1.割と年若めの人妻が、妻子ある男と不倫します、というストレートな話なのですが、その前提としての双方の日常生活にもきちんと目配りがされているので、ドラマとして成り立っています。特に入口の、嫌な男だと思ってたんだけど夫の急場を救うため・・・といったあたりが、心理の綾を醸し出していい感じです。また、男の妻とか主人公の夫とか友人たちとか、周辺人物の配置にも考慮の跡が窺えます。そしてこの主人公たち、行くところまで行っちゃったらどんどんいろいろ外れていくんだけど、それもまたよし(その意味では、この邦題はなかなか的確かも)。まあ、作りが堅実すぎて、コンパクトにまとまりすぎましたという気もしないでもないですが。