《改行表示》28.うーん…これは難しい。。。 イ・チャンドン作品は「オアシス」「バーニング」に次いで3作目だが…いずれも自分のストライクゾーンを通りそうで通らない。 エンタメ志向の自分にはイ・チャンドンの文学的な作品はやや合わないのか。。 おそらく自分の理解力の弱さもあるだろう。 それでも最後まで見入ってしまうのも不思議な魅力。これも作品の力か。 ソル・ギョングの七変化振りも見事でした。 【tonao】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-07-19 17:23:02) |
【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-05-22 13:16:03) |
26.「前向きに生きよう」なんて言葉を気安く使うな、という凄味がこの映画にはある。なにしろ「後ろ向き」が中心モチーフだ。「後ろ=過去」の復権、「後ろ」の重さ、「後ろ」の開き直り。20年をさかのぼっていく旅は、そりゃ暗い。最後に光州事件に至る韓国の現代史だもん。過去へ過去へとさかのぼった記憶の旅は、最後に一個のペパーミントキャンディーに結晶する、「人生は美しい」って。だからドラマの伏線も普通の因果関係ではなく、まず「果」が現われてから、「因」に至っていくわけ。これじゃ、何もかももう取り返しがつかないわけだ。過去のどこにも選択の間違い(あるいは選択の余地)はなく、すべてはゆっくり損なわれるように決定されていた、ってことを確認するための遡行。敗北主義とか、自己憐憫なんて言葉も浮かぶが、でも人生って、自己憐憫には値するのではないか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-09-03 12:11:26) |
25.ソル・ギョングのカメレオンぶりは、評判どおりすごいよ。妻役が、『大長今』でチャングムの師匠、医女長徳役の人だったのでへーという感じ。主人公の年齢設定は、わたしより2歳くらい上で、光州事件など、この時代と青春時代が重なっている人間にとっては、いろんな感慨を禁じえない。大学時代よく歌った「アチミスル(朝露)」という曲も、劇中で使われている。 【yhlee】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-27 18:13:08) |
24.時系列をだんだん過去に遡っていくという『メメント』的構成で描かれる(こっちのが先ですが)、骨太の人間ドラマ。T・H・クックの小説を思わせる素晴らしい出来ばえ。独特の長回しは脚本で上手く消化された自然な仕上がりとなっているし、暗鬱だが不思議と美しさを感じさせる映像も悪くない。終盤で明らかになる主人公の過去がほぼ予想通りだったので一時冷めかけたが、そこはソル・ギョングの熱演に救われた。本当に素晴らしい役者さんで、彼がいなければこの映画の魅力は半減していただろうと思う。あの懐中電灯の場面はすごい! 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-29 14:14:33) |
23.これを観た当時、韓国映画は「シュリ」と「JSA」しか観たことがなかったので、こういった展開にはちょっとビックリしました。ちょうどへこんでいた時期だったので余計落ち込んでしまった…。でも観ておいてよかったと思う。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-26 22:38:07) |
22.う~ん。面白いっちゃあ面白い。ラストも「なるほどな」って思う。演出も巧い(犬の唸り声の真似なんて最高)。けどなんか物足りない・・・。 【ゆうろう】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-09-19 14:37:09) |
21.「オアシス」がえらく面白かった上、本作の評判もやけに高かったので期待を持って鑑賞してみましたが、私は大層退屈してしまいました。自殺した中年男の過去に溯って行くという構成が、どうにも良くない。この構成でストーリーを語るには「何故こうなってしまったのか?」という、好奇心を強力に刺激するファクターが必要だと思うんですけど、「自殺」や「銃の入手」等の非日常が過ぎてしまえば、唯の男が離婚しようが、結婚しようが、転職しようが、恋人と別れようが、その理由なんかはっきり言って私にはどーでも良い。映画から運命論的匂いがするのも気に食わん、3点献上。 【sayzin】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-07-28 00:07:58) (良:1票) |
