82.TV版をたぶん3回くらい見ているけれど、この劇場版を見るのはたぶん初めて。
自分とガンダムの出会いはかなり早く、たぶん1980年の4月か5月あたり。
弟の名古屋の友人が43話全話を録画していて、最終話の放送直後、「絶対面白いから絶対見ろ!」とビデオを貸してくれたのだ。
そう、「ガンダムは名古屋で有名なアニメ」というのが当時の自分の認識であり、最終話頃にはかなり噂になっていた。
弟と一緒に見てみると、確かにメチャメチャ面白く、20時間連続で一気に見た。
しかし、それでも自分はガンダムの熱烈なファンになることはなかった。
当時はまだヤマト派だったこともあるけど、今現在でも思い入れとしてはマクロス、ヤマト、ガンダムの順。
この映画見ると、自分がガンダム派にならなかった理由がよくわかる。
戦争に巻き込まれた少年アムロには同情するけど、戦艦に乗って戦闘ロボットに乗るなら、それはもう軍人でしょ?
そう思うから、アムロが自分だけの理屈言うたびにイライラしてしまう。
そう、今回見てちょっと驚いたのが、自分はブライトさんに強く共感してしまうことだった。
考えてみれば、部下のいるサラリーマンを30年以上やってきて、部下の指導で悩んだ時期もあったのが大きく影響していると思う。
このあたりがガンダムのすごいところ。
サブキャラの心情描写が本当に丁寧。
ブライト、ミライ、フラウボウ、カイ、セイラ、ハヤト。
このあたりの主要サブキャラは、「アムロとどう付き合っていくか?」が丁寧に描かれて強く共感できるし、「仲間」として思えてくる。
この映画はTV版のダイジェストだから、突飛な展開も多くて、映画としての出来はイマイチなんだけど、やっぱりガンダムはいいね。