。 【j-hitch】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-01-01 02:59:16) |
15.オリジナルを一昨日ぐらいに見たので話の筋は全部わかってるんだけどもほんとのミステリー映画になっちゃってる、な印象です。モノクロの中で光るイングリッド・バーグマン美人さにだんだんと険しくなるのがちょっと可哀そう・・・・。なんか西郷輝彦に似てねねか?とたぶん自分だけだど思うけどシャルル・ボワイエの悪顔が変に似合ってました。でも前と比べて30分近く長くなってるのでちょっと伸ばしすぎかな・・・というのもありました。 |
《改行表示》14.白黒映像でバーグマンの美しさが際立つ。古い作品ではあるが結構サスペンスがあり楽しめた。 ただこんな美しく愛してくれる妻を追い詰めていく動機が理解出来ない。愛人がいたのかな~。 そこまでしなくても目的は達せられるのでは・・・。 2011.7/28 2回目鑑賞。美男子の典型シャルル・ボワイエと云われるが・・。ミス・マープルのアンジェラ・ランズベリー等新しい発見。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-11 18:16:39) |
《改行表示》13.グレタ・ガルボにキャサリン・ヘプバーン、マリリン・モンロー、オードリー・ヘプバーン、、女性を撮るのに定評のあるキューカーが本作はイングリッド・バーグマンを主演にその手腕を発揮している。バーグマンが本作でパーフェクトな演技をしているとは思わないが、ジョセフ・ルッテンバーグの光と影を巧みに使った撮影とキューカーの演出が絶妙で心理的に追い込まれていくバーグマンを堪能でき、彼女の魅力を存分に引き出している。不安定な彼女の心理的状況はまるでゆらゆらと揺れる灯火のようであり、儚さがあり美しさがある。 サスペンスとしては脚本が弱いかもしれないが、メイドを筆頭に他のキャラクターが何とも怪しげで見せ方が非常にうまい。登場人物の視線や表情、光から影、影から光というような撮影方法でサスペンスを作り出す本作は非常に面白い。他の方がおっしゃってるように『バルカン超特急』や『レベッカ』というようにヒッチコック作品に似てる部分が見受けられるが挑戦をしているようにも思え意欲を感じる。真の狂人は・・・、そしてラストのオチとその辺もヒッチぽいかもしれないがそこを超えた満腹感が本作にはある。 【きいろのくじら】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-12-22 23:18:24) |
12.これは確かにどこから見てもヒッチコック映画の雰囲気を感じる。ただヒッチコック作品に比べると弱い。しかし、そんな弱さをカバーする俳優陣の演技、特に幻惑に惑わされ、苦悩する女を演じているイングリッド・バーグマンが素晴らしい。オスカー獲得も納得!そして、この映画、モノクロであるからこそ浮き立つイングリッド・バーグマンの白いドレス姿には男なら誰しもクラクラしそうになるだろう!サスペンス映画てよりは人間の苦悩を描いてたドラマとして見た方が良いのでは!これはこれでなかなか面白い。 【青観】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-22 21:15:16) |
11.サスペンスとしての出来はそこそこといったところでしょうか、、、ただイングリッド・バーグマンをはじめとした役者陣の演技はなかなか見事でした。 【maemae】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-24 09:02:57) |
10.既レビューにも指摘がありますが、列車内のメイ・ウィッティはほんま『バルカン超特急』ですね。しかし本作ではフロイのように突然消えたりはしないから大丈夫・・・と思って安心していたらいけない。消えるどころか好奇心いっぱいに姿を現し、ラストまで締めくくってくれるのには笑いました。イタリアに移住するポーラは、後のバーグマンの運命を先取りしたようで、シャルル・ボワイエがロッセリーニに見えてきます。さてロンドンを舞台に、街路のガス燈が霧の中でぼんやりと灯る雰囲気と室内のガス燈の光の強弱をバーグマンの心理に絡めていく描写はなかなか幻想的で、徐々に衰弱していくバーグマンの不安げな表情は官能的でもあり、ソフトフォーカスで捉えたアップなどはさすがキューカーだなぁと思ったりもします。しかしこの真相、こりゃ~トラウマどころではないですよ、ポーラはちゃんと生きていけるのか・・・、彼女の心に暖かきガス燈が再び灯ることを祈ります。 【彦馬】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-17 12:31:51) |