20.うろ覚えなので細かい数字とか間違っているのかも知れないけれど、確か二十歳を過ぎたヒトの脳細胞は一日一千万個死んでいるのだそうだ。ひょっとするとその中で記憶やある種の“感受性”も、消えていくものなのかも知れない。人間が生を営む上で「忘れる」ということ、あるいは「慣れる」ことは必要でもあるのだけれど、でもやっぱし忘れちゃいけないこと、慣れてはいけないことってあるんだな。昔ブルーハーツもそう言ってた。ブルーハーツといえば「ラインを越えて」という歌でこんな歌詞があった。「生きられなかった時間や/生きられなかった場面や/生きられなかった場所とか/口にできなかった言葉/あの時ああすればもっと今より幸せだったのか?/あの時こう言えばもっと今より幸せだったのか?(細かいとこ間違えてるかもしれん)」まさに、この映画を歌ってるみたい。取り戻せない時間の残酷さよ。 【ぐるぐる】さん 8点(2004-10-22 18:56:16) |
19.確かに、一回見ただけじゃ細部が理解できない。二回、見るべきかも。人間の弱さについて言えばとてもリアリティがあって、ソル・ギョングは演技をしているように見えない。あの人生を辿ってきた本人にしか見えなかった。それにしても……体当たり演技だよなあ……ソル・ギョングの熱さを感じる。脱帽。 【もちもちば】さん 7点(2004-08-08 22:28:38) |
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18.いろいろな事情があったにせよ、ああいう風になってはいけない。平和な今の日本で暮らしている我々にも、主人公のような人生の劇的な変化はおとずれるのだろうか?最後に、ソル・ギョングの20代の時と40代の時の顔が同じに見えてしまった…。 【T橋.COM】さん 5点(2004-04-11 19:53:36) |
17.僕の性格がよほどひねくれているのか、全く面白いと思わなかった。一人の男の人生を淡々と見せられ、この男に自殺するまでの過程を見せられるのだが…そんな理由で死ぬのかよって言いたい。確かにしんどい時期もあったみたいだが秘書とできたり地位も名声も得たり、それなりに人生を満喫しておきながら過去の行いを悔いて、泣きながら自殺。死なんでえーやろ、死なんで。この男、情けなすぎ。 【ふくちゃん】さん 2点(2004-03-11 12:23:50) |
16.見てて同情して悲しくなって、こうなりたくないって思いました。ってか、誰もこうさせたくないです。 【あつお】さん 8点(2003-12-31 18:13:55) |
【SUM】さん 10点(2003-12-22 17:13:36) |
14.最後に涙を流しながら、希望あふれる20代で終わらせてしまうところが強烈な皮肉ですよね。人生自堕落な方向に流されないよう努力しないと。。。ウワー、心に痛いよー! 【バチケン】さん 7点(2003-12-21 13:30:35) |
13.誰かを道連れにして死んでやる、とキム・ヨンホ(ソル・ギョング)は豪語していた。誰がその対象にふさわしいか考えたけど、少なくとも劇中には一人も出てこなかった。 【カムイユカラ】さん 7点(2003-12-12 02:13:19) |
【STYX21】さん 4点(2003-12-10 23:54:51) |
11.ダメ人間にはこたえるな・・この映画は。昔を振り返り、あの頃はこうじゃなかったと思うような人間にとっては・・・。切ない、哀しい。結局、軍隊での体験が主人公をおかしくしたと思います。完成度高いなぁ・・と感心しました。未見の方、はっきり言って面白くはない(娯楽性がない)ので注意してください。 【しったか偽善者】さん 8点(2003-11-27 19:25:29) |
10.悲劇の要因は生きてきた過程もあるけど、本人のパニックに陥りやすい性格が一番の原因かなと感じます。弱さゆえに荒んでいく人生が上手く描かれてました。私もそう強い人間でもないので同情。大袈裟な錯乱を除けば落ち付いた演出。細かなところで意外性を出していた。 【チューン】さん 7点(2003-10-14 16:34:57) |
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